大事なことは本人に言えよ 大事なことは本人に言えよ「トウメイニンゲン」
ドラムを叩いていたメンバーのkaz.の脱退後出されたのが「トウメイニンゲン」のミュージックビデオ。女の子二人のダンスは継続して引き継がれている。この楽曲でもサビで「大事なことは本人に言えよ 大事なことは本人に言えよ」「目と目と手と手と人と人」など繰り返しのフレーズが登場する。やはり”繰り返し”と”ダンス”がフレデリックのキーだ。この曲でもまた4つ打ち以外のリズムでのアプローチが取られており、フレデリックの幅の広さを感じさせる。
メジャーデビューシングルのタイミングで―「オンリーワンダー」
そして、メジャー1stシングルとして彼らが持ってきたのが「オンリーワンダー」だ。「ここぞというところで4つ打ちロックを持ってきた!」と思わずミュージックビデオを見て感嘆してしまったのをよく覚えている。ちなみに一応説明しておくと4つ打ちロックは今の邦楽ロックシーンのひとつのムーブメントだ。KANA-BOON「ないものねだり」KEYTALK「MONSTER DANCE」のドラムのビートというとすごくわかってもらえる気がする。ライブで誰でも盛り上がれるリズムということもあり、ここ数年でかなりの数のバンド
が取り入れているという現状がある。
「オドループ」以降、あまり4つ打ちロックを全面的に出してこなかったフレデリックが、メジャーデビューシングルというタイミングでそれを解禁してきたのはとても気持ちが良かった。野球場で応援団の女子に囲まれて歌い上げるミュージックビデオもとても気持ちが良い。またひとつフレデリックのレベルをあげるきっかけになった楽曲のひとつだろう。
フレデリックはリピートし感染させる―「リリリピート」
9月21日に公開されたばかりの現時点での最新曲がこれ「リリリピート」、いきなりビンタからはじまる衝撃のミュージックビデオ。タイトル通り、まさにフレデリックの真骨頂である”繰り返し”がテーマの曲だ。フレーズも歌詞もとにかく繰り返しまくる、「くりくりかえすくーりくりかえす」「リピートしてリピートしてリピートして」中毒性がものすごい。
彼らは彼らの個性と魅力を自らよく理解しているんだと思う。それは最新のアーティスト写真にもしっかりとあらわれている(繰り返されるメンバー3人たち)。繰り返しの魔法がフレデリックにはあふれており、それは中毒を起こし、人を通してさらに感染させていく。日本のロックシーンにはもはやなくてはならない存在だ、フレデリックのいない邦楽ロックシーンを考えるととても寂しい。これからも繰り返し、ときに繰り返さず、どんどんその輪を拡大させていって欲しい。
■フレデリック 1st Full Album 「フレデリズム」
2016年10月19日リリース
初回限定盤 AZZS- 52 ¥3,000(tax out)
通常盤 AZCS- 1060 ¥2,500(tax out)
収録曲:
M1. オンリーワンダー
M2. リリリピート
M3. レプリカパプリカ
M4. KITAKU BEATS
M5. サービスナーバス
M6. スピカの住み処
M7. バジルの宴
M8. ナイトステップ
M9. POOLSIDE DOG
M10. オドループ
M11. CYNICALTURE
M12. ふしだらフラミンゴ
M13. 音楽という名前の服
M14. オワラセナイト
M15. ハローグッバイ
<初回限定盤DVD収録内容>
2016年7月2日に行われたZepp DiverCityでのライブ映像9曲を収録
■ 初回限定盤DVD収録曲
1. DNAです
2. ひっくりかえす
3. FUTURE ICE CREAM
4. トライアングルサマー
5. WARP
6. FOR YOU UFO
7. ディスコプール
8. オドループ
9. オンリーワンダー
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