ファッション業界に限らず、街を取り巻く様々なカルチャーの中で「コラボレーション」が欠かせなくなってきている昨今。スターバックスで非接触決裁を可能にした「スターバックス タッチ ドリップ」がファッションブランド〈BEAMS〉とコラボしたり、女性誌『BAILA』に少女漫画『ときめきトゥナイト』とのコラボ婚姻届が付いたり、様々なニュースが世の中を賑わせている。
最近発表されたコラボの中で特に注目したいのが、〈UNDERCOVER(アンダーカバー)〉と架空のレコードレーベル「UNDERCOVER RECORDS」のコラボアイテムだ。
UNDERCOVER RECORDSとのコラボレーションアイテムとは?
6月1日から発売スタートしたこのコラボ商品は、架空のバンド 「PUNK FLOYD」、「THE ORGANS」、「THE SPACE NURSE」のグッズの他、UNDERCOVER RECORDSが編集・ジャケットデザインを手がけたジャーマンロックバンド「CAN」のアナログレコードなど、実在するバンドやアーティストグッズも販売。現在は第1弾として、「CAN」と「PUNK FLOYD」の関連グッズが販売されている。その後も約1ヶ月にわたり順次新作をリリース予定だそうだ。独特な色合いのプリントは、実に〈UNDERCOVER〉らしい。第2弾以降のアイテムも楽しみだ。
(引用元:UNDERCOVER Instagram)
ところで、〈UNDERCOVER〉といえばこれまで様々なコラボアイテムを発表してきている。中でも、デザイナーの高橋盾氏は音楽が大好き。特にSEX PISTOLSに強い影響を受けており、それが〈UNDERCOVER〉の服にも表れている。また、音楽をテーマにしたコレクションやアーティストとのコラボアイテムも少なくない。そこで今回は、〈UNDERCOVER〉が発表した音楽に関するアイテム・コレクションを振り返ってみたいと思う。
◆UNDERCOVERと音楽のコラボアイテムとは…?
【1】2017年春夏WOMENSコレクション「PORTRAIT IN JAZZ」
ピアニスト ビル・エヴァンス、トランペット奏者 マイルス・デイヴィスらの名前や名盤、トランペット・ピアノ・チェロ・サックスなどの楽器のプリントが特徴だ。
(引用元:UNDERCOVER公式HP)
【2】2016年秋冬コレクション「Perfect Day」
バイオリン型のバッグが登場。音楽からイマジネーションを膨らませて誕生したという。一気にクラシカルな雰囲気になれそうなアイテムだ。
(引用元:UNDERCOVER公式HP)
【3】2015年春夏MENSコレクション「ADVENTURE」
70年代NYでのロックシーンの雰囲気と現代のポップ要素を融合。パンクバンド「Television」のアルバムジャケットが全面にプリントされたアイテムは話題になった。レザーやチェックが使われており、〈UNDERCOVER〉らしいロックテイストになっている。
(引用元:UNDERCOVER公式HP)
【4】〈UNDERCOVER〉×アトムス・フォー・ピース
2013年には、アトムス・フォー・ピースの来日を記念して、コラボTシャツを発売。青山店のライブ会場のみで発売されたレアアイテムである。
音楽イベント『NO NUKES 2012』を記念したコラボTシャツ。高橋盾氏がYMOメンバーと同じく、脱原発を表明していることから実現したコラボである。ちなみに売上の一部は原発事故の影響から福島の子どもたちを守るために設立された「ふくしまキッズ実行委員会」に寄与された。
(引用元:楽天市場)
かつて、「ストリート、カルチャー、アートを融合し、服に落とし込むっていうやり方に、ものすごく共感しました。」とインタビューで語っていたデザイナーの高橋盾氏。そして、いわゆる正攻法とは違うプロセスでブランドの立ち上げを行なってきたとも語っている。日常をキャッチし続け、自身のルーツをアウトプットし続ける〈UNDERCOVER〉、今後はどんなコラボが見られるのか楽しみだ。
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