月ごとにテーマを変えて、様々なひとに選曲をお願いしてきた「MIXTAPE」企画。今回のテーマは、ずばり東京。東京と名のつく曲はたくさんあるし、いろんな人が東京に対する思いを持っている。だけど、東京は広い。場所によって、聞こえてくる音も思い出す曲もちがう。東京出身のひとも、地方から出てきたひとも、いまは遠くから東京を眺めるひとまで。「東京」をテーマにどんな曲を選ぶのか。凄まじい描写力に水彩の濃淡で、ファッションやカルチャーシーンから引っ張りだこのイラストレーター、HITOSHI KUROKIの東京。
1.街 / くるり
大学時代を含めて9年ほど住んだ大阪から東京へ出てきた時に、よく聴いた曲です。京阪電車という歌詞に、郷愁もあってかグッときました。ちなみに近鉄線ユーザーでした。
2.今日はなんだか / SUGAR BABE
物理的でも心理的でも「距離」を感じさせる歌詞のある歌が個人的に好きで、東京に出てきて特にそういう傾向があります。
3.野ばら / 奥田民生
高校を卒業して以来、いろんな土地を転々としているですが、東京で聴く「野ばら」が何故か一番グッときます。
4.アゲハ / 斉藤和義
ただただ分る。・・気がする。こんな娘と会ったこともある。東京で。
5.エイリアンズ / キリンジ
東京に出て最初に住んだ街の景色とリンクします。それまで住んでいた大阪との雰囲気が違い過ぎて、しばらく慣れない浮遊感があり、まさにエイリアンの心境でした。
6.City Girl / Kevin Shields
ソフィア・コッポラの映画「ロスト・イン・トランスレーション」が好きなこともあり、聴くと条件反射のように東京の雑多な景色が広がります。
PROFILE
HITOSHI KUROKI
1978年鹿児島出身、東京在住。大阪芸術大学デザイン学科卒業。
フィギュアイラストレーターのデハラユキノリ氏のアシスタントを経て、フリーランスとして活動。ファッション&カルチャー誌、アパレル、広告、装丁、CDジャケットなどのイラストを手掛ける。
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