豪雨と、ロックと、パーティと
フジロックフェスティバル’2019、2日目をレポート。
1日目の深夜帯(日付で言えば2日目ですが)から、苗場を強い雨が強襲しております。
YaejiやKaytranadaらのDJに揺られつつ、フロアのオーディエンスはレッドマーキーのテントの屋根から雨がしたたり落ちる音を聴いておりました。2日目は全体的に豪雨の日。個人的にフジロックで最も楽しみなのがレッドマーキー夜の部なもので、多少雨が強くとも全く気になりません。けれども、2日目の夜は度を越えた雨量でありました。「雨 VS 我々」、みたいな構図。
どうにか雨に打ち勝ち、結局は深夜のレッドマーキーで踊り狂うことになるわけですが、その模様は本稿の後半でお伝えします。
2日目のフジロック2019はレッドマーキーから
さて、レッドマーキーで朝まで遊んでいても太陽は速度を変えずに昇ってきます。フジロッカーの朝は早いですが、起きた瞬間からドーパミンがドバドバ出ているので、疲労感は感じません。2日目は10時20分にレッドマーキーに登場する、Sunset Rollercoasterから。つまるところ、ストイックなフジロッカーにとっては、テントとレッドマーキーを往復する3日間なわけです。朝までレッドマーキー、そして朝からレッドマーキー。
台湾から来た彼らの音楽、湿度の高い場所と非常に相性が良いんです。今“シティポップ”という言葉が世界中を席巻していますけども、Sunset Rollercoasterはその台湾代表。この湿度の高さ、日本のどの都市のアーティストも真似できない「アーバン」がそこにありました。バックスクリーンで燦然と輝く宇宙の映像が相乗効果をもたらし、サイケデリックな空間を演出。「Greedy」や「My Jinji」では、昼前にも関わらず時間も距離も無効化された世界へトリップさせられました。「My Jinji」で曾國宏(vo.gt)が“Every time you lie~”と歌い出した瞬間のゾワゾワする感触は、今でも指先辺りに残っています。
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