『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2017』開催
タバコの人気銘柄『ナチュラルアメリカンスピリット(通称アメスピ)』を販促するトゥルースピリットタバコカンパニー。彼らが主催する『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM』も、このたび第3回目を迎えます。
『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM』とは…?
本プログラムは、アメスピが日本で販売された際にミュージシャン・俳優・アーティストなどのクリエイターに支えられてきた背景があり、そうしたクリエイター達に恩返しがしたい、という思いで始められました。2015年にスタートし、様々なテーマのもとに次世代のクリエイターたちが作品を作り上げています。第1回目の模様がコチラ。
FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2015 / NEW RECYCLE® / PUBLIC HOUSE
出典: REBIRTH PROJECT 公式サイト
第1回目の『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM』では、渋谷のPUBLIC HOUSEにてキュレーション展示が開催されました。社会課題をクリエイティブな視点で解決することを試みるクリエイター集団『REBIRTH PROJECT』がキュレーターを務め、展示作品を募りました。このときのテーマは、「NEW RECYCLE®」。現在はパブリックドメインとなっているリサイクルマークですが、シンボルは時代と共に変化するもの。そんな意志のもと、「新しいリサイクルマークを映像やオブジェを用いて表現する」というのが本企画展の内容でした。
2015年の7月15日より10月11日まで実施され、コンペ形式で「大賞」・「審査員特別賞」・「オーディエンス賞」が決められました。以下、『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2015』にて大賞を受賞した、相澤安嗣志の『Flow(ov)er』。
人間の些細な行動により自然環境に影響を与え、予測できない事態が起こっている。無秩序な大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会による資源の枯渇もその一つであり、人間の業を起因とした社会問題が数多く起こっている。コンクリートを割って花が咲いているのをよく見かけるが、この非普遍的な場所に咲いている状態は、自然の人間に対する抵抗にも見て取れる。錆という現象を人間が自然に与える影響や関係性の象徴として扱い、鉄錆でできた歪な花の整列はこの資本主義的な社会性を表している。 – 『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2015』公式サイトより、作品コンセプト
2016年の『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM』では、コンテンポラリー・アーティストの椿昇(つばき のぼる)、写真家の桐島ローランド、竹あかり演出家のCHIKAKEN、前年に引き続きREBIRTH PROJECTから藤元明をゲスト講師に迎え、様々なワークショップを展開しました。インスタレーションのテーマは「My Social Message」。参加者は各々未来について考案し、同テーマをデザインしたTシャツを作成しました。
翻って、『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2017』
本プログラムのおおまかな内容は掴めたでしょうか?過去のワークショップやインスタレーションを振り返ったところで、改めて今年の『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM』に話を戻します。今回は規模も更に拡大しており、東京都内でのワークショップのほか、京都でのフィールドワークもプログラムに組み込まれています。講師が引き続き椿昇ということもあり、前回・前々回に比べて、全体的によりドメスティックな内容になりそうです。同氏は現代美術家として活躍するかたわら、京都造形芸術大学の教授も務めておりますから、まさしく今回の京都プログラムにはこの上ない適任者なわけですね。
実際のところワークショップ、フィールドワークの内容は限りなく日本文化に根ざしています。前者は筆ペンを用いて「歩きながら恋文を書く」パートがあり、後者は「室町時代のシステム」というテーマのもと、京都の諸寺院を巡ります。日本人としてのアイデンティティを再確認するうえでも、かなり有意義な時間になりそうですね。
なお、応募締め切りが迫っていますから、早めに詳細をご確認ください。
■『FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2017』
応募期間: 2017年6月19日(月) ~ 2017年7月17日(月)まで
参加条件: 応募資格者:次世代のクリエイターを目指す21歳以上の男女
(※職業、プロ・アマ経験は問いません)
<公式サイト>
http://futurecultivators.jp/3rd_program/
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