信じるべきは自分自身
――その意味でも、メジャーデビューシングルの「スターダスト / 宿り星」は、「スターダスト」はキャッチーなピアノロック、「宿り星」は壮大なピアノとストリングスが感動的バラード。イトヲカシの“王道”の魅力が、テイストの異なる2曲に存分に込められていますね。
伊東 わっ、そう言っていただけると嬉しいですね。「スターダスト」は星屑という意味なんですけど、テーマは流れ星なんです。よく流れ星に願いをかけるといいますけど、自分の夢は流れ星ごときに頼って叶えるものじゃない。そんなのただの星屑だ、夢を未来にするのは自分なんだから、という想いを込めてます。
宮田 それは僕らがバンド時代、苦労した経験がいきてますよね(苦笑)。人頼みじゃ、何も生まれない。信じるべきは自分自身だなって。
――だからですかね……若い人が聴くと、きっと勇気がもらえる曲。でも人生経験を積んだ大人が聴くと、ホッとしながら頷ける曲だなと思いました。そして「宿り星」のほうは、アニメ『双星の陰陽師』のエンディングテーマになっていますが、歌詞太郎さんのなかでのテーマは何でした?
伊東 作っているときは、アニメのテーマソングということで原作の漫画に寄り添える言葉と、僕自身がずっと思い続けてきたこととの着地点をすごく探っていったんです。そこで合致したのが、醜く穢れた世の中でもかけがえのない人との出会い、素晴らしい出会いは必ずある、ということでした。歌詞の上では、男女の恋愛になぞらえていますけど、恋愛だけじゃなく、何にでも当てはまる想いだなと。
宮田 原作もすごく面白くてね。一見バトル物なんですけど、根底には人間ドラマや過去の傷を乗り越えていく物語が、しっかり描かれている。そこから引き出されるクリエイションが、僕のアレンジにも影響して、この曲を力強く、よりドラマティックにしてくれたと思います。
伊東 これからもワンマンも路上ライブも続けていくので、このシングルで僕らの曲をちょっとでも気に入ってくれたら、ぜひ遊びに来てほしい。ご家族連れも、大歓迎です!
プロフィール
伊東歌詞太郎(Vo)と宮田“レフティ”リョウ(Bass/Guitar/Key)による、2人組ユニット。
日本語を大事にした歌詞・メロディセンス・力強い歌声が織りなす琴線に触れる楽曲を、他者とは一線を画す展開で発信する2010年代型アーティスト。メディアでは顔出しを行っておらず、その素顔はライブ等でしか見ることが出来ない。動画サイトにおいてその歌声とメロディセンスが大きな話題を呼び、投稿動画総再生数は2,500万、twitterフォロワー数は併せて55万人以上と異例な存在となる。
イトヲカシとしては2012年4月に1stミニアルバム「ホシアイ」(伊東歌詞太郎/レフティモンスター名義)、10月に2ndミニアルバム「音呼治心」、2013年11月に3rdミニアルバム「軌唱伝結」を自主製作にてリリース。「ファンに直接会って感謝を伝えたい。」という想いから、ライブ活動も積極的に展開。
特に都市圏以外の、なかなかライブに行く事が出来ない所に住んでいる人たちに自分達から会いに行こうと、2013年以降全国路上ライブツアー実施しており、2013年3月~4月実施の「イトヲカシ全国路上ライブツアー~はるかぜのやくそく~」では、東京・大阪・名古屋を除く31箇所で12,000人以上を動員。2014年9月~10月実施の「イトヲカシ全国路上ライブツアー2014」では、わずか17箇所で7,000人以上を動員。2年かけて個人でのライブも含めた形で全都道府県での歌唱を達成した。
個々の活動を含め4年間の準備期間を経て、満を持して2016年よりイトヲカシの活動を本格化。9月21日に両A面シングル「スターダスト / 宿り星」で満を持してメジャーデビュー。
オフィシャルサイトhttp://itowokashi.jp/
オススメ記事:《撮り下ろし46枚》「3年後は武道館で!」 赤飯”幸暴分裂ツアー”ファイナル公演フォトレポート
SHARE
Written by