ミーティアでも紹介した、ローチケの内のライブハウス情報ページ「BEATER」がマンスリーでお届けするアーティストセレクション。毎日のようにライブハウスを駆け巡る担当者が自信を持っておすすめするバンド・アーティストをご紹介します!
バンドマンの街、下北沢で活躍するバンドたち
日本のロックシーンにおいて“下北系”という言葉があるほどに、カルチャーを形作る街として認知されている下北沢。バンドマンが多い街として認知されることもしばしば。そんな下北沢では数々のライブハウスで数え切れないほどのアーティストたちがデビューを果たし、全国的な人気を得ていきました。まさに、下北沢のライブハウスはインディーズアーティストの登竜門であると言っても過言ではないでしょう。数多のアーティストが集まり、毎日ライブが繰り広げられる下北沢のバンドシーンは、とてつもなく目まぐるしい。今回はそんな新陳代謝の激しいライブハウスシーンの中で、頭角を現しつつある未来のバンドヒーロー達を紹介します。
Hammer Head Shark
今じわじわと注目を集めている期待の4人組バンド、Hammer Head Shark。ギター&ボーカルを務めるヒユの伸びやかな声がスッと耳に入ってくるのが印象的です。そして洗練された言葉選びで組み合わされた歌詞はまっすぐにリスナーの胸を打つ。そんな歌を歌いあげる彼女は、バンドヒーローならぬヒロインにふさわしい。そしてヒユの声を引き立たせながらしっかりと支え、心地よく耳に残るメロディも大事な注目ポイント。さらにコーラスの美しいハーモニーによってHammer Head Sharkというバンドが完成しています。
タカナミ
ギター&ボーカル高浪凌の弾き語り活動をベースに、北海道で結成された4人組バンド。彼らの音楽を聞いた瞬間「あ、出会ってしまった」と思いました。衝動的な熱い想いや焦燥感を匂わせる彼らには、どこか懐かしさも感じます。それらすべてが合わさって彼らなりのロックができあがり、思わず自然とリピートしてしまう。等身大をありのままに歌う彼らに心を掴まれ、目が離せなくなるリスナーが後を絶たない状況にも納得です。
レオニダ
イントロからUKロックの香りが漂う彼らは、レオニダというオルタナティブロックバンド。バンドコンセプトは「とにかくかっこいい。そしてやさしい。すべての人に向けて、すべてのズレている人に向けて鳴らすロックバンド」と掲げています。時に激しくもある彼らですが、ボーカル大江の響く声の中に感じるあたたかさが、やさしい音楽に繋がっているのだと感じます。思わずリズムを取って身体を揺らしたくなるビートも魅力的。
茶封筒
バンド名からも異色な雰囲気を醸し出すスリーピースバンド、茶封筒。代表作である「酢を飲めよ」のMVでは約7分のうち前半3分ほどは音楽ではなく、テレビ番組が流れています。長い。3分あったら他の1曲が流せるし、カップラーメンも作れる。彼らを知らない人がたまたま見ても何なのかわからずに離脱してしまう可能性も高いのではないでしょうか。MVの冒頭は包茎外科のCMで始まるし、サビの歌詞は「酢ごくごく 酢を飲めよ」だし、完全におかしい。でも聞いているうちに自分の中にハマる瞬間が来るんですよね。いつの間にか脳内リピートされている、不思議で恐ろしいバンド。詳しくはあえて省きますが、「酢を飲めよ」のMVではグロテスクなシーンも中には出てくるので要注意。
系統の異なる4組の紹介となりましたが、気になるバンドはいましたでしょうか。毎日のように各地でライブが行われている下北沢。ぜひ学校帰り、仕事終わりにふらっとライブハウスに寄る日を作ってみてくださいね。
次回のBMSもお楽しみに!
SHARE
Written by