三浦大知の新曲『U』をダンス目線でレビュー
日本が誇るダンスボーカリスト・三浦大知が新曲『U』(ユー)を8月2日(水)にリリース。オリコンウィークリーチャート1位を獲得した前作『EXCITE』から約7ヶ月ぶりのシングルは、日本テレビ系 新木曜ドラマ「脳にスマホが埋められた!」の主題歌に起用されるなど、早くも話題を呼んでいます。そして、公開されたMVでは今回も三浦大知ならではのダンス要素が詰められていて、語らずにはいられない内容に! ミーティアでは、新曲『U』をダンス目線でレビューします。
1分で読める三浦大知のプロフィール
まずは、簡単に三浦大知について紹介します。
子供のころにテレビを見ながら踊っている姿を親が見つけ、ダンススクールに通わせたことからすべてが始まります。その天才的スキルからわずか9歳の時にFolder のメインボーカルとしてデビュー。変声期を迎え、一時活動を休止していましたが、2005年3月にシングル『Keep It Goin’ On』でソロデビュー。
天性の歌声とリズム感を持ち、振付や作詞作曲、楽器演奏も行うスーパーエンターテイナー。RhymesterやKREVAなど数々の音楽著名人が三浦大知の実力を認めています。
ソロデビューから次第に抜群の歌唱力と世界水準のダンスによるパフォーマンスが注目を集め、2012年には初の日本武道館が10分でSOLD OUT。2013 年には、初の横浜アリーナ単独公演を大成功させ、着実にビックアーティストとしてステップアップしていきました。
そして、2016年はミュージックステーションの出演などを皮切りに、「三浦大知のダンスがすごい」と話題を呼び、一気にその知名度を全国に広げていきます。14人のスペシャルダンサーとコラボした『(RE)PLAY』は「Red Bull BC One World Final 2016」テーマソングに起用され世界のブレイクダンスファンにも三浦大知の音楽を届けました。
2017年に仮面ライダーエグゼイドの主題歌『EXICITE』が、自身初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得。ついに日本全国で三浦大知という名が浸透していきました。
9歳のころからその天才的な音楽センスを見せていたことや、現在も唯一無二の三浦大知パフォーマンスを常に作り上げていることから「和製マイケル・ジャクソン」と呼ばれています。日本の音楽シーンのレベルの高さを世界に証明するためにも、日本が大切にしなければいけないアーティストの一人なのです!
三浦大知が新たに仕掛けたのはワンカット一発撮り! 新曲『U』
新曲『U』はものごとに対してネガティブにとらえるのもポジティブにとらえるのも君次第という事を歌った楽曲なのですが、MVでも楽曲の世界観を表現した手法がとられています。そして、1番注目して欲しい部分があるので紹介しましょう。まずは公式YouTubeチャンネルで公開されているMVをご覧ください
出典:YouTube
見てて何かに気づきませんか? なんかカット割りがないような・・・。実はこの『U』はワンカット一発撮りで撮影されているMVなのです。
最初はCGを使い、背景がLEDになるとともに三浦大知ダンサーズが登場。歌詞の世界観を表現するように、曲が進むにつれて前身していく5人。世の中色々便利なものがあるけど、結局は自分の力で生きていくんだというメッセージ性が伝わるMVになっています。
三浦大知流ワンカット一発撮りのすごさ
ワンカット一発撮りといえば、RIPSLYMEやサカナクションなども過去に実践し話題を呼びました。三浦大知のワンカット一発撮りにはどのような要素があるのでしょうか?
まず目が行くのはダンスだと思います。5人のシンクロ率を高くし、ミスが許されない状況をクリアするために、ダンサーには三浦大知と共に『U』の振付を制作したShingo Okamoto、シンクロ率で右に出るものはいないダンスチーム・s**t kingzからkazuki、NOPPO、Oguriが出演。三浦大知の一部ともいえるダンサーの中でも、シンクロ率を重視したメンバーでこの難易度の高いワンカット一発撮りに挑んでいます。
さらに、この一発撮りの難易度を上げているのが、前進移動しながらの振付構成と雨が降る演出です。『Cry&Fight』に代表される、アカペラダンスや無音ダンスをやってのける三浦大知ダンサーズならば、振付をミス無しでやるのは苦ではないでしょう。しかし、前身しながらのダンスは場位置調整などチームの息が合わないと困難ですし、雨のシーンが入ることにより、足場が悪くなるのとやり直しがきかないという、実質1テイクのみの撮影に近い状況下というとんでもない緊張感の中でパフォーマンスをしています。
ミーティアのインタビューで、三浦大知もダンサーについて語ってくれたことを思い出すのですが、ダンサーの三浦大知への理解が深いからこそできる演出ですし、ずっとやってきた信頼感が作品をよりクオリティの高いものに仕上げていると言っていいでしょう。
ファン待望のコレオビデオ『Complex』も公開
ダンスをフィーチャーされることが多い三浦大知のアーティストワークにおいて、コレオビデオは重要なものです。ファンからも人気の高いコンテンツですし、今回公開された『Complex』 -Choreo Video-も好評を得ています。
出典:YouTube
煌びやかなミラーボール。バンドメンバーと女性バックコーラスの音楽隊。そして、三浦大知とダンサー・PURI、Shingo Okamotoの3人がソウル要素の入っグルーヴ感溢れたダンスでファンクを歌う。1980年代の音楽番組のようなライティングとエフェクトを施した演出でパフォーマンスするMVは、懐かしくも新しいフューチャーディスコサウンドが相まって、本当に80年代の世界にタイムスリップしてしまった感覚にります。
筆者的にこのMVは、ダンスの「音楽に乗り、体を動かして楽しむ」という本質が良く出ていると思います。三浦大知はニュースクールに分類されるHIPHOPの振付が主になりますが、こうやってソウルなどのオールドスクールを取り入れた振付を自ら作り、MVの世界観に合わせていくセンスは本当に素晴らしい! 音楽に関わるカルチャーや海外の音楽シーンへのリスペクトを、自らの観点とタイミングで発信できる音楽愛も三浦大知の魅力です!
新曲『U』のMVを見て思うこと。歌詞の世界観をテクニックで表現しつつ、ダンスの可能性を見出し、自分たちに厳しい試練を与える。どこまでもストイックでプロ意識の高い三浦大知と三浦大知ダンサーズ。今作も三浦大知の音楽を視覚化するテクニックにやられてしまったというのが素直な感想です。そして、なによりも収録曲が豪華! 上記で紹介した2曲のほかに、8月5日(土)から全国ロードショーとなる映画「劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」の主題歌『Life is Beautiful』も収録され、今作も三浦大知のファンを含め、幅広い層に支持されるシングルになることでしょう。三浦大知新曲『U』は8月2日(水)リリースです!
出典:YouTube
三浦大知
『U』
2017/08/2リリース!!
詳細はこちらから
三浦大知公式サイト:http://avex.jp/daichi/
三浦大知Twitter:https://twitter.com/daichimiurainfo
三浦大知公式YouTubeはこちら
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