ミーティアでも紹介した、ローチケ内のライブハウス情報ページ「BEATER」がお届けするBEATER MONTHLY SELECTION(BMS)。毎日のようにライブハウスを駆け巡る担当者が自信を持ってオススメするアーティストたちを紹介します。
2020年の音楽シーン注目アーティストたち
2010年代が終わり、いよいよ時代も2020年に突入。2010年代の音楽シーンはネット発のトラックメイカー・シンガーの登場や、ダンサブルなギターロックの隆盛、そしてシティ・ポップ・リバイバルなど、新たなスタイルなミュージシャンが数多く活躍してきました。音楽の在りかたが多様化したこの10年間を受けて、次の10年間の音楽シーンはどうなるのか。そんな次のトレンドを作りうる次世代のアーティストたちを、紹介していきたいと思います。
CRYAMY
以前のBMSでも紹介したロックバンドCRYAMY。彼らの荒々しくヒリヒリとした質感のロックンロールは、ライブハウスシーンを中心により多くのリスナーに受け入れられました。今年は1stシングル「crybaby」のリリースや東名阪ツアーなどより精力的に活動してきたCRYAMY。年末にリリースした2nd EP『#3』もすでに高い評判を呼び、来年より行う全国ツアーへの期待も高まっています。
「月面旅行」
感情や風景を独特な言語感覚で描写した歌詞と、言葉をストレートに届けるメロディ、そしてそれらをよりエモーショナルに届ける表情豊かな歌声と演奏からは、リスナーの心に突き刺さるエネルギーを感じます。
showmore
2010年代後半の音楽シーンの中心の一つが「シティ・ポップ」。R&Bやソウルミュージックをルーツにしたアーティストたちが、都会的な響きを持った新しい音楽を作り出してきました。shomoreもヒップホップやジャズをポップスとして昇華している音楽ユニット。ボーカルの根津まなみの浮遊感のあるのびやかな声とキーボードの井上惇志が作り出すメロウでアーバンなトラックは、不思議な心地よさと魅力を醸し出します。実際二人が最初にリリースしたシングル「circus」は耳の早い音楽リスナーの中で大きな話題を呼び、現在までにYouTubeで300万回以上再生されています。12月にリリースしたアルバム『too close to know』でもストリングスやトラップビートなど新しいサウンドをならしています。
「now feat. SIRUP」
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Vaundy
近年MomやMega Shinosuke、諭吉佳作/menなど、わずか10代後半から20代前半のトラックメイカー・シンガーが注目を浴びていますが、Vaundyもその一人。福岡出身の彼は、わずか18歳でありながらジャンルレスなトラックとジャジーかつスウィートな声で注目を集めています。とりわけ2019年9月に公開された「東京フラッシュ」はヒップホップやソウルミュージックに影響を受けたトラックと、切なさを感じさせるメロディが大きな話題になり、YouTubeですでに200万回再生を記録。まだリリースもライブもわずかではありますが、様々なジャンルの要素を融合させたポップセンスを持つVaundyの作り出す音楽に2020年は要注目です。
「東京フラッシュ」
羊文学
最後に紹介するのは下北沢を中心に活動する3ピースオルタナティヴロックバンド、羊文学。2016年にはフジロック・フェスティバルの若手の登竜門「ROOKIE A GO-GO」に出演するなど、ライブハウスシーンの中で注目を浴び続けているバンドです。このバンドの魅力は、一つのジャンルに当てはまらないオリジナリティ溢れたロックサウンド。欧米のガレージロックやインディ・ロック、シューゲイザーから影響を受けたエッジの効いたサウンドと、J-POPにも通じる切なくも優しい普遍性を持ったメロディは、羊文学ならではのもの。3人が生み出す重厚なグルーヴの中に響くボーカルの塩塚モエカの凜とした声を聴けば、その魅力にハマってしまうこと間違いなしです。
「1999」
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以上、2020年にブレイクが期待される4アーティストを紹介しました。ライブハウスは新しい音楽と出会える場所。2020年も、ライブハウスで新しい音楽に出会ってみてください。
次回のBMSもお楽しみに!
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