日本を代表するライブハウスLIQUIDROOMの移転15周年を祝うライブが開催
国内海外問わず様々な実力派アーティストが名演を繰り広げてきたライブハウス、LIQUIDROOM。歌舞伎町にオープンしたこのライブハウスは2004年に恵比寿へ移転し、今年で15周年を迎えます。そんなLIQUIDROOMを祝うべく、様々なアーティストたちのライブがこの夏開催。今回はその中から、4本のライブを厳選して紹介します。
ライブ活動を再開!「間とズレ」を味わう坂本慎太郎ワンマン
ゆらゆら帝国のフロントマンとして活躍し、2011年にソロデビューを果たした坂本慎太郎。日本語のオリジナルロックを追求してきた彼はソロデビュー後、ここまでに3枚のアルバムをリリースしています。それぞれ異なるコンセプトで退廃的な歌詞世界を作り上げながら、パーカッションやスチールギターを用いて音の間やズレにこだわったグルーヴを鳴らしています。
「できれば愛を」
ソロデビュー後も精力的に音源制作に取り組んでいた坂本慎太郎は、実は長らくライブ活動をしていませんでした。しかし2017年10月にドイツで初のソロライブを開催。翌年1月にはLIQUIDROOMで国内のライブ活動を再開しました。LIQUIDROOMでのライブは、昨年の10月以来4度目。今回もギター、ベース、ドラム、管楽器の4人編成で行われていることがすでに発表されていますが、アルバムで鳴らした浮遊感のあるサウンドがどのようにライブで鳴らされるのでしょうか。
LIQUIDROOMで立体的に響く、ペトロールズのオリジナルなグルーヴ
LIQUIDROOMの最大の特徴は、フロアが縦長になっていること。その形状が関係しているのかわかりませんが、会場の後方にいても音がより立体的に聴こえるのです。だからこそLIQUIDROOMで鳴らされるバンドサウンドは他のライブハウスとは一味違う、独特な響きを感じます。そんな場所で聴きたいバンドの一つがペトロールズ。椎名林檎や星野源のライブでおなじみのギタリスト、長岡亮介(浮雲)を中心に結成された、スリーピースバンドです。彼らの魅力は、ブラックミュージックのグルーヴをソリッドに表現したサウンド。ベースの三浦惇悟とドラムの河村俊秀による強靭なリズムに、長岡のスリリングなギタープレイと透明感のある歌が絡み合う楽曲たちは、彼らならではのものです。
「インサイダー」
結成14年目を迎えた今年も活発に活動をしており、すでに2本目の全国ツアーを行うことが発表されています。14年目を迎え、より脂が乗った彼らのライブは必見です。
オルタナティヴなバンドサウンドの共演。envyとGezanの対バンを見逃すな
LIQUIDROOMの15周年企画の見所の一つは、普段見ることのできない対バン。なかでも注目なのがenvyとGEZANの公演です。
envyは1995年に結成されたポストロックバンド。日本だけでなく、欧米やアジアでも活動しています。2016年にボーカルである深川哲也が脱退し一時は活動休止するも、2018年に復帰。結成から24年が経った現在でも、世界中で人気を誇っています。彼らのサウンドの魅力は、楽曲の中で生まれる「静と動」。温かみのある声やシャウト、トーキングを織り交ぜたボーカル。そしてそれに呼応するように、ヘヴィかつ自在に変化していく演奏が光ります。
「Worn heels and the hands we hold」
一方、GEZANはグランジやポスト・ハードコアの影響を感じさせるパンキッシュで洗練されたサウンドに、ボーカルのマヒトゥ・ザ・ピーポーの独特なこもった声が印象的なバンドです。
「忘炎」
大阪で結成された彼らはドラマーの脱退と活動休止を経て、昨年にはアルバム『Silence Will Speak』をリリース。ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』のレコーディングを手がけたスティーヴ・アルビニと共に作り上げたこの作品は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が設立した「APPLE VINEGAR AWARD」で特別賞を受賞しました。
envyとGEZANはキャリアやサウンドに違いはあれど、どちらも活動休止を経て再始動を果たし、結成直後から変わらないオルナタティヴなサウンドを鳴らし続けているという共通点を持っています。
それぞれのオリジナリティがぶつかり、そして共鳴し合う対バンになるのではないでしょうか。
世界で一番人気の日本出身バンド、MONOの貴重な日本公演も
9/20(金)にはインストゥルメンタルバンド、MONOの出演が決定。彼らは1999年に結成され、今年で20周年を迎えます。結成後すぐに渡米したMONOは現地のバンドと切磋琢磨しながら音楽活動を続けてきました。そして、荒々しくノイジーでありながら繊細な演奏は、欧米でも高く評価されるように。
「Halcyon(Beautiful Days)」
2009年にリリースした5枚目のアルバム『Hymn To The Immortal Wind』は、イギリスの音楽メディア「NME」に「Music For The Gods(神のための音楽)」と評されています。MONOはいまや、モグワイやシガーロス、トータスと共にポストロックのトップランナーとして知られています。もはや「世界で一番人気の日本出身バンド」と言っても過言ではありません。
MONOは毎年、世界各地でライブを行っていますが日本では年に3回ほど。今回のLIQUIDROOM公演は貴重な凱旋公演なのです。MONOのワールドクラスの豪音は、耳だけでなく全身で体感するべき音楽。一度行けば、忘れられない体験になること間違いなしです。
単独や対バン、特別企画も満載
恵比寿LIQUIDROOMの15周年公演は、前述の4公演以外にも多数行われます。7月12日のZAZEN BOYZのワンマンを皮切りに、恵比寿LIQUIDROOMでこけら落とし公演を行ったUAのライブや、人気急上昇中の中村佳穂も出演。また、ニガミ17歳とDATS、前野健太と5lackの対バンをはじめとした、貴重な2マンライブも。様々なアーティストが祝うLIQUIDROOMのアニバーサリーライブに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回紹介したライブの公演情報
7月14日(月) 坂本慎太郎 (Member : 坂本慎太郎 / AYA / 菅沼雄太 / 西内徹)
開場18:00/開演19:00
チケット: 4,500円(税込・1ドリンク代別途)
※未就学児童のご入場はできません
※小学生以上はチケットが必要になります
2019年7月16日(火) ペトロールズ
開場18:30 /開演19:30
チケット:¥4,500(税込・1ドリンク代別途)
8月31日(土曜日) envy/GEZAN
開場17:00/開演18:00
チケット:3,500円(税込・1ドリンク代別途)
9月20日(金) MONO
開場19:00/開演20:00
チケット:4,500円(税込・1ドリンク代別途)
※未就学児童のご入場はできません
※小学生以上はチケットが必要になります
その他のライブの公演情報
7月12日(金)”ZAZEN BOYS MATSURI SESSION”
開場18:00/開演19:00
チケット:4,000円(税込・1ドリンク代別途)
※未就学児童のご入場はできません
※小学生以上はチケットが必要になります
7月13日(土) 中村佳穂BAND+special guest
開場17:30/開演18:30
チケット:4,000円(税込・1ドリンク代別途)
※高校生以下のお客様、身分証明書提示で1,000円キャッシュバック。
※未就学児無料。
※出展スペース(2F LIQUID LOFT)15:30オープン
7月23日(火)ニガミ17才 / DATS
開場18:30/開演19:30
チケット:3,300円(税込・1ドリンク代別途)
※6歳以上チケットが必要。
※未就学児入場不可。
7月22日(月)”9mm Parabellum Bullet ~15th Anniversary~『6番勝負』”
出演:9mm Parabellum Bullet / UNISON SQUARE GARDEN
開場18:00/開演19:00
チケット(SOLD OUT):4,000円(税込・1ドリンク代別途)
※3歳以上チケット必要
7月24日(水) UA
開場18:30/開演19:30
チケット:5,000円(税込・1ドリンク代別途)
※6歳以上チケットが必要。
※未就学児入場不可。
7月29日(月) Polaris/対バンあり
開場18:30/開演19:30
チケット:4,000円(税込・1ドリンク代別途)
※6歳以上チケットが必要。
※未就学児入場不可。
7月30日(火) mol-74 / Bird Bear Hare and Fish
開場18:00/開演19:00
チケット:3,500円(税込・1ドリンク代別途)
8月7日(水) KEYTALK / ヤバイTシャツ屋さん
開場18:00/開演19:00
チケット:4,000円(税込・1ドリンク代別途)
※6歳以上チケットが必要。
※未就学児入場不可。
8月23日(金) 前野健太/5lack
開場18:30/開演19:30
チケット:4,000円(税込・1ドリンク代別途)
※6歳以上チケットが必要。
※未就学児入場不可。
8月25日(日)”カクバリズムの夏祭り2019″
出演:在日ファンク / 思い出野郎Aチーム / mei ehara / 角銅真実 / and more
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開場/開演14:00
チケット:4,000円(税込・1ドリンク代別途)
8月30日(金)”The Birthday VIVIAN KILLERS TOUR 2019″
開場18:00/開演19:00
チケット:5,000円(税込・1ドリンク代別途)
※小学生以下、保護者同伴の場合のみ入場無料。チケット保有の保護者1名につきお子様1名まで。
※お子様の安全は保護者様の責任のもと必ず確保してください。
お子様の耳を守るためのイヤーマフ等を使用するなど各自ご準備ください。
万が一お子様に怪我や事故等があった場合でも、主催者・出演者・運営・会場は一切の責任を負いません。
2019年9月25日(水) bonobos/mabanua
開場18:00/開演19:00
チケット:3,800円(税込・1ドリンク代別途)
※小学生以上有料/未就学児童無料(保護者同伴の場合に限る)
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