LIVE、CM、映像、舞台に広がる青葉市子の独自世界
CMで流れる、優しい歌声。青葉市子(あおばいちこ)は、クラシックギターを片手に、やわらかく芯の強い世界を歌い上げるシンガーソングライターです。2013年には、20代半ばにして坂本龍一や細野晴臣、小山田圭吾らとのセッションCDをリリースしたことも話題とになりました。その歌からは、幻想的なのにどこか生々しいライブ感のある息づかいが聞こえるようです。
今後も、3月5日には不失者(灰野敬二らのバンド)とのライブ、3月29日には馬喰町バンドらとのライブを実施し5月12~14日にはclammbonやチャットモンチーらとともに『森、道、市場2017』へ出演するなど精力的に活動を続けている。大物ミュージシャンたちから共演を熱望される彼女ですが、かつては自分のことを“歌うだけの怪物”と呼んでいたことも。そんな青葉市子とはどんなミュージシャンなのでしょうか。
出典:本人サイト
『剃刀乙女』『0』から、CMでの活躍
2010年、19歳でデビュー曲『剃刀乙女』をリリース。2014年にはメジャーレーベルへ移籍し、4thアルバム『0』を発表しました。
物語をつくるように、言葉をつむぐ……そこからまず歌詞を書き、楽曲をつくっていく。アルバム『0』の1曲目に収録されている『いきのこり ぼくら』は、不安と希望を抱えた“僕”が、長い歩みの間にほっと座り込んだ瞬間が、詩的な表現でつづられています。ストーリーがあるようでハッキリとしない、居心地のいい世界観。美しい言葉のならぶ幻想的な雰囲気が、青葉市子の特徴です。
出典:YouTube
透明感のある声は、少女のようでも少年のようでもあり、すんなりと耳に入ってきます。けれど、耳に残る。その声とメロディで魅了し、CM曲としても抜擢されることも多くあります。いくつか挙げてみました。
「ソフトバンクCM SMILE 出会い 篇 60s」(2013)
出展:YouTube
いいなCM ACジャパン「みんなで考えてみませんか。これからも。」(2013)
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UNIQLO 菅井円加「サラファイン」(2012)
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WebCM「ハニーモーメント_ダイジェスト_No.3」(2013)
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ほかにも、無印良品(2012)、キユーピー「キユーピーハーフ」(2012)、タマホーム「プロダクトCM」(2016)などがあります。いつの間にか、あなたの耳にそっと、優しい歌声が差し込まれているかもしれません。
天才アーティスト・坂本龍一、細野晴臣らとのセッションが話題に
クラシックギターを爪弾く彼女は、じつは楽器をならったことがないそうです。17歳でクラシックギターを弾き始めたが、教本を読んでもよくわからない……。結局、自己流。ギターで遊んでいるうちに、自然に曲をつくるようになりました。
そんな最初の頃の自分を、“歌うだけの怪物”と評したこともあります。食べることや眠ることと同じように曲をつくり、完成して歌になったあとは、「もう自分のものでも誰のものでもない」感覚なのだと言います。
2013年には、元日のNHK-FM『坂本龍一 ニューイヤー・スペシャル』で細野晴臣、坂本龍一、小山田圭吾、U-zhaanらとセッションし、話題になりました。番組には問い合わせが殺到し、あまりの人気に急きょ8月7日、番組でオンエアされた演奏を改めてミックスした音源を収めたアルバム『ラヂヲ』を、「青葉市子と妖精たち」としてリリースしました。
出典:本人サイト
フェスティバルにも次々と出場し、FUJI ROCK FESTIVAL、SUMMER SONIC、RISING SUN ROCK FESTIVALなどを渡り歩きます。また、「ミュージック・マガジン」誌ベストアルバム特集の表紙に掲載され、デヴィッド・ボウイ、ポール・マッカートニー、ダフト・パンクらと3人で並びました。外国からのファンも多く、iTunes Storeで全世界配信を行ったり、2015年には台湾・香港・シンガポール・マレーシア・タイのアジアツアーを開催しています。

2013年1月号の『ミュージック・マガジン』表紙に、デヴィッド・ボウイ、ポール・マッカートニー、ダフト・パンクらとともに青葉市子が登場している。
“歌うだけの怪物”から、さまざまなジャンルへ
その独特の世界は、ほかのアートやエンタメジャンルから求められることも多く、活動の幅を広げています。
テレビでは、2013年アニメ『攻殻機動隊ARISE border:2Ghost Whispers』にてコーネリアスとエンディング・テーマ『外は戦場だよ』を歌唱。 2010年にもテレビ朝日系列『世界の車窓から オーストリア篇』で『待ち人』『失われたもの』を歌っています。
青葉市子 コーネリアス – 攻殻機動隊ARISE BORDER:2 ENDING THEME “外は戦場だよ”
出典:YouTube
2014年には、Aimerが歌うノイタミナアニメ『残響のテロル』のED『誰か、海を。』では、作曲の菅野よう子の依頼を受けて作詞を担当。さらに舞台でも劇伴や演奏として、堀北真希、上川隆也らと共演し、2015年には俳優として『cocoon』(マームとジプシー)に出演するなど、音楽以外の表現にも活躍しています。2016年にはアニメーション×ドキュメンタリー映画「マンガをはみだした男〜赤塚不二夫」のナレーションを務めているほか、イラスト、エッセイなど、裾野が広がっています。
「誰か、海を。」
出展:YouTube
“歌うだけの怪物”だった青葉市子。しかし彼女はもう、歌以外のジャンルを軽やかに渡り歩いています。これからも、どこにいても青葉市子として、ゆるやかに表現の海を越えていくことでしょう。
そんな彼女のワンマン公演が7月12日にビルボードライブ大阪にて開催される。“歌うだけの怪物”を生で体験できる貴重なライブになるのではないでしょうか。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
青葉市子 with phonolite stringsIchiko Aoba with phonolite strings
公演日:2017年7月12日(水)
1stステージ開場17:30 開演18:30
2ndステージ開場20:30 開演21:30
詳細:http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=10532&shop=2
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