ジャパニーズ・ヒップホップの“異能”、KID FRESINO
今や音楽シーンのみならず、ファッション界など各所からラブコールが止まないKID FRESINO(キッド・フレシノ)。今回のイベントではトリを飾りましたけれども、やはり盤石。ゆるふわギャングのNENEを客演に迎えた「Arcades」から始まり、圧巻のパフォーマンスを展開。この日はDJとしてJJJ(かつてKID FRESINOも在籍したHIPHOPユニット「Fla$hBackS」のメイン・トラックメイカー)が参加しており、ファン垂涎のステージでした。たった2人で圧倒的な存在感。フロウも曲も良すぎる。そして左腕に装着された「ベンチュラ」も似合い過ぎる。
自身もソングライターとして抜群の能力を持ちながら(「Arcades」はKID FRESINOプロデュース)、それでも他のアーティストと共作する柔軟さが彼の強みです。この日はDJ Setでしたから曲の切り替わりがスムーズだったんですけれども、そうするとそれぞれの曲のカラーが際立つのですね。Seiho、jjj、5lack、そしてKID FRESINO…。ステージに立つのは2人でも、その楽曲の裏側には天才たちがひしめき合っている。「Coincidence」に至っては、三浦淳悟(bass / PETROLZ)、斎藤拓郎(guitar / Yasei Collective)、石若駿(drum)、小林うてな(steelpan)が一堂に会し、バンド編成で制作されましたし。いやはや、トリとしての迫力は「流石」としか言いようがありませんでした。
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