爆発的な焦燥感に拳を突き上げ、一緒に歌いたくなるKOTORIのエモーショナルなメロディー
曲が瑞々しくカラフルで、ライブでシンガロングしたくなるバンドKOTORI。シングル「HANE」の後、2ndアルバム「REVIVAL」をリリースし、現在はツアー中。1月10日に赤坂で迎えるファイナルのチケットは残り僅か!グッズは鳥をモチーフにしたものが多く可愛いのも魅力です。
KOTORIとは?
KOTORIは埼玉県越谷市で結成されたロックバンドです。メンバーは左からBa.佐藤 知己、 Vo.Gt.横山 優也、Dr.細川 千弘、Gt.Cho.の上坂 仁志の4人。大学時代に、横山と元メンバー田代 創大との共通の友人に古鳥という人物がおり、彼を世の中に広めたいという思いから現在のバンド名がついた少し変わったバンドです。
所属しているレーベルはyonigeやFOMAREが所属しているsmall indies table。
small indies tableはTHE NINTH APOLLOを主宰している渡辺旭がつくったレーベルであり、渡辺は土臭くて、どこか毒があるバンドが所属するレーベルだと話しています。そこに所属するKOTORIはライブ映えする熱のこもったプレイと、新緑のように瑞々しくて人懐こいメロディーとその歌詞が魅力的です。
また、タワレコ限定で発売されたワンコインシングル「YELLOW」「RED」「GREEN」は前作(「YELLOW」ならその前の「Kike」、「RED」ならその前「YELLOW」といった具合に)のジャケットを落とし込み、そこにテーマの色を当てはめていて、アートワークとしても楽しめます。
KOTORIの楽曲を紹介
19歳
1stミニアルバム「tokyo」に収録されている人気曲です。この曲が渡辺の目に止まりデビューのキッカケとなりました。
荒削りな演奏がリアルな19歳を思い起こさせて、感情を前のめりにさせます。
大人でもなければ、子どもでもないセンチメンタルな年齢で体感する心情風景を、切なくも強く歌いあげています。19歳を境にして聴こえ方が変わってくるのも面白いポイントです。
トーキョーナイトダイブ
悲哀とワクワク感という相対する2つの感情を同時に感じるアルペジオがなんとも不思議。
サビのメロディーが瑞々しく、思わず歌い出したくなる疾走感が溢れるミディアムチューンです。
夜の高速道路をドライブしながら聴いても、アルコールを飲んだ後にとぼとぼと歩きながら聴いたとしてもなんだか絵になるのは、この曲が夜という孤独な時間の描き方が巧みだからではないでしょうか。1番と2番で曲の構成が変化しているのも、夜の醸し出す高揚感や心情の移り変わりを感じさせます。
一人だとしても独りを感じさせず、むしろ誰かとの思い出をこの曲が連れてくるような優しいサウンドがグッときます。
EVERGREEN
戦い続ける人の背中を押すKOTORIの爆発的な演奏力が輝く曲です。
ドライブ感溢れるサウンドにこみ上げる感情を、溢れんばかりにのせていてがむしゃらなパワーを感じ拳を突き上げたくなります。
シンプルだからこそ、歌詞に他意を感じさせず、真っ直ぐに心へ届くこの曲はこの先もKOTORIにとってファンにとって、マスターピースになるであろう、まさにエバーグリーンな1曲。
RED
このMVは東京と横山の故郷である宮崎でのシーンで構成されています。
ノスタルジックにスローテンポでしっとりと聴かせてくるのかと思いきや、BPMが上がっていき、大事な忘れ物を思い出して駆け出すかのようにエモーショナルな楽曲です。
田舎に住んだ経験がある人は夜に鳴く虫の声や土の匂い、祖父母の顔や夕方のチャイムまで鮮明に思いだして、なんだか泣きたくなるような、踏ん張る覚悟を決めたくなるような、言葉では言い表せない心境になるはず。
田舎を持つ全ての人に聴いてほしいです。
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