TIDE solo exhibition「BLOOM」
代表作に「CATシリーズ」を持つTIDEが2020年にGallery COMMONで開催した「DEBUT」展に続く2度目の個展「BLOOM」を「The Mass」で開催する。

VOYAGE, 2021 Acrylic on Canvas 2,273×1,818mm ©TIDE, The Mass
TIDE
1984 年静岡県生まれ。現在は東京を拠点に活動をしている。20代前半に滞在していたオーストラリアで漫画家・歴史家の水木しげる氏の作品に出会い、独学で絵を描き始める。2009年に東京に戻り、アーティストとしての活動を本格的にスタート。
当初は点描画をはじめとした鉛筆画を中心に制作をしており、一貫してモノクロームの世界を描き続けてきた。以降、表現力の高い絵画的アプローチに目覚め、スケール感のあるキャンバス上での実験を続けながら、水彩絵の具やアクリル絵の具などを使用した新しい技法を模索し、徐々にレパートリーを増やし現在のスタイルに至っている。
TIDE の作品は1930 年代から1950 年代の古いハリウッド映画やアニメーションにも多大な影響を受けており、一つのキャンバス上で2次元と3次元のモチーフを組み合わせながら、子供時代の原風景やノスタルジアといった普遍的なテーマを混在させ、独自の絵画世界を確立している。
近年では、韓国や香港、イギリスでのグループ展に参加したほか、ニューヨーク、ロンドンでの展示も予定されている。
今回の展示の「BLOOM」は代表作の「CAT」シリーズをはじめ、「Life is Flat」と題された新しいペインティング・シリーズを含む最新作19 点、TIDEの芸術活動の新たな始まりを示す立体的なインスタレーションを展示予定。2019年から制作を続ける「CAT」シリーズは二次元と三次元の境界の表現が独自の技術で表現されており、自身のキャリアと共に成長、進化している作品となるため、もちろん目が離せない展示の一つとして注目したい。またTIDEの作品に度々登場する花モチーフは今回のタイトルにもなる「BLOOM」へつながる要素の一つでもある。新しい作品の「Life is Flat」は、静物画の様式を再解釈したもので、それぞれの作品には器や花瓶に入る様々な花束が描かれているという。また、この作品も「CAT」シリーズと同様、モノクロの世界を生き物とそうでない物、二次元と三次元を技法を変え表現している。TIDEがさらなる芸術的挑戦のために成長し、進化していくことを意味した個展「BLOOM」の全貌を確かめに、ギャラリー「The Mass」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
TIDE「BLOOM」
会期 : 2021年11月27日(土) – 12月26日(日)
会場 : The Mass
住所 : 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1
時間 : 12:00 – 19:00(月曜日・火曜日休館)
電話 : 03-3406-0188
メール : info@themass.jp
HP : www.themass.jp
Instagram : @themass
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