「主人公じゃなくてもいいんだよ」ということを感じられた存在はあの人がはじめて
――――今回のライブのタイトルは『XOX COLLECTION 2016 Autumn/Winter』です。コレクションはトレンドと結びついているものかと思います。ご自身の中でいまトレンドになっていることやモノがあれば、教えてください。
つばさ : 自分は、冬はハイネックですね!身長小さいんですけど首が長いので、背をちょっと高く見せるには、首元を詰めてたほうが、高く見えるらしいんですよ。首の長い人にはお勧めですね。
――――音楽はどうですか?何か最近聞いてるものがあれば、教えてください。
つばさ : ずっとシャッフルで流しているので、XOXの曲は結構流れて来ますね。他だと、やっぱりJ-POPですね。(他のメンバーは)皆、やっぱ海外とか昔の曲とか好きなんですけど、なんか、自分は一番新しい曲が好きなので。割りと、新曲を調べて聴いてますね。
最近だと、菅田将暉さんが映画でやるGReeeeNの『キセキ』が印象に残ってます。カバーなんですけど、すごく心に響く歌い方をしてるなあ、と思って。リピートで聴いてますね。映画も観たいですね。違う仕事をしてるんだけど、やっぱり音楽は捨てれないみたいなところが自分たちに重なるところがあるんじゃないかなと思ってて。
(映画『キセキ -あの日のソビト-』予告編)
――――普段から結構、映画って観に行かれますか?
つばさ : 映画はむちゃくちゃ観ますね!自分で借りても観ますし、やっぱり映画館へ足を運んで観た映画は、絶対いいですね。
――――つばささんが観た中で、今年一番良かった映画ってなんですか?
つばさ : すごい記憶にあるのは、『聲の形』です。イジメっていう(テーマがある)ところが、やっぱ記憶に残って。アニメにはやっぱ、キラキラした話が多いじゃないですか。でも、この作品は人間味のある話をしてて。「イジメってこうなんだ」みたいなことを話してて、登場人物の感情の起伏も烈しかったり。異次元の世界の話じゃなくて、普通の人間の、当たり前に起きること、日常の世界をアニメで描いてるのがすごいなーと思って。印象に残りましたね。
(映画『聲の形』 ロングPV)
「主人公じゃなくてもいいんだよ」
――――今後活動していくにあたって、こういう風になっていきたいという「将来像」があれば教えていただきたいです。
つばさ : アーティストとしても売れて、そこで色々、知ってもらって。色んな人に知ってもらえてから、役者としても売れたいなっていう気持ちはありますね。
昔からムロツヨシさんに憧れていて。(ムロツヨシの)間の使い方とかほんとにずっと研究していて、でも、全然出来ないんですけど(笑)。人を楽しませられるというか、「主人公じゃなくてもいいんだよ」ということを感じられた存在はあの人がはじめてで。ガツガツいかないというか、喋るところはすごい喋って前に出るけど、喋んないところでは居るだけでも存在感があるというのが良いなと思って。憧れてますね。
――――ムロさんは今年、映画『ヒメアノ~ル』に出演されていましたね。かなりバイオレンスで話題を呼んだ一作でした。
つばさ : 『ヒメアノ~ル』のムロさんは気持ち悪い役なんですけど、そこを気持ち悪すぎずコメディーにしてて。ムロさんはけっこうアドリブをするらしくて。ほとんどアドリブでやったところもあったらしくて、なのに違和感がないというか(アドリブが)普通の台詞のように聞こえるというのがすごいなと。対応力があるんだと思いましたね。
――――『ヒメアノ~ル』の内容については、つばささんはどう思われましたか?
つばさ : 「あ、人間ってこうなんだな」っていうのを目の当たりにしているようで怖くなりましたね、人間が。いじめられてた過去がある森田君が、仕返しというか復讐に燃えるみたいな話ですし、すごいグロテスクで。自分、普通の恋愛(映画)とかも見るし、人間味のある話が好きなので(笑)。でも、めちゃくちゃよかったですよ。
「ボーイズグループってなんだろう」
――――つばささんは文章を書くこともお好きだそうですね。
つばさ : 前は日記を書いてました。でも、今は忙しすぎて。
初めて東京に出てきてから、「東京はこんなところなんだ」ってずっと書いてて。「渋谷はこんな感じでした」とか「どこどこに行った」、「どこどこに行って、何を感じた」みたいなのを書いてたんですけど、これを書いてたら多分、田舎くささが抜けないなと(笑)。「ちょっと観光客みたいな感じになっちゃうなー」と思って。それで日記を止めて、人のブログを見たりするようになりました。
広島から出てきたので、(地元は)本当に田舎でなにも無くて。普通にもう淡々とすごしてたんで「日々勉強だな」と思いながら。ボーイズグループをやることになって「ボーイズグループってなんだろう」からまず始まって。色々調べたりして、「あ、こういうグループなんだ」って色々な人のYouTubeを見たりもしてました。
――――XOXやムロさん、ご自身についてのお話を聞いていると「エンターテイナーであること」に対してこだわりのようなものがあるのかなと感じたのですがどうでしょう?
つばさ : そうですね、こだわりというか一つのことしか多分出来ない人なので自分は。ただこれからは両立をしていかなきゃいけないっていうところでは音楽をしつつ、その音楽で売れて、ドラマにも出たりしてっていう。アーティストの木津つばさもすごい良いな、でも、俳優としての木津つばさも使ってみたいと思われるような人になりたいって思いますね。
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