今、ラップを使ったラップCMが話題になっていることをご存じだろうか?
ラップといえば、音楽ジャンル、HIPHOPカルチャーの1つととらえられていると思うが、最近になって『ファンタ』、『ケンタッキー』、『氷結』、『東京サマーランド』、『トヨタ自動車 実写版・ドラえもんCM』など大手企業がラップCMを起用するようになり、新たな動きを見せている。
また、ラッパーたちがフリースタイルでバトルするテレビ番組『フリースタイルダンジョン』の人気も手伝い、今や高校生が休み時間にラップバトルをするという現象も起きているようだ。
これらのラップCMには妻夫木聡、山下智久、前田敦子、菅田将暉、SKI-HI、トレンディエンジェルの斎藤さんなどの有名人も出演しており、もはやラップCMムーヴメントは世間一般に親しまれてきているといっていいだろう。
今回はラップに興味ある人も、ラップCMが流行ってるなんて初めて知ったという人にも、ラップCMとはなんぞや? ということが分かるようにおすすめのラップCMをまとめてみた。
おすすめラップCM のび太とスネ夫のラップバトル篇
出典:Youtube
まず最初に紹介するのはトヨタ自動車が長年放送してきた実写版・ドラえもんCMからだ。
今までは純粋なストーリでCMを作ってきたシリーズだが、今回はのび太とスネ夫がラップバトルをするCMとなった。
出演者も妻夫木聡、山下智久、前田敦子と豪華ラインナップ。
白と黒で韻を踏んでいることから考えられたのだろうか? 妻夫木ラップもここでしか見れないので、レアCMになっている
おすすめラップCM トレンディスタイル『YA・BA・I・DE・A・I』
出典:Youtube
次に紹介するのはキリンビールが販売する氷結のラップCMだ。
トレンディエンジェル斎藤さんとNON STYLE井上が新ユニット『TRENDY STYLE』を結成し、オリジナル楽曲「YA・BA・I・DE・A・I」を披露している。
注目してほしいのはリリック。そう歌詞だ。
特に冒頭のNON STYLE井上のキモさ、トレンディエンジェル斎藤さんのハゲを互いにディスっている内容は爆笑モノで、決して電車で見たりしてはいけない。見るなら心の準備をしてから見た方がいいだろう。
ディスりはラップバトルに欠かせない要素なので、ちゃんとラップカルチャーも抑えているラップCMといえる。
おすすめラップCM 菅田将暉「おいしさハジケる!」篇
出典サイト:Youtube
3つ目はコカ・コーラが販売するファンタのラップCMだ。
注目若手実力派俳優の菅田将暉とHUMANBEATBOX界で有名なばなりんが出演。ファンタを飲んだ美味しさで口からラップがでるという内容だ。
街の人々も一緒にノリノリで踊る光景はまさにHIPHOP。
数あるラップCMの仲でも一番爽やかなHIPHOP感が出てるラップCMだろう。
おすすめラップCM SKY-HIの高速ラップ イトーヨーカドーCM
出典:Youtube
4つ目はイトーヨーカドーのラップCMだ。
このラップCMには今をときめくラッパーSKY-HI(日高光啓)が出演。また、古坂大魔王、重本ことり(Dream5)も出演しDJとラウンドガールを務めている。
SKY-HIといえば、フリースタイルを得意とし、即興でお題をもらってラップを披露するという神業の持ち主だ。そしてこのラップCMでも披露しているが、一切噛まない高速ラップも彼の特徴。
企業がラップCMを使い始めたさきがけともいえるラップCMといえるだろう。
おすすめラップCM KEN THE 390&晋平太PVラップCM扇橋交通タクシー
出典:Youtube
5つ目に紹介するのは扇橋交通株式会社のラップCMだ。
日本を代表するHIPHOP MCである、KEN THE 390と晋平太が扇橋交通株式会社の社歌をラップに乗せて歌うという異色のコラボレーションラップCMとなっている。
晋平太といえば、あの『フリースタイルダンジョン』で2015年9月〜2016年4月の間、審査員を務めていたラッパーでご存じの方も多いのではないだろうか?
ちなみに、出演しているタクシー運転手達は扇橋交通株式会社で働く社員、本人たちである。
2人のHIPHOP調の歌声と社歌が思いのほかマッチしていて、思わず口ずさんでしまいそうなラップCMだ。
おすすめラップCM 非リアVSリア充ラップバトル/ episode1.「黒いイナズマ登場」篇
出典:Youtube
最後に紹介するラップCMは、ブラックサンダーの非リアVSリア充ラップバトル/ episode1.「黒いイナズマ登場」篇だ。
ブラックサンダーといえばリオオリンピックで金メダルを獲得した体操選手、内村航平の大好物としても有名。
安くてうまいお菓子として若者にも大人気で、それを表すかのようにこのラップCMには高校生が登場する。
学園生活で誰もが見てきたリア充と非リア充によるラップバトルは、あるある要素満載で共感できる内容なのではないだろうか。
このラップCMでは最後に非リア充が勝つが、あなたはどちらに勝敗をあげたいと思うだろうか? 続編が気になるラップCMだ。
以上、おすすめラップCMを紹介してきたがいかがだっただろうか?
日本語でラップは無理だと言われてから数十年。流行りと落ち着きを繰り返し、ついにラップCMという形で世間一般に浸透するところまできたのだ。
ラップは自分の想いを言葉とリズムで表現するもの、もちろんプロのラップは簡単に真似できるものではないが、上手い下手は気にせず、言葉遊びとしてラップで自分の想いを表現するのも楽しいだろう。
オリジナルラップを使って、ラップコミュニケーション。そんな言葉が生まれるのもそう遠くないのかもしれない。
執筆:NOZATATSU(https://twitter.com/nozatatsu)
SHARE
Written by