今年も残すところあとわずか。毎日たくさんの情報をお届けしてきたMEETIA編集部が「超個人的」な視点でえらぶ「BEST」企画をお届け。まずはMV(ミュージックビデオ)編!
TOKYO CULTURE STORY『今夜はブギー・バック(smooth rap) in 40 YEARS OF TOKYO FASHION & MUSIC』presented by BEAMS
これをMVとして取り上げるのはちょっとずるい&贅沢な気もしますが、朝のワイドショーで解禁されたときは、5分間テレビの前から動くことができませんでした。自分が知らない時代にも「そこにカルチャーはあったんだ」と思うと、私が命になる前の時間ですら、とても愛おしく思えます。そして、「これから先を作っていくピースのひとつに私もなりたい、後世に胸を張れるものを残していきたい」と思える作品です。
おとぎ話 『めぐり逢えたら』
MEETIAの漫画家、神保賢志の監督作品。どこか懐かしい作風に胸が打たれました。
Hello Sleepwalkers 【360°MV】『ハーメルンはどのようにして笛を吹くのか』
日本ではまだ2016年現在、数の少ないVRによるMVです。同MVはサヤメタクミ氏によるVR静止画のコンセプトアートを動画にする、という試みも行われており、非常に興味深いです。VRのMVは今年の後半になると数がだんだん増えてきましたが、なんとなく広い空間で360度カメラで撮っただけというものもまだまだ多いように感じます。その点、VRで「作品」を作るという意思が明確に感じられるこのMVは「VR元年」の日本の音楽業界におけるVR活用事例としては最良のものだと思います。
また個人的には動画も好きですが、絵画やグラフィックも好きで。静止画をVR動画にするという挑戦が非常に刺激的であったことも、選ぶ理由となりました。
星野源『恋』
ドラマ『逃げ恥』エンディングのかわいさ含め、今年はなんといってもコレ。
どうやったらガッキーみたいな女の子が契約結婚してくれるか、そればかり考えている年末です。はあ、恋……
サカナクション『多分、風。』
今年は日本にサカナクションがいて本当に良かったと思った1年でした。『多分、風。』は、中国出身のモデル・る鹿の表情・姿が楽曲の魅力を何倍にもひきたてているように感じます。キャッチーでかつ洗練されている間違いなく日本が世界に誇れるバンドです。
Skream 『 Rollercoaster ft. Sam Frank』
地球へ巨大隕石が衝突するというニュースが流れ、世の中は大混乱。天体観測をしていたその隕石の「真実」を知り、衝突までの間「とある行動」に出ます。はたしてその隕石の正体は・・・!? 答えは3分30秒後。イベントやパーティーを準備したり、参加するのはいつも地球消滅前夜くらいの勢いでいきたいと思わせるMV。2013年の作品ですが、2016年もこれがベストです。隕石つながりで『君の名は。』との共通点も見いだせなくもないので2016年ベストってことでご勘弁ください!
Mocky『Whistlin』
本年度もっともどハマりしたカナダ出身のシンガー・ソングライターMocky。そしてもっともヘビロテだった氏のアルバム『Key Change』から公開された「Whistlin」のMVがベスト。モノクロームとセピアが焼きついたようなフィルムなのに色が見えてくるような、大好物なインテリアと建築物。分厚いビン(マグカップじゃないところがこれまたニクい)にたぶんミントティー、パジャマなのにとてつもなく洒落たオーラ、ざっくりコート羽織ってペタペタ歩く姿。単体の楽器たちがMockyの魔法にかかっていく姿を眺めながら聴く超名曲「Whistlin」。どこを取っても完璧なMVなのですが、とにかくこの「家」。ため息がでるぐらい素晴らしい。絶対ロサンゼルス建築だ、と思って調べてみたら氏はベルリンからロサンゼルスに移住したとのこと。やっぱり!建築好きにもたまらんです作品です。ああここに住みたい、、、
いかがだったでしょうか? MEETIAを作っている編集部員それぞれまったく異なった趣味嗜好があることがわかりました。皆さんはどの編集部員の好みに共感できましたか?
MEETIAは今年もたくさんのアーティスト、ミュージシャン、作家、事務所の方々にご協力いただき読者のみなさまへいろんな記事を届けることができました。来年はもっともっと面白い記事を発信していきます。2017年もよろしくお願いします!どうぞ良いお年をお迎えくださいね!
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