11月19、20日。若者の流行最先端の街と呼ばれる渋谷で、国内最大規模のストリートダンスの祭典「Shibuya StreetDance Week 2016」(以下略:SSDW)が開催された!
渋谷はなんといっても、ストリートダンス発祥の地。そんな聖地で繰り広げられるダンスイベントは、渋谷の街だけでなく、代々木公園にもステージを広げて、バトル・WS・トークショー・ショーケースとダンス色満載の2daysとなった。
今回、MEETIAでは20日に代々木公園野外ステージ・BLUE STAGEで行われた「SSDW CONTEST」と「BLUE STAGE SHOW CASE」の模様を中心にイベントレポートをお届けしよう。
実はこのイベントを見てあることを気づかされることになる。
それは一体何なのか? 読み進めればその答えが分かる!
高校ナンバー1チームは誰の手に! SSDW CONTEST
全国の高校から集まったダンスチームが力を合わせて優勝を掴むダンスコンテスト!
当日は18チームがそれぞれ自分たちのダンスを出し切り、熾烈なコンテストを争った。
今、高校生ダンスの勢いがすごいということをご存じだろうか? 現在、高校ダンス部は多いところだと部員が100人以上にもなる学校も多く、サッカーや野球など人気の花形ともいえる部活よりも、人数が多く人気も高いのだ。
それに伴って、高校生ダンサーの大会も一気に増え、高校生ながらプロダンサーとしてお金をもらっているダンサーも誕生している。
そんな背景がある中、行われたSSDW CONTEST。
ジャッジにはあのマドンナのバックダンサーを務めた経歴を持つだーよし、nissyのバックダンサーやEXILE・三代目J Soul BrothersのNAOTOとドラマのエンディングシーンで共演したことで話題を呼んだAKANENを筆頭に様々な角度で審査が行われた。
それぞれ、自分たちの全力を出し切る中、見事入賞を果たしたのは以下のチームだ。
1位 二松学舎大学高等学校
2位 大西学園高校
3位 横浜創英高校
見事優勝を勝ち取ったのは「二松学舎大学高等学校」だ。
POPダンスの強豪校と知られていて、昨年は惜しくも準優勝で涙を飲んだチームが、その悔しさを喜びに変える形となった。
序盤は80年代を思わせる衣装とミドルスクールでノリを重視し、中盤はインド音楽やスパイスガールズで意外性を出し、終盤は得意のPOPで攻める。
ジャッジのだーよしは「曲の世界観を理解して振付や表情を作らないといけない」と総評しているだけに、それをクリアした「二松学舎大学高等学校」がジャッジの心を掴んだということだろう。
SSDW CONTESTの表彰式を見て感じたのは、入賞したチームの喜び方が青春だったということだ。
近年のダンスコンテストを見ていると、3位や2位に入賞しても喜ばないチームが多い。日本人の気質もあるかもしれないが、例えるならば、日本柔道が優勝して当たり前と言われていた時代に、オリンピックで優勝できなかった選手を見ているかのようである。
しかし、この日の3位、2位に入賞したチームは、その喜びを爆発させて歓喜の声を上げていた。
努力が報われたということもあるが、きっとこの経験は彼らの今後に良い影響を与えることになるだろう。
そして、優勝した「二松学舎大学高等学校」も優勝という実績で、さらなる目標ができることだろうし、ここから新たなプロダンサーが生まれるかもしれない。
このSSDW CONTEST の優勝チームは「DANCE DANCE ASIA-Crossing the Movements」 東京公演の鑑賞及びリハーサル見学の権利を得る。世界のダンスイベントを体感するという特別な体験は、彼らにまた新しい価値観や夢を与えてくれるだろう。
SSDWはストリートダンスをただリリースするのではなく、そこから何かを生み出すためのイベントだと感じさせた。
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