大人気Youtuberスカイピースのミニアルバム『✌︎(ピース)』や気になることをインタビュー!
YouTuberとして不動の人気を誇り、2017年には配信限定シングル『スタートダッシュ』でミュージシャンとしてもメジャーデビューした2人組YouTuberスカイピース。iTunesチャートやLINE MUSICチャートで2位、歌詞検索サイト「歌ネット」では1位にランクインするなど、文字通りのスタートダッシュを切った。そんなスカイピースが、初のミニアルバム『✌︎』(ピース)をリリース。かねてより人気だった『スカイピースのテーマソング』や『School Days』など全6曲を収録し、すでにiTunesのJ-POPチャートでは1位を獲得。“ボケ”担当のテオくんと、“ツッコミ”担当の☆イニ☆(じん)、売れに売れているふたりに、デビューしてからのことやミニアルバムのこと、ファンのあいだでは有名な“あの手術”の詳細について聞いた。笑いと感動のインタビューをどうぞ。
Photography_Reiji Yamasaki
Interview & Text_Sotaro Yamada
Edit_Kenta Baba
スカイピース『スカイピースのテーマソング』MV
地元の友だちだと思って声をかけてほしい
――メジャーデビューして1年と少し。どんな変化がありましたか?
テオ : つくれる楽曲の、ジャンルの振り幅が広くなりました。静かなバラード系やジャカジャカしたロック系には、当初は挑戦しようと思っていなかったんです。
――テオさんはONE OK ROCKやRADWIMPSが好きだと伺いましたが、ロックをやろうと思っていなかったというのは、ちょっと意外な気がします。
テオ : やっぱりキラキラした機械音がメインで、生音はあまり考えていなかったんですよね。
――じんさんはどうですか?
☆イニ☆ : 自分が思っていたよりも周りが驚くことが多かったです。視聴者さんがめっちゃ祝ってくれたし、「YouTube、たまに見てるよ」くらいだった友だちも「お前、とうとうメジャー行ったか!」みたいな感じで喜んでくれた。親もすごく喜んでくれました。
――自分としてはこれまでとあまり変わっていない?
☆イニ☆ : 何も変わってないですね。そもそもスカイピース結成時から、曲をつくることは大前提としてあったんです。そういう面ではいろんな音楽にチャレンジできることやクオリティが高いものをつくれるようになったことは、やっぱりメジャーデビューしてありがたく感じますね。あとは、やっぱりちょっと忙しくなりました。これまではずっと家で作業していたけど、スタジオでレコーディングしたり、いろんなレッスンを受けたり。打ち合わせやインタビューも増えましたし。
テオ : 今日もこのあとボイトレですし、動画も毎日やるし。
――YouTuberの魅力のひとつに、視聴者との距離の近さがあると思います。でもメジャーデビューすると、やっぱり距離が少し遠くなりますよね。これまで距離が近かっただけに、普通のミュージシャンがインディーズからメジャーに行くよりも離れたように感じるかもしれません。
☆イニ☆ : 遠くなったって言われることもあるけど、僕らとしては本当に何も変わんないんですよね。確かに忙しくはなるし、大きいところでライブをさせてもらう機会も増える。でも、何なら今でもコンビニ弁当食ってるし、家でひとりで撮影してるし、普段は超地味なんです。すごい生活なんてしてないし、マジで一般ですよ。
テオ : 音楽だけになってしまうと視聴者のみんなが離れていっちゃうと思うけど、自分たちはYouTubeも同じくらい頑張りたいので、メジャーデビューしてからも毎日投稿は欠かさずやっています。遠くに行ったと思われたくないんです。
――じゃあ、街で見かけたら気軽に声かけてもいいですか?
テオ : もちろん! YouTuberって友だちみたいな感じなんですよ。みんな「ういっす~!」って感じで声かけてくれます。新宿のキャッチのお兄さんとかも知ってくれてて、「すいません今ちょっとお時間……えっ、テオくん!?」みたいなことがよくあります。顔見知りになったキャッチの人が何人かいて、そういう人とは「うす!」「うす!」ってハイタッチします(笑)。
☆イニ☆ : なので、地元の友だちみたいな感じで声かけてください!
で、実際のところ、彼女はいるの?
――おふたりが投稿されている動画のなかでは、彼女の存在をほのめかすものがいくつかあって、それがネタ化していますよね。キスマークの回とか。
☆イニ☆・テオ : あーー。
――実際のところ、彼女、いるんですか?
テオ : ……い、いや、いないっすよ。そそそそんな彼女なんて。
☆イニ☆ : めっちゃいそうな雰囲気出すじゃん(笑)。
テオ : 「いない」って言って実はいる系の人いるじゃないですか? 僕、本当にいないんですよねー。
――じんさん、なんかニヤニヤしてません?
テオ : じんたんは彼女いるよねえ?
☆イニ☆ : いやいやいや(笑)。いないし、いても言わない(笑)。
テオ : 俺はいたら言いますから。いない!
――ゆーて、メジャーデビューって、モテるんでしょう?
テオ : いやーモテないんすよそれが。ファンの方が好きって言ってくれてることをモテるとするなら、それはちょっとはモテてるのかもしれませんけど、高校の友だちからごはん誘われることもないですね、俺は。俺はね(☆イニ☆を見る)。
☆イニ☆ : いや(笑)、俺も全っ然モテないっす。ただ、本当にモテない学生時代を過ごしていたので、今こうして注目されることがすごく嬉しいんですよね。
テオ : じんたんはモテモテっすよ。俺の周りでいまいちばんモテてる。
☆イニ☆ : だからモテてないって(笑)。
テオ : だって普通に女の子にごはん誘われるでしょ?
☆イニ☆ : ……それはまあ、そうね。
テオ : ほら。全然誘われないもん俺。え、だって普通、女の子から「ふたりでごはん行こう」なんて言われないですよね?
――言われないですね。それはモテる人だけですね。じんさんのような。
☆イニ☆ : いや、だから(笑)。
テオ : そこははっきり書いといてください。じんたんはモテてると。
――メジャーデビュー1年にして、すでにコンビ内で格差が生まれていると。
テオ : 開く一方ですよ……。
☆イニ☆ : ……。
テオくんのキ◯タマはどれほど捻れたのか?
――スカイピースのおふたりからは、物事を積極的に笑いに変えようという姿勢を感じます。たとえばテオさんは、睾丸捻転症(こうがんねんてんしょう)の手術というかなりヘビーな経験をしたのに、それをすごく面白おかしく喋りますよね。そういう姿勢は性格的なものだと思いますか?
テオ : 性格かもしれません。暗い話ってあんまり好きじゃないんです。でも、女の人にチ◯毛剃られるって、普通にめっちゃ面白くないですか? あの空間は不思議だったなあ。声が出ないように噛み締めてる自分を撮ってほしかったですね。
――ぶしつけな質問ですけど、睾丸捻転症って、どこがどう痛いんですか?
テオ : キ◯タマに繋がってる筋がねじれちゃうんですけど、そうすると血液が循環しなくなって、キン◯マが3倍くらいの大きさに腫れあがるんです。それが揺れたり服に触れたりするだけでめっちゃくちゃ痛いんですよ。表面も中もぜんぶ。ずっとパンチされてる感じです。
☆イニ☆ : でも良かったよね、もっと血液溜まっちゃったら摘出しなきゃいけなかったんでしょ?
テオ : そうだね。ほんとに人生でいちばん痛かったし、あんなに病院で叫んだことはない。手術の前日に、不意に捻転しちゃったんです。病院行ったら「明日手術だから、今日はとりあえず、ねじって戻しておこう」という話になって。ねじって戻れば明日手術、戻らなければ今日手術しちゃおうと。その戻す作業が、クッソ痛いんです。
――どうやって戻すんですか?
テオ : 普通にこう、根元をつかんで、グイッと。
――えっ、手で戻すんですか?
テオ : そうです。540度回ってたらしいです。1回転半ですよ。
――すげえ……。フィギュアスケートみたいに言いますね。
テオ : そう。羽生です。羽生の時がいちばん痛かった。
☆イニ☆ : それ聞いて以降、僕は気軽にキ◯タマをいじれなくなりましたね。
――それまでは気軽にいじってたんですね(笑)。
22歳のスカイピースが母に伝えたいこと
――今回のミニアルバム『✌︎(ピース)』にはどんな経験が反映されていますか?
☆イニ☆ : 特に自分が反映されていると思うのは『School Days』という曲です。学生時代まったくモテなくて、人前に出るのがすごく苦手だったんです。めっちゃ暗いわけではないけど、言うなれば、クラスの3軍みたいな存在。だから1軍の人たちがめっちゃ眩しく感じたんです。でもそういう人たちって、結構うるさいじゃないですか。
テオ : え、いいの? そんなこと言っちゃうと1軍の人たちが来るよ?「あいつちょっと有名になったからって調子のりやがって」って襲いに来るよ~(笑)?
☆イニ☆ : みんな根は優しい人だったんだよ。でも当時は思うことがあって。そしてそれを直接言うことは絶対にできなかった。
テオ : そういうとこが陰キャだよね(笑)。
☆イニ☆ : そういう陰な僕と、「みんなで楽しくウェイウェイしようぜ」っていう明るいテオくんパートでバトルし合というスカイピースの素が出ていると思います。
――テオさんは、今回のアルバムに自分がどう反映されていると思いますか?
テオ : やっぱり『22歳の僕が母に贈った歌』に強く反映されていると思います。お母さんとはすごく仲が良いんですけど、普段は照れ臭くて「ありがとう」も直接は言えないんです。だって、恥ずかしいじゃないですか。それを歌にして届けられるのは嬉しいです。
――でもそのお母さんって、睾丸に痛みを感じた時に「仕事を休みたい」って言ったら「ぶち殺すぞ!」って言った人ですよね。
☆イニ☆ : ええー(笑)!?
テオ : それ何の情報ですか(笑)? 俺そんなこと言ってました?
――動画で言ってました。
「テオくんが緊急入院しました」お母さんのくだりは2:07~
テオ : 母ちゃんやべえヤツじゃん(笑)。もちろん冗談ですよ。そんなクソ怖い母ちゃんじゃないです。
――「お前甘えてんじゃねえ! ぶち殺すぞ!」からの『22歳の僕が母に贈った歌』。ストーリーを感じます。
☆イニ☆ : クソウケるww
テオ : はは(笑)。お母さんとは子どもの頃からずっと仲良しで、『22歳の僕が母に贈った歌』には実体験しか書いてないんです。小学校って、7月の22日か23日くらいから夏休みに入るじゃないですか。僕は誕生日が7月24日なので、祝ってくれる人が家族しかいなかったんですよね。でも小5の夏、僕の誕生日を家族全員が忘れてて(笑)。夜中に帰ってきた母ちゃんだけがケーキを買ってくれていた。それがものすごく嬉しかった。もう、これでじゅうぶんだと思いました。その時のことを「あなたは片手にケーキを持って 帰ってきてくれました」という歌詞にしたんです。
――すごく素敵な話です。じんさんのパートはどうですか?
☆イニ☆ : 僕はこれまで、母の日に感謝を伝えたことがなかったんです。こっぱずかしくて、知らないふりをしてたんですね。でも実家を出ると、改めて母親の大切さに気付くじゃないですか。それで初めて、1年か2年くらい前かな、母の日にお花をあげたんです。そしたら「自分は世界一幸せだ」ってお母さんがすごく喜んでくれて。僕はただ花をあげただけなのに……。
――それも、すごく素敵な話ですね。
花屋さんで言った「カーネーションください」照れ隠しながら渡す「これはい。」嬉しそうな顔が嬉しかった
「世界一幸せ」なんて大袈裟 俺の為涙流してくれた 俺の為ちゃんと叱ってくれた
あなたの言葉を大事にして 生きれてる今が幸せ
(スカイピース『22歳の僕が母に贈った歌』☆イニ☆のパートより)
スカイピースは米津玄師とごはんに行けるか?
――最後に、今回のリリースとは関係ないことを聞きたいんですけど、じんさんは以前ニコニコ動画でラップを投稿していて、いわゆる「ニコラップ」の出身ですよね。ニコニコ動画出身のメジャーアーティストを意識していますか?
☆イニ☆ : 電波少女ですか?
――電波少女もそうだし、DAOKOとか、ぼくのりりっくのぼうよみとか。
☆イニ☆ : 実はめちゃめちゃ意識してますね。ライバル視しているわけじゃないけど、ニコラップってほんとうに狭い界隈だったので、そこから羽ばたいていく人がいることはめっちゃ嬉しいです。
――米津玄師さんもニコニコ動画出身ですけど、彼はYouTuberの動画を見るのが好きらしいんです。
☆イニ☆ : おお!?
――2017年のツイートなんですけど、「今あの界隈はすごく面白くて、YouTuber同士がお互いバチバチに高め合いながら、まだ確立しきっていない職業として、手探りのまま混沌とした中で盛り上がってる。自分が今小学生ならYouTuberになりたがってたかもと思うくらい」と言っているんですね。
最近僕はYouTuberの動画を見るのが好きなんだけど、今あの界隈はすごく面白くて、YouTuber同士がお互いバチバチに高め合いながら、まだ確立しきってない職業として、手探りのまま混沌とした中で盛り上がってる。自分が今小学生ならYouTuberになりたがってたかもと思うくらい。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) 2017年9月15日
テオ : おお~!!
――そのリプライでいろんなYouTuberがおすすめされてるんですけど、スカイピースの名前もありました。
☆イニ☆ : 神のような存在ですよ、米津玄師さんは……。元々ボカロPで有名で。その人の認知されてるとしたら……。
テオ : すごいな。俺はVine出身なんですけど、そこから羽ばたいていった人は本当に少ない。Vineが終わっちゃったから(※2017年1月にサービス終了)。みやかわくん、ブライアン、大関れいかちゃん、くらいかなあ。だからVine出身の人がTik TokとかYouTubeで有名になるとすごく嬉しい。……それにしても、米津玄師さんかあ。じんたんどうする? もし米津玄師さんにごはん誘われたら。
☆イニ☆ : (しばらく考えて)え~〜〜〜〜〜〜〜。
テオ : なんでちょっと嫌そうなんだよ(笑)。やっぱり陰キャだ。
スカイピース 最新リリース情報
1st mini AL『✌(ピース)』
2018年10月10日発売
【完全生産限定盤】
(CD+スカイピースオリジナル¥手袋)ESCL-5106~5107
豪華20P歌詞ブックレット
5,000円(税込)
(CD)
01. SkyPeaceのテーマソング
02. Scholl Days
03. ななみちゃん応援ソング
04. X’mas step
05. 君の笑顔に恋をした
06. 22歳の僕が母に贈った歌
【初回生産限定盤】
(CD+DVD)ESCL-5108~5109
豪華20P歌詞ブックレット
4,000円(税込)
(Disc1 / CD)
1. SkyPeaceのテーマソング
2. Scholl Days
3. ななみちゃん応援ソング
4. X’mas step
5. 君の笑顔に恋をした
6. 22歳の僕が母に贈った歌
(Disc2 / DVD)
01.「SkyPeaceのテーマソング」MusicVideo
02.「SkyPeaceのテーマソング」MusicVideo メイキング映像
03. 雨が降るから虹が出る(LIVE ver.)@七つの大罪FES
【通常盤】
CD(6曲収録)ESCL-5110
2,500円(税込)
(CD)
1. SkyPeaceのテーマソング
2. Scholl Days
3. ななみちゃん応援ソング
4. X’mas step
5. 君の笑顔に恋をした
6. 22歳の僕が母に贈った歌
スカイピース 最新ツアー情報
Dream Stage Welcome in SkyPeaceisen Party Time
11月23日(金祝) 仙台PIT
11月25日(日) 新潟LOTS
12月1日(土) 高松festhalle
12月8日(土) CRAZYMAMA KINGDOM
12月9日(日) BLUE LIVE HIROSHIMA
12月15日(土) Zepp Fukuoka
12月16日(日) CAPARVO HALL
12月21日(金) ZeppNagoya
12月22日(土) Zepp Osaka Bayside
12月24日(月祝) Zepp Sapporo
12月28日(金) Zepp DiverCity
スカイピース公式Twitter
スカイピースYouTubeチャンネル
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