今の自分たちの心境とリンクしているから、より気持ちを込めて歌えた
――2ndシングル「僕は幸せなのか?」について。タイトル曲では、みなさんの特性の1つとも言える、爽やかなサウンドにちょっと影を持った歌詞や歌といった、二極の同居の踏襲も印象的でした。
Яuu : 底抜けに明るくない感じが「ザ・コインロッカーズっぽさ」だと私も自覚していて。なので体制は変わりましたが、歌詞やサウンド的には、あえて変わらないでいることは大事にしました。曲調も明るめながら、ちょっと切ない感じを醸し出していたり。
ザ・コインロッカーズ / 僕はしあわせなのか? Music Video
――それも影響し、あえてもう一度原点に立ち戻ってみた感もします。
宇都宮 : 昨年のZeppを始め、前体制でも11月頃からライブではやっていた曲なのですが、その時はまだ今ほど感情の機微を交えて歌えてなくて。その後、新体制になりみんなで改めてこの楽曲について解釈し、今となってはこの新生ザ・コインロッカーズにぴったりの曲だなと実感しています。
有働優菜(Key) : この歌は13人全員で歌ったんですけど、歌詞の意味を考えて歌わなくてはならなかった分、改めて深く探って聴くことができたし、歌の深意や訴えたかったことを知ることができました。
Emily(Gt/Cho) : ここまで大人数で歌うってなかなかないですよね。聴いていて凄くエネルギーがもらえると思うし、聴いている方も「よし、自分も!!」って気持ちになってもらえるんじゃないかな。切なさはありますが、是非この曲を聴いてパワーをもらって欲しいです。
松本 : アイドルってよく全員でユニゾンしたりするじゃないですか。そういった意味でも「アイドル」として新たに踏み出した新生ザ・コインロッカーズっぽくていいのかなって。一体感もこれまで以上に出せたし。改めて、キターコレ!! って曲になりました(笑)。
ザ・コインロッカーズ / 憂鬱な空が好きなんだ Music Video
船井 : デビュー曲「憂鬱な空が好きなんだ」と近い疾走感がありつつ、そこに切ない歌詞が乗るといった同じ方法論ながら、リスタートの気持ちもあってか、全く違った感情で歌えました。なので気持ち的には2回目の1stシングルのような。今の自分たちの心境にピッタリとリンクしていると思います。
森 : 歌詞ももちろんですが、メロディやサウンドでも、今のザ・コインロッカーズの気持ちや気概が代弁できている気がして。切ないところから開放感に向けて変わっていく。その心境が今の私たちの気持ちと重なるんです。切ない部分は次に向けての準備を彷彿とさせたり、サビのバーンとした場面では再始動のエンジンがかかっていくイメージを浮かべながら叩いてました。
――ツインリードもグッときますよね。
下島 : 今回は新しい試みとしてHANNAちゃんと弾きました。
HANNA(Gt) : その部分も含め、みんなで演奏している分、これまでにはなかった重みも増したかなって。これまで以上にポップで疾走感があるんだけど、安定感や安心感もある曲に仕上がっているのが特徴かなと思っています。
宇都宮 : 歌に関しても、AメロBメロは船井と二人で切なさを意識してウェットに歌いましたが、サビはやはり13人全員で歌うことでの一丸性がバッチリと出ているかなって。
船井 : 聴いたり、見てくれる方が、「私も入りたい!」「私も楽器がやりたい!」と思ってくれたら嬉しいですね。
――初回限定盤B収録曲の「マジでピンと」は今までのみなさんの楽曲的にはなかったタイプですね。
Яuu : ですよね。ここまで恋愛で、<あの子が好きやねん!>って曲は、これまでの自分たちにはなくて(笑)。Aメロにはスカを交えて軽快さを表してみたり。やっていてとても新鮮でした。
――この曲はかなりキーも高そうですが……。
船井 : 高かったです。先日の360度生ライブ配信「青春LOCKER2020~Vol.0~」では走り回りながら歌ってたこともり、かなりキツくて(笑)。最後まで明るく弾けた楽曲なのでライブも凄く楽しいと思うので、披露するのが今から楽しみです。
――このようなタイプの曲を待っていた方も多そうですね。
宇都宮 : 先日の360度ライブで初めて披露したんですが、すごく評判が良かったんです。リリース後の反響やライブでのリアクション等が今からとても楽しみです。
――「コインロッカーの中身」もライブでは長く歌われていたので、ようやく今回、作品となった感があります。
Яuu : 「コインロッカーの中身」はかなりのロックチューンですよね。雰囲気的に1stシングルのカップリング曲に近いタイプの曲はありましたが、歌詞が全然違っていて、世の中に納得のいっていない若者の歌、みたいな(笑)。
田村愛美鈴(Key) : ライブでも長くやってきたぶんお客さんもノリ方を熟知してそう。こんな少年くさい曲をあえて私たちのような女の子がやる面白さもこの曲にはあるのかなと思います。
――この曲は、どこか「勝負してやるぜ!」感もあり、今のみなさんの心境や気概にもフィットしてそう。
宇都宮 : 「マジでピンと」も「コインロッカーの中身」も私たちのような10代が持っている感情を爆発させているような曲ですからね。どちらの感情も、しっかりと自分たちの中で元々持っているものだったし。特に「コインロッカーの中身」はライブを通してしっかりと気持ちを込め、その気持ちを発散させたり爆発させたりしてやっています。
下島 : ライブでは凄くアドレナリンが出ちゃうんですよね。それもあり、普段は私の技術だと弾けないイントロやギターソロも気づくとバッチリ弾けたりして。そんなマジックがこれらの曲にはありました。
――あと個人的に私がこの曲で興味深ったのは、♪ここにしがみつくな♪のフレーズでした。昨年と今とではこのフレーズの自身への響き方も違うのではないかと。
宇都宮 : それはありました。当初は強がりの意味を込めて歌ってましたが、13人体制になってからは、それが「前を向いて行こう!」って気持ちに移ってきました。今は完全にそっちのモードで歌ってます。
――最後に、今後どのようなガールズアイドルバンドになっていきたいかをお聞かせ下さい。
Яuu : みんなに愛されるグループになっていきたいです。世代を分けたり限定せずに、若い方からご年配の方まで幅広く。楽曲を聴いて、真っ只中を実感してくれる方もいれば、青春を思い返したり、オーバーラップしたり、気持ちを重ねたり。それこそPRINCESS PRINCESSさんのように、みんなの憧れの的や国民全員から愛される、そんなバンドになりたいです。私たちが集った時のキャッチフレーズ「国民的ガールズバンド」、そこは変わらず目指していきます。
船井 : 誰もが知っているようなグループになりたいし「夢は弾いてかなえろ!」のキャッチフレーズのもとに集まったメンバーたちではあるので、楽器は持ちつつ、どんどん大きなステージに出られるよう頑張っていきたいです。
宇都宮 : 「2年後には武道館」を既に公約として掲げているんです、私たち。個々としての磨きをかけるのはもちろん、この「バンド」としてのコインロッカーズをもっともっと精進させていきたいですね。
僕はしあわせなのか?
<CD収録内容>
01. 僕はしあわせなのか?
02. 孤独でいることに慣れてしまった
03. 僕はしあわせなのか? ~Instrumental トラック~
04. 孤独でいることに慣れてしまった ~Instrumental トラック~<DVD収録内容>
01. 僕はしあわせなのか? Music Video
02. メイキング映像封入特典:オリジナルトレーディングカード 1枚(全14種よりランダムで1種)
・初回限定盤B
<CD収録内容>
01. 僕はしあわせなのか?
02. マジでピンと
03. 僕はしあわせなのか? ~Instrumental トラック~
04. マジでピンと ~Instrumental トラック~オリジナルフォトブック付
封入特典:オリジナルトレーディングカード 1枚(全14種よりランダムで1種)
<CD収録内容>
01. 僕はしあわせなのか?
02. コインロッカーの中身
03. 僕はしあわせなのか? ~Instrumental トラック~
04. コインロッカーの中身 ~Instrumental トラック~初回封入特典:オリジナルトレーディングカード 1枚(全14種よりランダムで1種)
ザ・コインロッカーズ
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