SHE IS SUMMER・MICOの対談企画第三弾のゲストは、2016年に『生きていたんだよな』で鮮烈なメジャーデビューを果たしたあいみょん。Spotifyが選ぶ「2017年ネクストブレイク・アーティスト」にyahyelやビッケブランカらとともに選出されるなど今とても勢いのある人物だ。MICOとあいみょん、お互いに音楽に携わっていることもあり、今回は主に恋愛と作詞についての話題に。それぞれどんなふうに歌詞をつくりあげていっているのか、恋愛と歌詞どう結びついているのか、さまざまな角度から有意義なトークが展開された。また、今回の撮影は両者共にフィルムカメラを愛用しているということもあり、互いを撮影し合う形でお送りする。
インタビュー:MIIM
MICO&あいみょん、それぞれの作詞法
――MICOさんとあいみょんさんは今回が初対面とのことですが、SNSなどで交流はあったんですか?
MICO: そうですね、Twitterで以前からやりとりさせてもらっていました。あいみょんさんの曲は前々から聴いていたので今回お会いできて嬉しいです!
あいみょん: わたしは、MICOさんがふぇのたすのボーカリストだった時代からよく聴いていたんです。SHE IS SUMMERだと『とびきりのおしゃれして別れ話を』がとても好きだったりします。
MICO: 身に着けてるものが可愛いなと思っていつもInstagram見てます(笑)。
あいみょん: 本当ですか!ありがとうございます(笑)。
――連載でははじめてのミュージシャン対談となります。お互い作詞をやられていますが、普段どういうふうに書かれているんですか?
あいみょん: 机に座って書くことはなくて、スマホのメモ帳で作詞をすることが多いです。何かほかの事をしているときが作詞をするにあたってベストな時間で、 移動中の新幹線の中なんかはすごく書きやすいですね。
MICO: わたしは新幹線とかでは逆に書きにくくて、ほかの人のライブを観ているときが一番思いつきやすいですね。あとは映画を観ているときとか。映画館で映画を観ているときはメモをとれないから大変で、こないだも途中で良い歌詞がひらめいたけど忘れちゃって(笑)。
あいみょん: わたしもアーティストさんのライブを見終わった後に、「わたしだって書ける!」みたいな感情が沸いてきてバーっと浮かぶことも多いです。
MICO: わかる! 「わたしだったらこう書くな…」とかいろいろ考えちゃうよね。
あいみょん: 悔しさがモチベーションになることも多いですよね(笑)。
――MICOさんはあいみょんさんが書かれている歌詞にはどういった印象を持っていますか?
MICO: 全部の歌詞があいみょんらしいなって思います。キャラがぶれずに、恋愛や社会のことについて思考の筋が通っている感じがすごくして…。
あいみょん: わりかし妄想でも曲を書くので、曲の内容と自分の考えていることが違うことはもちろんあるんですけど、基本的には自分が思ったことを書いてますね。男性目線の曲を書くときは妄想です。移動中はいろんな人の姿が見れるので、歌詞が浮かびやすいというのもあります。
MICO: 「この人はどんな恋愛するんだろう?」みたいな?
あいみょん: 渋谷の夜とかカップルがすごいじゃないですか(笑)。そういうのを見ていると歌詞は自然と出てきますね。
MICO: わたしは歌詞を書くときに、まずキャラ設定みたいなものをつくるんです。SHE IS SUMMERというプロジェクト名自体が、『(500)日のサマー』という映画に登場するサマーちゃんっていう女の子からはじまっていて。せめてステージに立っている間だけでもサマーちゃんみたいな女の子になりたいなという気持ちからプロジェクト名が決まっています。だから基本的にわたしの歌詞には「そうなりたい自分」が表現されている気がします。なので、架空のキャラ像がすごく大事なんですね。
あいみょん: そのほうが物語がつくりやすかったりしますよね。わたしも架空の人物がいっぱい登場するのでそのあたりは共通点な気がします。
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