毎月テーマを変えて、さまざまな人に選曲をお願いしている「MIXTAPE」企画。
今回のテーマは「官能的。」。「官能」とは、性的な意味に捉えられたりもしますが、「感覚器官の働き」の意味もあります。繊細なピアノの旋律や、荘厳なエレクトロ、ヴォーカルのファルセット…「この音楽のここがたまらないんだよな…」的に感性や感覚をピンポイントで刺激してくれる音楽は人それぞれにあると思います。もちろん性的な感動を覚える音楽もあります。あらゆる解釈のもと、ミックステープをお届けします。
『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』挿画ほか文芸、エンタメ誌などでも活躍。イラストレーター仲村直の「官能的。」。
唄 / BUCK-TICK
デカダンス死んだ後のむっくりとした骨の95年作。アルバムタイトルはシックス/ナイン。
水銀 / The Stalin
ぼやけた中のカッティングリフあやしく水銀とける83年作。アルバムタイトルは虫。
バラが好き / Marchosias Vamp
ゆつぷり妖艶のぬま、オレンジの海につかる90年作。背後にくちびる。佐藤研二さんの風貌とベース。
イワンのばか / 筋肉少女帯
呪術のリフから血がもれて、大地に流れていく90年作。メタルと自然と血の結びつき。
Sex Bomb / Flipper
ひとつぶひとつぬらりひらくヒョン、81年作のセカンドシングル。
The Hive / Melt-Banana
あたまぱあと開いたアフター5にひっそり咲く花。13年作。ジャケットはおばけ。
I Can See You / Black Flag
アメリカの幻の視聴覚の部屋、ピストルが見てる89年作。解散後のシングル。
Disgrace To The Corpse Of Sid / Sore Throat
奥地から聴こえてくる不思議とあら精霊の声。101曲入り89年作。
The Kosher Grimace / Man Is The Bastard
インターネットの夜。95年作。
Who Was in My Room Last Night / Butthole Surfers
教会音楽。93年作。
青い月 / Bad Messiah
94年作。金曜と月から遠い中間地点それは日曜の朝。6:08から9:11までひっそりと聴く。
PROFILE
仲村直 / sunaon
『レンタルなんもしなかった人のなんもしなかった話』絶賛発売中!
『レンタルなんもしなかった人のなんもしなかった話』(レンタルなんもしない人:著 デザイン:佐藤亜沙美)挿画、本文挿絵を担当しています。
「私をレンタルします」とうたっていながら、実際はレンタルされてもなにもしない。
だけど、なぜか毎日いろんな人からレンタルされる。そんな人の日々のツイートを編纂した本です。
読んでいると不思議な酩酊感のある、だけど哲学的でもある、そんな本です。よかったらぜひ読んでください。
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