メンバー脱退&復帰、怒濤の展開「禁断の多数決」の今後は!?
映像制作や演劇的パフォーマンスなど、ジャンルフリーの多彩な活動が人気のクリエイター集団『禁断の多数決』。デビューから5年、その正体はほぼ不明です。本人らいわく「隠しているわけじゃなくて情報を出してないだけ」とのことですが、果たして彼らはいったいどんなユニットなのでしょう?
一時期、リーダー・ほうのきかずなりが2015年に起こしたというある事件(後述)をきっかけに活動を休止していた『禁断の多数決』は、1年後に活動を再開しました。2017年3月には初期メンバーのローラーガールが3年ぶりに復帰し、ほぼ同時に中村ちひろ(水蓮寺・J・さひろ)が脱退を発表するなど、変革を迎えています。これからどんなカルチャーを発信していくのか、注目の『禁断の多数決』をご紹介します。
出展:公式flickr
禁断の多数決、多彩なメンバー構成
活動を開始した2011年以来、『禁断の多数決』はメンバーの加入・脱退を繰り返しています。まるでフリーランスの集団のように、それぞれが所属しながらも各自のアート活動をおこなっており、それが魅力でもあります。
デビューアルバム『はじめにアイがあった』時のメンバーは7名(てんぷらちゃん、尾苗愛、ローラーガール、シノザキサトシ、はましたまさし、ほうのきかずなり、処女ブラジル)。現在は、その半分ほどが入れ替わり、8名構成となっています。
出展:公式Twitter
ほうのきかずなり
出展:公式flickr
リーダー。作詞やMVの監督も多数つとめています。2015年、100万円の宝くじを引き当て、銀座の高級店で酔っぱらって大勢の友人・知人におごった結果、そのほとんどを使ってしまったショックで失踪してしまい、『禁断の多数決』は活動休止に。その後、残ったお金でニューヨークを彷徨っていたところを偶然知人に発見され東京へ連れ戻された……と言われています。
はましたまさし
出展:公式flickr
ほうのきと共に『禁断の多数決』の旗揚げメンバー。ほうのきが作った曲を音にする、編曲を主に担当しています。
ブラジル
出展:スペースシャワーTV
もともとは「処女ブラジル」と名乗っていました。しかしアメリカに語学留学をしている最中、メールでほうのきに「ブラジルに改名したい」と伝え、今の名になりましたが、なぜ改名したのかは不明です(お察しします)。
加奈子
出展:本人Twitter
2014年加入。ヴォーカル。2017年3月に脱退した水蓮寺・J・さひろと、ユニット「private ooparts party」やDJユニット「かなさひ」を結成しています。
上野勇介
出展:folklore kitchenサイト
2014年加入。ギター、ベース、シンセサイザー担当。バンド『folklore kitchen』のメンバーでもあります。
ほげちゃん
出展:You Tube
2016年加入。広島育ちのカープ女子。加入直後の『ユーロビートを追いかけて』で、リード・ヴォーカルとMVの主演をしています。
ボブリシャス
出展:You Tube
ほげちゃんに続き2016年加入。アフリカ育ちの国際派。加入発表に合わせてリードボーカルを務める新曲『ビューティフル・ドリーマー』がリリースされました。
ローラーガール
出展:You Tube
初期メンバーでしたが、2014年3月に脱退。約3年3カ月ぶりの2017年3月に復帰し、活動を再開ました。
浮遊感のただよう楽曲
謎の多い『禁断の多数決』。その成り立ちは2011年、富山県出身の友人たちが集まって動画サイトに自作のPVを公開しはじめたことから始まります。そのPVが少しずつ話題になり、2012年10月にアルバム『はじめにアイがあった』でデビューしました。同年12月には、クラウドファンディングで制作したボックスセット『禁断のクリスマスBOX』を発表。ライヴはほとんどしないため謎の多いグループとして知られており、謎の多い歌詞と浮遊感のある曲調に中毒者が多発しています。
出展:You Tube
また、新作音源をカセットテープと配信限定でリリースしたり、グッズ販売のサイトをオープンしたりと、独自の活動を展開。2014年の『ちゅうとはんぱはやめて feat.泉まくら』では、ヒップホップMCの泉まくらのラップとイラストレーター・映像作家の大島智子が監督をしたMVも相まって、これまでのファン以外にも名が知れ渡りました。
出展:You Tube
2017年3月には、初期メンバーのローラーガールが復帰。入れ替わるように、中村ちひろ(水蓮寺・J・さひろ)が脱退を発表。中村は2014年7月にローラーガールの脱退とほぼ同じ時期に加入していたので、ローラーガールの不在を埋めた形になります。
メンバーが入れ替わり立ち代わる構成は、「まるで“マンション”のよう」だと、中村は表現しています。
禁断の多数決とはなんぞやというのを聞かれた際、一言で「マンション」と表現してます。
ほうのきさんが管理人で、他のメンバーがそれぞれ禁断の多数決というマンションの住人。入居審査はあるけど、入る時期や出て行く時期もバラバラで、中に入ったらなにをやってもオッケー。たまにみんなで集まってお酒飲もうねという感じです。
出展:本人ブログ
『禁断の多数決』という土台があって、メンバーがそれぞれの個性を持って集うマンション。大枠は同じでも、一人かわればカラーも可能性も違ってくるでしょう。今後彼らが生み出すカルチャーに大注目です。
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