人とロボットのDJプレイって、ちょっと気になりませんか?
2月17日(金)、Shibuya WWWにて、人間とロボットのミュージシャンがコラボレーションするライブコンサート『欲望する機械(マシン・デジラント)』が、開催されます。
まず、「人間とロボットのコラボ」というフレーズに惹かれた方、一体それはどんなものかと思われた方が、多くいらっしゃると思います。
では、さっそく下の動画を見ていただき、その雰囲気を感じていただきたいと思います。
(株式会社Qosmoが2016年10月に代官山UNITにて行ったイベント『”2045″ 』ダイジェスト動画)
いきなり英語の字幕と音声が流れてびっくりしたでしょうか。でもなんかちょっと可愛いなぁと感じたり、親しみを覚えたりしませんか?
こちらは、AIを用いた作品制作・アルゴリズミックデザインを手掛けている会社で、本イベントに出演するQosmoによる「AI-DJとHuman-DJによるBack to Back」 の動画です。
(Brian Eno “THE SHIP” A GENERATIVE FILM 。Qosmoはこの映像にテクニカルディレクションとして参加しています。)
Back to Backとは、DJ同士がお互いに掛けた曲を受けて、交互に曲を流すというプレイスタイルのこと。本来は人と人のDJプレイですが(それはそうですよね……) Qosmoがこれをやる場合は人工知能(AI-DJ)と人(HUMAN-DJ)が交互に選曲をします。
これを【AIを人間の知能の模倣ではなく、別のロジックをもった知能として共創することを目的としたプロジェクト】と位置づけ、2015年から人と人工知能のDJイベント『2045』を行っているそうです。
(”HUMAN-DJ”を務めるのはQosmo代表取締役・徳井直生氏。東京大学工学系研究科在学中から、人工知能に基づいた音楽表現とユーザー・インタフェースの研究に従事していたとのこと)
また、本イベントには日本からの他、フランス・ドイツと3ヶ国のアーティストが出演。
出演者は、フランスからはオーディオビジュアル・パフォーマンスからサウンド・インスタレーションまで、さまざまなジャンルで表現を行うダヴィッド・ルテリエ David Letellier (a.k.a Kangding Ray)。
(TESSEL . Kinetic Sound Installation by David Letellier + Lab(au))
そして、ドイツからは、コンテンポラリー・アーティストであり、アーティスト・コレクティブ『Sonic Robots』として、エレクトロニック・ミュージックのパフォーマンスや、社会におけるロボットの進化についての討論などのプロジェクトを展開している、モーリッツ=サイモン・ガイストMoritz Simon Geist が出演します。
(”The Trickster” live @ Maintenant Festival 2015 – Sonic Robots)
日仏交流の一環として行われている『デジタル・ショック』
ちなみに、本イベントは、アンスティチュ・フランセ日本が主催する、日仏メディアアートフェスティバル『第6回「デジタル・ショック」—欲望する機械』の一環として開催されます。
2012年よりスタートした『デジタル・ショック』ですが、これまでの来場者数は延べ10000人以上。たくさんの方々に対して、メディアアートでの日仏間の交流の機会をもたらしてきました。(過去のイベント内容はこちらから)
こちらでは現在あるテクノロジーがインスタレーションやビジュアル・パフォーマンス、対談の場を通じて、人々の未来にどの様な影響をもたらすのか明らかにすることを提案していくイベントとなっているそう。
会期は2月10日(金)~3月20日(月・祝)まで。アンスティチュ・フランセ東京の他、六本木ヒルズや座・高円寺など、東京都内の様々な場所で展示やライブなどが行われます。
ここ最近は、人工知能をはじめとするテクノロジーの進化についての話題を見かけることが増えているように感じます。
しかし、文面からは想像できない事例も多々あるのではないでしょうか。これらのイベントは、実際にテクノロジーがどうやって使われて、どうやって私たちを楽しませてくれるのかを、見て、聴いて、感じるいい機会になりそうです。
ライブ・パフォーマンス「欲望する機械(マシン・デジラント)」
出演:Qosmo AI DJ + Nao Tokui (Back to Back set) / ビジュアライゼーション:Shoya Dozono、ダヴィッド・ルテリエ(a.k.a Kangding Ray)、Sonic Robots(モーリッツ=サイモン・ガイスト)、他
日時:2017年2月17日(金) 19時開場/19時30分開演(22時30分終演予定)
会場:渋谷WWW
一般3,500 円、前売り・学生・会員3,000 円(ドリンク別)
※ご購入されたチケットのキャンセル・変更はできません。
チケット取り扱い:Peatix
お問い合わせ:アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
第6回「デジタル・ショック」-欲望する機械-
会期 2017年2月10日(金)~3月20日(月・祝)
会場 アンスティチュ・フランセ東京、東京シティビュー(六本木ヒルズ52階)、東京ドイツ文化センター、座・高円寺、Gallery COEXIST-TOKYO、EARTH+GALLERY、渋谷WWW、ほか
ホームページ アンスティチュ・フランセ東京
Edit_MILK_TAKANASHI
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