ネジやバネ、ナットにボルト。ガジェットや電化製品を陰で支える工業部品たちは、テクノロジーや産業においてなくてはならない重要な役割を担っています。しかしながら、普段の暮らしのなかでほとんどその存在が意識されることはありません。
ましてやその「製造工程」も、なかなか見る機会は少ないかと思います。ので!まずはこちらを御覧ください。
シンプルな形状のバネを効率よく生み出すための機械。スッスッニュ〜〜ってなるのが気持ち良いです。
こちらは金属版をプレス加工する工場。何十トンもの力を加え、1枚の金属板を折り曲げる様子。
続いてネジ。これまた気持ち良いです。そしてすごくリズミカルですよね。単調なだけではない、どこかアナログ感のただよう独自のリズム。そう、工業製品が生まれる現場には「リズム」があるのです!
町工場と新しい音楽を生み出す「工場音楽レーベル」
そんな、工業部品が生まれる製造現場の「リズム」と「音」そして「風景」に注目し、なんと「町工場専門のレコードレーベル」なるものが誕生したのです。その名も「INDUSTORIAL JP」!
部品を生み出すさまざまな町工場とコラボレーションし、製造時の音と映像をサンプリング。その音源をもとに、気鋭のトラックメーカーがリミックスし、作品化するというものです。
実際の作品となった映像をご覧ください!
1日約40万本ものねじが製造されている浅井製作所。淡々と刻まれるビートがインダストリアルなポップチューンへと変貌を遂げています。。ねじを生み出すための機械の動きとBPMが見事に一致していて、まるでトラックにあわせて機会が動いているかのようにも見えます。
ばねを製造する際の複雑な音たちを使用して作られた、エレクトロ・テック・ファンク。この小松ばね工業の社員が撮影した動画が、レーベル発足の着想となったそう。
1枚の金属板を折り曲げる瞬間に起きる地響きのような重厚な音をDJ Gonnoが立体的な音響でトラックに封印!
現在は6つのトラックが完成しており、レーベルのウェブサイトで楽曲を購入することができます。なかなかニッチな分野ですが、これを機に町工場ファンが増え、ひいては「俺は浅井製作所推し」「何言ってんだ岩佐歯車製作所が一番だろ!」などとひとつのシーンが生まれるかもしれませんね!
参照元:http://www.spoon-tamago.com/2016/10/31/music-monday-the-sounds-of-industrial-japan/
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