主催のオーディション『THE FIRST』の先に、SKY-HIが見つめる未来
SKY-HI(スカイハイ)というアーティストの名を聞いたことがあるだろうか。耳馴染みがない方には、AAA(トリプルエー)・日高光啓のソロ名義と言ったほうが伝わるのかもしれない。
そんな彼が主催する『THE FIRST』というオーディションプロジェクトが話題を集めている。この記事では、あらためてSKY-HIのパーソナリティに迫ると同時に、彼がいま力をいれるプロジェクト『THE FIRST』について紹介したい。
SKY-HIの持つ“三面性”
SKY-HIとは何者なのか。その問いに対する答えを考えるとき、必ず触れておかなければならないのが、彼の持つ“三面性”についてだ。SKY-HIは、「アーティスト」「トップエグゼクティブ」「プロデューサー」という3つの顔を使い分けながら、これまで精力的な活動を続けてきた。この項ではまず、彼の持つ3つの顔について掘り下げていく。
“アーティスト”としてのSKY-HI
紹介するSKY-HIの3つの顔のなかで、最も広く知られているのが、“アーティスト”としての彼だろう。2005年、男女混合のパフォーマンスグループ・AAAのメンバーとしてデビューしたSKY-HIは、誰もが知る同グループでの活動のほかに、個人でもパフォーマーとしてのキャリアを積み重ねてきた。デビュー当時からレーベル非公認でクラブに出入りしては、ラッパーとしてマイクを握り、MCバトルへと参加。そうして繰り返してきた毎日が、今日の彼のアーティスト性を形成しているのは間違いない。
WHIPLASH feat. RAU DEF, 環ROY (Pro. by SUNNY BOY) – SKY-HI
2012年には、自身が主宰したコラボレーションプロジェクト『FLOATIN’LAB』が話題となり、CD化。さらに同年には、他アーティスト楽曲での客演が評価され、『WOOFI’N AWARD 2012』ベストオブラッパー部門の受賞も果たした。2013年のメジャーデビュー後は、数々の作品のリリース、セルフプロデュースによるZEPPツアー、武道館2daysライヴなど、全国・海外問わず多岐渡って勢力的に活動。グループで見せてきたエンターテイナーとしての姿だけにとどまらない活躍を加速させている。
SKY-HI×SALU / Goodbye To The System (Prod. GroovyRoom) -MUSIC VIDEO-
「SKY-HI」という名は、彼のアーティスト性を際立たせる存在証明のようなものとなっていくだろう。「日高光啓」がエンターテイナーとしての彼を表す名前なのだとしたら、「SKY-HI」は、“アーティスト”としての彼を表す名前だ。こうした輝かしい個人でのキャリア抜きに、SKY-HIのパーソナリティは語れない。
“トップエグゼクティブ”としてのSKY-HI
2つ目は、“トップエグゼクティブ”としての顔だ。「トップエグゼクティブ」とは、組織の最高幹部を指す言葉。わかりやすく言えば、「社長」のことである。
SKY-HIは2020年、新型コロナウイルス流行の余波でアーティストたちが思うように活動できない状況を憂慮し、“才能を殺さない為に。”を掲げたマネジメント会社『BMSG』を設立した。「Be My Self Group」「Brave,Massive,Survive,Groove」の頭文字から『BMSG』と名付けられた同プロダクションでは、アーティストが“ありのまま”活動できる環境の確保を目指している。SKY-HIは、他者のマネジメントを通じて、自らの生きる音楽業界をより良くする取り組みをスタートさせているのだ。
Novel Core / SOBER ROCK (Prod. SOURCEKEY) -Music Video-
また、『BMSG』の立ち上げとあわせて、自社レーベルとなる『B-ME』をエイベックス・エンタテインメントと共同設立。同レーベルからは第1弾アーティストとして、次世代を担うと目される若手ラッパー・Novel Core(ノベル コア)がメジャーデビューした。SKY-HIという才能は、“アーティスト”以外の立場からも、輝きを放ち続けている。
“プロデューサー”としてのSKY-HI
【Music Video】悪戯(prod.SKY-HI)
SKY-HIの持つ三面性。最後のひとつは、“プロデューサー”としての顔である。
2011年よりスタートした『FLOATIN’LAB』の主宰、2015年に開催された3大都市ZEPPツアーのセルフプロデュース、2020年のNovel Core・メジャーデビューシングルのトラックメイク。これまで積み上げてきたSKY-HIのキャリアは、卓越したプロデュース力の歴史でもある。当初は自身がパフォーマンスも担うことで話題性を増してきたこれらの活動だが、ここ最近は、その影響力が作用しづらい他者のプロデュースにまで幅を広げ、同等、もしくはそれ以上の評価を獲得するに至っている。
吉田凜音 – Find Me! / RINNE YOSHIDA – Find Me! [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
新型コロナウイルスの流行、初のベストアルバム発売、『BMSG』『B-ME』設立など、彼にとって大きなターニングポイントとなった昨年。その先に続く2021年は、SKY-HI“第2期”のはじまりとも言える年なのではないだろうか。2020年までの第1期が“パフォーマー”、“エンターテイナー”としての彼の活躍を見守る時代だとすれば、第2期は、“プロデューサー”としての彼の活躍を見守る時代となるかもしれない。
そして、2021年。彼はまた新たなプロデューサーとしての1歩を踏み出そうとしている。
SKY-HIが1億円の私財を投じるオーディションプロジェクト『THE FIRST』とは?
BMSG Audition 2021 -THE FIRST- (Teaser)
『THE FIRST』は、「クオリティファースト」「クリエイティブファースト」「アーティシズムファースト」をスローガンに掲げる、『BMSG』主催のオーディションプロジェクト。2020年9月26日より一般公募がスタートした。グランプリとなった応募者には2021年、『BMSG』及び『B-ME』からボーイズグループとしてデビューする権利が与えられる。SKY-HIが1億円の私財を投じたことでも話題となった取り組みだ。
SKY-HIはこのオーディションに、『BMSG』の“トップエグゼクティブ”として、またデビューするグループの“プロデューサー”として臨む。“第2期”という新しいステージを迎えた彼が、どのように音楽と向き合おうとしているのか。『THE FIRST』をめぐる動向からは、その姿勢をつぶさに感じることができるだろう。
実は『THE FIRST』での選考の模様は、地上波・ネット配信での放映が決まっている。2021年4月2日(金)、日本テレビ系情報番組『スッキリ』で放送されるのを皮切りに、同日15時には同様の内容がTVerで、同日20時には完全版がHuluで配信となる予定だ。
「アーティスト」「トップエグゼクティブ」「プロデューサー」という三面性で、15年の華々しいキャリアを築いてきたSKY-HI。彼が満を持してスタートしたオーディションプロジェクト『THE FIRST』は、新たな時代の幕明けを告げる、集大成のような取り組みとなっていきそうだ。
THE FIRST
公式サイト
https://bmsg.tokyo/thefirst/
放送スケジュール
日本テレビ系列「スッキリ」にて放送※初回放送は2021年4月2日(金)を予定
※放送日当日の20:00からは「Hulu」にて完全版を配信予定
※スッキリで放送した内容は、同日15:00より「TVer」でも配信予定
スッキリ放送時間
日本テレビ系列毎週月~金曜、午前8:00~10:25 (生放送)
スッキリ
http://www.ntv.co.jp/sukkiri
Hulu
https://www.hulu.jp/
TVer
https://tver.jp/
SKY-HI
公式サイト
https://avex.jp/skyhi/
Twitter
https://twitter.com/SkyHidaka
YouTube
https://www.youtube.com/user/SKYHICHANNEL
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