あのCMで歌う奇妙礼太郎。これまでの活動、そしてオリジナル曲は?
数多くのCMで歌唱を担当し、今や引っ張りだこの奇妙礼太郎(きみょうれいたろう)。実は、アニメーションズ、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、TENSAI BAND II(ex.天才バンド)といったバンドや、ソロでも幅広く活動してきました。
そこで今回は彼が歌唱を手がけたCMソングを一挙にご紹介するとともに、オリジナル曲を知らない方にも「まずはこれを聴いてほしい!」というおすすめ曲をピックアップします。
こちらのCMをご存知でしょうか。
三菱電機ビルテクノサービスCM「応援ソング」篇60秒
オフィスの裏側で、誰もいない屋上で。ビルのエレベーターをメンテナンスする作業員たちの映像とともにこんな歌が流れます。
みえない 時間に、みえない 場所で、
みえない 誰かを想い、目立たず 知られず、
でも ララララ、それで それで いいんだ。いえない 言葉と、たえない 願いと、
きえない 誇りを胸に、目立たず 知られず、
でも ララララ、それで それで いいんだ
誰も見ていない場所で一生懸命に働く人々に向けて歌われる応援ソング。熱く、艶のある歌声が耳に残ります。こちらの曲を歌っているのが奇妙礼太郎です。
CMの歌唱で大活躍。あんな曲も、こんな曲も
まずは奇妙礼太郎が歌うCMの一例を動画でご紹介。
高橋一生出演/ファブリーズMEN WEB動画「頑張るMEN」篇
桐島かれん、黒木華出演/サントリー「オールフリー」TVCM
松田聖子「渚のバルコニー」カバー
西島秀俊出演/SUZUKI ラパン ショコラ TVCM
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団「オー・シャンゼリゼ (Les Champs-Elysees)」MV
九州・山口 結婚・子育てポジティブキャンペーン
「Hometown Celebration」
早見あかり出演/「カゴメ 野菜生活100“新しい朝”篇」
「ラジオ体操の歌」(弾き語りライブ映像)
残念ながら動画はないのですが、他にもこんなCMでの歌唱や楽曲提供を行なっています。
CM歌唱
・サントリー「オールフリーコラーゲン」TVCM
・リベルタ「デンティス」TVCM
・六甲バター「Q・B・B チーズ」TVCM
・STRIDER ブランドムービー
・エアーサロンパス TVCM
・ロハコ TVCM
・東京メトロ TVCM
・帝人「DAKE JA NAI」シリーズTVCM
・NHK Eテレ「ミミクリーズ」内「けものみちのうた」
・バナナマン ライブDVD『bananaman live 腹黒の生意気』エンディング
・スシロー TVCM
楽曲提供
・Google Play Music「変えてやる編」TVCM
天才バンド「ダラダラ」
・映画『天使のいる図書館』
奇妙礼太郎「欲望のしるし」
映画『天使のいる図書館』予告編
奇妙礼太郎「欲望のしるし」
奇妙礼太郎を形成した3つのバンドと代表曲
奇妙礼太郎は1976年、大阪生まれ。これまでに3つのバンドを経て、現在はソロでも活動しています。それぞれの活動を振り返りながら、入門として聴いてほしい代表曲をピックアップしてみました。
・アニメーションズ
2001年頃に生島良太郎(ギター、コーラス)、上田太一(ベース、コーラス)とともにロックバンド/アニメーションズを結成。奇妙礼太郎はボーカルを担当しています。
アニメーションズ「イルミネーション」ライブ
爽快なロックンロールサウンドに乗って届く、ロマンティックな歌詞。忌野清志郎みたいな味のある声もまた良い。
この活動がサニーデイ・サービスのフロントマンでありローズレコーズを主宰する曽我部恵一の目に留まり、同レーベルのコンピレーションアルバム『私たちの音楽 vol.1』(2004年)に参加。2005年には同レーベルからファースト・アルバム『THE ANIMATIONS』をリリースしました。
アニメーションズ「恋のダンシングシューズ」
『ああ素晴らしき音楽祭』曽我部恵一、奇妙礼太郎「音楽を止めないで」
アニメーションズの楽曲を曽我部恵一との弾き語りでも披露。これはたまらないコラボレーション!
その後、バンドでの活動はスローになってしまいましたが、2012年の大阪でのライブがアルバム『ANIMATIONS LIVE!』として音源化されています。
・奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
続いて結成されたのが奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。2010年には『KING OF MUSIC』を発表し、グループ名にもなっているスイング以外にも、ラテン、歌謡曲などさまざまな音楽を取り入れた楽曲を生み出してきました。
「わるいひと」トラベルスイング楽団feat.カオリーニョ藤原&ウルフルケイスケ
「わるいひと」のMVには、ミーティアでもおなじみの漫画家・大橋裕之も参加しています。シュールな漫画とジャイヴな曲がマッチしてる。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団「オンリーユー」@ りんご音楽祭2015 ライブ
10名を超えるビッグバンドは、ライブによってメンバーが変動します。一期一会のパフォーマンスを楽しむライブだからこそ、多くのお客さんを魅了しているんですね。
どんなジャンルの曲でも見事に歌いこなしてしまう、奇妙礼太郎の音楽の幅の広さに驚かされます。
2011年には、トラベルスイング楽団とソロの双方で代表曲を収録したスプリットアルバム『GOLDEN TIME』が完成。同じ曲をそれぞれの編成で聴き比べするのも楽しいですよ。
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 – シャンゼリゼ
オリジナル曲だけでなく、カバー曲も大人気。ライブでは、「オー・シャンゼリゼ」をお客さんと一体となって大合唱することも。
ソロバージョンは先にご紹介したスズキのラパンショコラCMに起用されています。残念ながら奇妙礼太郎トラベルスイング楽団は2016年4月1日に行われた味園ユニバースでのワンマンライブを以て解散してしまいましたが、アルバム『LIVE GOLDEN TIME』でライブ音源を聴くことができますのでご安心を。
・TENSAI BAND II(ex.天才バンド)
TENSAI BAND II(ex.天才バンド)は奇妙礼太郎(ギター、ボーカル)、ワンダフルボーイズのSundayカミデ(コーラス、ピアノ、ベース)にトラベルスイング楽団のドラマーも務めるテシマコージが加わり2013年から始動。2014年にファーストアルバム『アインとシュタイン』を発表し、2015年にはセカンドアルバム『アリスとテレス』でメジャーデビューを果たしました。2017年には最新作『ロミオとジュリエット』をリリースし、2017年末にテシマコージの脱退を経て「TENSAI BAND II」へと改名しています。
TENSAI BAND II(ex.天才バンド)「君が誰かの彼女になりくさっても」MV
TENSAI BAND II(ex.天才バンド)の楽曲は主にSundayカミデの作詞作曲によるもの。特に有名なのが「君が誰かの彼女になりくさっても」です。別れた彼女を想い続けるセンチメンタルな歌詞とピアノのメロディ、そして奇妙礼太郎の歌声が三つ巴で聴く者の胸を震わせます。
TENSAI BAND II(ex.天才バンド)「天王寺ガール」@LIQUIDROOM 2013.12.10 ライブ
満を持してのソロ活動
2017年にはソロアルバム第一弾『YOU ARE SEXY』がついに発売。それぞれのバンド活動を経て研ぎ澄まされた奇妙礼太郎の魅力が凝縮されています。全20曲におよぶ大ボリュームから表題にもなっている「君はセクシー」を。
奇妙礼太郎「君はセクシー」
いや、あなたがセクシー! 優しく爪弾かれるギターと相まって、会場にはムーディーな空気が漂います。
奇妙礼太郎「More Music」アルバムダイジェスト
そして、2018年9月26日には待望のセカンドソロアルバム『More Music』が発売されます!今作は親交の深い田渕徹と吉田省念を共同制作に迎え、安田顕主演の映画『愛しのアイリーン』主題歌「水面の輪舞曲(ろんど)」を含む全11曲を収録しています。
映画「愛しのアイリーン」予告編
その歌声とスタイルが多くのファンの心を掴んで離さない奇妙礼太郎。近日中に同アルバムのリリースインタビューも公開されますので、どうぞお楽しみに。
〈奇妙礼太郎 最新リリース情報〉
奇妙礼太郎『More Music』
発売日:2018年9月26日(水)
品番:WPCL-12933 WMJ / unBORDE
価格 ¥2,800(税抜)
1.エロい関係
2.強靭な肉体
3.セカンドライン
4.眠れないなぁ
5.ロックンロールコンプレックス
6.東京23区
7.穴
8.星
9.More Music
10.同じ月を見ている
11.水面の輪舞曲
ストリーミング配信はこちら
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