日本を代表するゲーム、スーパーマリオシリーズ。カルチャーリーダーが描く新しいゲームの形
「日本を代表するゲームタイトルは?」と聞かれたら、あなたはをどのタイトルを選ぶだろうか。
商業的な成功はもちろんのこと、カルチャーとして世界に認められている国産ゲームタイトルは世にごまんとある。それでも、「代表する」という規模で考えるなら、片手で足りるくらいの数タイトルに絞られるはずだ。今回このゲームコラムで扱うのは、そのひとつになるであろうシリーズ。スーパーマリオシリーズを一度も遊ばずに育ったゲームフリークなどいないに違いない。
「スーパーマリオ」の歴史
スーパーマリオシリーズの誕生は、1985年までさかのぼる。当時は、ファミリーコンピュータ(1983年発売。以下、ファミコン)の発売から約2年後。意外にも第1作・スーパーマリオブラザーズは、ファミコン発売に合わせて発表されたソフトではなかった。累計販売本数は、国内約700万本、全世界約4,000万本と言われている。まだ家庭にゲームという文化が定着していなかった時代背景を考えると、異例とも言える販売本数だ。スーパーマリオブラザーズの発売は、ファミコンの売上増加に大きく寄与し、ここから今日に続くゲームカルチャーの歴史は始まった。
その後、スーパーマリオブラザーズ2(1986年)、スーパーマリオブラザーズ3(1988年)と続編タイトルの発売が続き、1990年には、スーパーマリオワールド(スーパーマリオブラザーズ4)がスーパーファミコンで発売される。このタイトルでは、シリーズではじめてヨッシーが登場。新たな主人公格キャラクターが生まれることになった。マリオシリーズにおける主要なサブキャラクターたちは、後述のスピンオフ作品にもたびたび登場し、ときには作品の主人公を務めることもある。シリーズを語る上で、彼らの存在は欠かせないだろう。本来はサブキャラクターでありながら、名前を言うだけで誰にでも伝わる。そんな存在は唯一無二なのかもしれない。
スーパーマリオシリーズの歴史を語り尽くそうとすれば、それだけで1つ記事が完成してしまう。スーパーマリオ64(1996年)、スーパーマリオサンシャイン(2002年)、New スーパーマリオブラザーズ(2006年)、スーパーマリオギャラクシー(2007年)、スーパーマリオ3Dランド(2011年)、スーパーマリオ オデッセイ(2017年)と、代表的なものだけでもこれだけの数だ。2019年7月現在、22作品に及ぶシリーズ全作品の世界総販売本数は、3億本近いという。ゲームカルチャーにおけるモンスターコンテンツ。それがスーパーマリオシリーズなのだ。
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