キャッチなーMVに隠されたBBBにしかできない楽曲への想いとは?
–続いて音楽的な話をさせて頂きます。メジャーデビューしてから楽曲もいくつかリリースしてきました。ストリートダンスシーンでやってきたダンスとシングルの振付で踊るダンスは違うと思いますが、意識していることはありますか?
akihic☆彡 自分たちがやってきたストリートダンスを打ち出したい気持ちは強いです。その中で一般の方にもBBBを知ってもらうためには、みんなが一緒に踊れるようなキャッチーな踊りも欲しいなっていうのもあるので、そこはメンバーで話し合って決めていますね。DJダンス(2015年5月リリース『come again』)だったり、トラベルダンス(2015年12月リリース『traveling』)だったり、手だけで出来るような振りを入れたりしてます。
–BBBのライブを何回か見させてもらいましたが、メジャーデビューお披露目のときはまだ見ている人も盛り上がり方を探ってる感じでしたけど、その後の全国ワンマンライブツアーの千秋楽では見事に浸透して、ファンの方が一緒に踊っているのが印象的でした。今後もそういう振付も増やしていきたいですか?
akihic☆彡 増やしていきたいですね。ただ、そこにとどまってしまうとBBBの良さが消えてしまうこともあるので、ストリートダンスやHIPHOPの要素は強く持って、うまく混ぜていけたらと思います。
–8月にリリースした『B-BOIスクランブル』の振付はどのように作られたのですか?
akihic☆彡 みんな個々で持っているものを持ち寄って作りました。MVもストリートカルチャーの中心でもある渋谷で撮影しました。
–個人的に『B-BOIスクランブル』を聞きながら朝食を作って食べるのが好きです!
一同 (笑)。
akihic☆彡 それは初めて聞く感想ですね(笑)。嬉しい!
SHUN いいですね!ありがとうございます。色々な楽しみ方を見つけてもらえれば嬉しいです。
–『B-BOIスクランブル』の作詞はSHUNさんが担当しており、作曲にも参加されていますが、制作にあたって意識したことは?
SHUN 今までサンプリングカバーという形でやっていたんですけど、今回初めてオリジナルでシングルを作れる機会を頂きました。僕たちやっぱりHIPHOPが好きなので、HIPHOPの古き良きものといいますか、オールドスクールの良さをBBBのやり方で今の時代にかっこいいと思わせたいなって考えています。今まではダンスで共有する部分を意識して振付も作ってきたんですけど、次は音楽的なところで歌詞をみんなで歌って欲しい、歌でも共有できるところが欲しかったという想いがありますね。今までだったらサビぐらいしか分からないってところを、ラップの部分もみんなが歌えるようなパートを作ることを心がけて今までとは違う書き方で作りました。
–MVではRYOさんがMPCを使ったり、Toyotakaさんがヒューマンビートボックスを披露しているシーンがありますが、実際にレコーディングに参加されたんですか?
RYO MPCはライブのときに披露する形です。
SHUN ヒューマンビートボックスは実際にレコーディングしました。
RYO ライブのときはあの部分がブレイク部分(バックに音が流れない状態)になってて、そこで俺がMPC打って、Toyotakaがヒューマンビートボックスやって、SHUNがラップしてっていうセッションがあります。
SHUN 『B-BOIスクランブル』はダンスにしても歌にしても、色々なところに盛り上がりポイントを散りばめています。ファンの方もそこに全部反応してくれるので思っていた反響が返ってきて嬉しいですね。
Toyotaka 高校のダンス部にWSするときに『B-BOIスクランブル』のサビの振りを教えたりするんですけど、ライブ中に僕らが踊るとお客さんも一緒に踊っているんです。BBBなりの盛り上がり方だなって思うのですごい嬉しいです。
出典:Youtube
–『B-BOIスクランブル』に収録されているFireworkもファンから歌詞がいいなどの好評を得ていると思うのですが、振付やリリックについて聞かせてください。
SHUN BBBには季節感がある楽曲がなかったので、夏はイベントも多いですし好きな季節なので、夏といえばこれだよねって曲がつくりたくてタイトルも「Firework」にしました。あとは高校・中学校ダンス部の日本一を決める大会“ダンススタジアム2016大会”のタイアップソングとして制作する機会を頂いたので、夢を追いかけるみんなの応援歌になれるような曲にしたいなって思いました。僕たちも1人では夢はかなえられないです。メンバーや周りのスタッフの方々がいて成り立っていて、支えてくれるから頑張ろうって思えるし大切なことだと思いました。ダンス部のみんなにも自分だけじゃなくて周りが支えてくれるから今の自分があるし、支えてくれる人を笑顔にしたり元気してあげることが大事だよってことを伝えたかったです。歌詞の内容的に少しでもみんなの背中を押せて、頑張ってくれればいいなと思ってます。
gash! 振付に関しては、歌詞の意味が応援歌だったり、切ない部分もあるので歌詞の世界観を壊さないように意識しました。いい意味でBBBらしさも壊して、BBBってこんなこともするんだみたいないい意味で見てる人を裏切れたらいいかなって気持ちで作りました。みどころは、サビの「You’re a Firework」ってところで花火を意識したり、歌詞とダンスが一体となって伝わるように意識してるところですね。BBBってHIPHOPなイメージが強いと思うんですけど、メロウな感じもやっちゃうんだとか、スタイリッシュな感じとか出して、ダンスの振り幅をみせてます。
–メロウな振りといえば、メンバーの中ではgash!さんとakihic☆彡さんが得意と聞いていますが、皆さんはすぐメロウな振付に対応できるんですか?
gash! 得意なのは僕とakihic☆彡ですけど、意外にYASSが結構イイよね。
YASS 結構万能なんで僕!(笑)。
一同 (笑)。
gash! SNSとかで感想を見ていると、「YASSさんのイメージではないけど、YASSさんが踊っているのを見るとグッとくる」っていう感想も多いです。
YASS そこがみどころなのかもね!
一同 (笑)。
akihic☆彡 ずっとみんながみんなお互いを見てきているので、いい意味で他のメンバーを真似れるというか、万能に対応できるんですよ。
–さすがですね!では、今後楽曲をリリースするうえでこういう楽曲をやりたいとか希望はありますか?
SHUN BBBはメンバーそれぞれMPCだったり、ヒューマンビートボックス、DJもできるのでその場で1曲すぐに作れるんです。ダンスも含めてそういう魅せ方も面白いし、他のアーティストもやってないことですし、BBBならではの魅力かなと思うのでそういう部分をみせたいですね。
Toyotaka 個人的なんですけど全員の自己紹介をする曲を作りたいです。メンバーのわちゃわちゃした仲のいい感じを出したい。
47都道府県回り終わったあと、メンバー全員色々なものを乗り越えて成長していると思うので、そこで、SHUNの響く歌詞もそうだし、僕たちのクリエイティブな部分もそうだし、新しくつながっていくといいなって思います。
RYO ダンスに関してはそれぞれ得意としているものがあるので、バラード系だったらSOULダンスができるakihic☆彡やgash!だったり、楽曲によってメンバーの魅せ方も変えられるのがBBBのいいところです。
–BBBだからこそできる強みですよね。現在多くのダンスボーカルグループが活動していますが、改めてBBBにしかない魅力を教えてください。
Toyotaka ダンスは負けないと胸を張って言える部分ですし、期待して見て欲しいです。そして、SHUNのクリアなマイクパフォーマンス!
RYO SHUNのラップは聞きやすいです。ラップは言葉数が多くて速いので、聞き取りづらい人も多いと思うんですけど、SHUNのラップはクリアに耳に入ってくるので、踊り手として尊敬してます。
SHUN ありがとう(笑)。
Toyotaka 色々なダンスボーカルグループがある中で、BBBのライブは音楽として耳でも聴けるし目でも聴けるグループだと思っています。そこの部分は試行錯誤して考えているので、注目して楽しんで頂けたらと思います。
RYO ライブだと即興性の部分を大切にしています。楽曲の部分と合間にあるビートボックスだったり、色々なものを使ってその場でしか出せない空気感を出して盛り上げることに長けているメンバーがそろっているので、毎回何が起こるか分からないライブ感を楽しんでもらえると嬉しいです。
SHUN メンバー全員が120%で自分をクリエイトできる、BBBの魅せ方や作り方もわかってて、それを表現できることが強みですね。全員が腕のあるクリエイターだと思うので、BBBだけで楽曲を作り上げることができる。それは他のグループにはない、負けない部分です。
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