続いて、後鳥亮介のベースが躍動する『ラッパーの涙』、ファンクを感じるギターカッティングが耳に心地いい『心の実』、佐藤栄太郎のドラミングが光るアップテンポナンバー『悲しくなる前に』。“ロックバンドとしてのindigo la End”の魅力を引き出す楽曲が続いた。
画面には『夜漁り』の文字。6人の間に浮かんでは消えていく。
続く楽曲『チューリップ』では、紗幕にMVが映し出された。
「ここで1番やりたかった曲をやります。」
ピアノの独奏をバックに、川谷絵音がこう話す。聞き慣れたイントロ。『夏夜のマジック』だ。
いつの間にか客席へと移動していた川谷。カメラがずっと独奏を捉えていたため、そのことに誰も気づかなかったのではないだろうか。5人のいるステージを少しだけ見下ろしながら、情感たっぷりに歌い上げる。
盛り上がりは最高潮に。彼が両手を掲げ、空を仰ぐと、そこには大きな花火が上がっていた。
長い終奏が終わると、会場全体を静寂が包み込んでいた。
再度映像を挟んだのち、新曲『夜風とハヤブサ』を初披露。
ここまでほとんどMCなしで演奏を続けてきた彼ら。最後の曲『結び様』の前に、川谷絵音が口を開いた。
indigo la End、10周年記念ということで、『ナツヨノマジック』というライブを、配信という形で開催させていただきました。
すごく緊張したというか、みんなの顔が見えないなかでのライブで、どこまで伝わったかわからないんですけど、これからも僕ら相変わらず自分たちのペースでやっていこうと思っていますので、今後ともindigo la Endをよろしくお願いします。
indigo la End 10th Anniversary Visionary Open-air Live『ナツヨノマジック』
2020年8月8日
<セットリスト>
01 夜汽車は走る
02 想いきり
03 はにかんでしまった夏
04 瞳に映らない
05 見せかけのラブソング
06 鐘泣く命
07 雫に恋して
08 煙恋
09 抱きしめて
10 通り恋
11 ラッパーの涙
12 心の実
13 悲しくなる前に
14 夜漁り
15 チューリップ
16 夏夜のマジック
17. 夜風とハヤブサ
18. 結び様
indigo la End
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