モーニング娘。’17工藤遥の卒業シングルがリリース! 攻めた3曲の気になる内容は?
今年で結成20周年を迎えるモーニング娘。’17が10月4日に新曲『邪魔しないで Here We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!』をリリース。今作は、カントリー・ガールズから移籍してきた14期メンバー森戸知沙希のモーニング娘。初のシングルリリースということと、10期メンバーの工藤遥(くどうはるか)のラストシングルとして話題を集めています。
今回は新曲レビューに加えて、工藤遥の卒業がもたらす変化と来年のモーニング娘。’18の注目ポイントをフィーチャーしていきます。
モーニング娘。’17って?
モーニング娘。’17はハロー!プロジェクトに在籍するユニットで、1998年にメジャーデビューしたアイドルグループです。メンバーの卒業と加入を繰り返し、時代ごとに伝説を作り続けるパフォーマンスグループであり、2017年には結成20周年を迎えました。
現在の在籍メンバーは、譜久村聖、生田衣梨奈、飯窪春菜、石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥、小田さくら、尾形春水、野中美希、牧野真莉愛、羽賀朱音、加賀楓、横山玲奈、森戸知沙希の14名。
2017年から13期メンバーが合流し、春の全国ツアーを敢行。6月にはカントリー・ガールズで活動していた森戸知沙希が14期メンバーとして移籍。14名で秋の全国ツアーを回っています。このツアーで10期メンバーの工藤遥が卒業することになっており、卒業と加入の激しい1年になりました。
それでは注目の新曲『邪魔しないで Here We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!』をそれぞれにレビューしていきましょう!
森戸知沙希フィーチャー曲『邪魔しないで Here We Go!』
出典:YouTube
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:大久保薫
歌割:佐藤・森戸多め、飯窪・尾形セリフあり
ポジション:佐藤・森戸がセンター
森戸知沙希と佐藤優樹のダブルセンターは、新しい武器。
この曲は、今や人気、実力共にモーニング娘。の主力になった佐藤優樹と6月に14期メンバーとして加入した森戸知沙希のダブルセンターとなっています。佐藤優樹が新人とダブルセンターを務めるのは、12期の野中美希と歌った『今すぐ飛び込む勇気』以来です。
かねてから森戸知沙希センター曲があると予想はされていましたが、もっと明るい曲や可愛い歌での起用を想定していたファンも多いのではないでしょうか。ふたを開けてみればマイナー感の強い悲しげな曲調で、カントリー・ガールズではやってこなかったトーンの楽曲。ビートがしっかりしたダンスミュージックに仕上がっており、持ち前のダンススキルを披露できる楽曲でのセンターデビューとなりました。
森戸は小学生の頃からダンスを習っていたこともあり、そのボディーコントロールの行き届いたダンスからは、ハロプロでのダンス経験だけではなし得ないスキルの高さを感じさせます。歌唱力も楽曲にあった表現で歌っているので、モーニング娘。に移籍して劇的にパフォーマンススキルが上がったと言っていいでしょう。
その他、佐藤優樹の独特な表現力が生み出す表情や立ち振る舞い、歌声。飯窪春菜と尾形春水のセリフ隊としての台頭。卒業する工藤遥も歌割りで目立つポジションを獲得しています。ラストで工藤遥と牧野真莉愛がセンターに立ち、細かい振付のダンスで締める姿もシビれるかっこよさです。
歌割りもダンスも大冒険『弩級のゴーサイン』
出典:YouTube
作詞:児玉雨子
作曲:星部ショウ
編曲:Yocke
歌割:野中、小田、譜久村多め
ポジション:歌唱チームとダンスチームに別れる
ついに野中美希が歌割りトップに! ダンスも新境地を開く。
この曲は、モーニング娘。が一つの構成として採用している、歌唱隊とダンス隊に別れたパフォーマンスです。
歌唱隊は、譜久村聖、飯窪春菜、佐藤優樹、小田さくら、尾形春水、野中美希、牧野真莉愛、羽賀朱音。ダンス隊は、生田衣梨奈、石田亜佑美、工藤遥、加賀楓、横山玲奈、森戸知沙希と、半々に別れてパフォーマンスをしています。
まず触れたいのは、今作で一番多くソロパートを手にした野中美希の躍進です。元々オーディションの時から歌唱面で活躍できそうなポテンシャルを秘めていましたが、なかなか頭角をあらわせない時期が続きました。
前作の『ジェラシージェラシー』でもメインパートをもらっていましたが、佐藤優樹が休養で不在だったので、「佐藤がいたらこんなに歌割りはもらえてなかったかも」というスッキリしない部分があったのも事実です。しかし、今回並み居る歌唱メンバーを抑えて、歌割りトップの座を獲得しました。ついに歌唱メンバーとしての権利を手に入れた出世作と言っていいでしょう。
そして、筆者が注目したいのはダンス。この曲はロックサウンドをメインに、間奏で壮大な曲調に転換する仕様になっています。この間奏部分でダンス隊はJAZZをベースにした踊りやコンビネーション、フロアーにも挑戦。今までのシングルにはなかった振付になりました。これはあくまで筆者の予想ですが、ハロプロ加入前にJAZZダンスをやっていた横山玲奈と森戸知沙希に挑戦させてみようという制作陣の意欲が出た結果なのかもしれません。
ラストでは組体操で高さを出した技も見せていて、人数の多さを横だけでなく高さでも表現するやり方は初めての試みです。
つんくから工藤遥へのエール曲『若いんだし!』
出典:YouTube
作詞:つんく
作曲:つんく
編曲:平田祥一郎
歌割:工藤メイン
ポジション:工藤センター
振付:YOSHIKO
工藤遥の卒業フィーチャー曲。先端を行く音楽と未来を予測する布石。
工藤遥に向けてつんくが書き下ろした卒業ソングで、今を生きる若者への応援ソングとなっています。女優を目指すためにモーニング娘。を卒業する工藤の心境をよく表した世界観になっていて、歌割り、振付、PV全てが工藤中心に作られています。
ほぼ全篇を外ロケで撮影したPVからは、メンバーの自然な空気感やメンバーとの最後の時間を噛み締めている様子が多幸感を醸し出しています。特に工藤の同期である10期メンバーが抱き合うシーンは、涙を誘うシーンです。工藤の愛称である「くどぅー」にちなんで、歌詞に合わせて振付で「Do」の文字を作るフォーメーションダンスも取り入れられていて、制作サイドの工藤への愛情も感じられます。
上記の背景以外にも、アレンジにも注目したいです。サウンドはトロピカルハウスとフューチャーベースを取り入れていて、流行りと最先端を組み込んだ楽曲になっています。さすが音楽好きも注目するハロプロの音楽といったところでしょうか。
そして、気になるのはメインの工藤以外にソロパートを与えられた牧野真莉愛、羽賀朱音、横山玲奈の3人です。2年前にエースの鞘師里保が卒業した時、鞘師の卒業ソングでいきなりソロパートを大量にもらいフィーチャーされた工藤遥。その後、工藤はシングルでもライブでも歌割りを多く獲得していくのですが、今回もその流れが上記の3人に引き継がれる可能性が出てきました。10期メンバーでソロを回せば一番キレイに仕上がるところを、あえて若手にソロを与えたのには何か意味があると思います。もしかしたら、来年に向けての布石かもしれません。
来年のモーニング娘。’18は若手の覇権争いが見所。
工藤遥のモーニング娘。での現状をさらっとまとめると、「トップクラスの人気」「歌割り多数」「ビジュアルメンバー」「メンバーからの厚い信頼」の4つがあげられます。モーニング娘。の黄金期で例えると、佐藤優樹と共に”まーどぅーコンビ”を組み、二人で人気2トップを誇っていることから、辻ちゃん加護ちゃんのポジションで、人気は後藤真希・安倍なつみクラスという状態です。この例えを使わせてもらうと、工藤の卒業は後藤真希が卒業するくらいの出来事に匹敵します。
誰かが空いた人気を埋めないといけませんし、たくさん空いた歌割りの争奪戦、ビジュアルメンバーの台頭など、カバーしないといけないものが来年に持ち越されるのです。
そこを埋めて行くのは、12期以降の若手メンバーだと思います。今作は工藤遥卒業シングルの影で、12、13、14期がフィーチャーされるという要素が詰まっているので、工藤遥の卒業をキッカケにチャンスをもらえる機会が増えるのではないでしょうか。特に12期がいい感じに頭角をあらわしていますし、そこに13、14期がどう食い込んでくるか。若手のライバル戦線が熱くなりそうです。
モーニング娘。’18になったら、正月のハロコン、春のツアーがあります。そこで、誰が工藤のポジションを取るのか? はたまた若手ではなく、9、10、11期の先輩が手堅く埋めて行くのか。卒業と加入を楽しむシステムを採用しているモー娘。ならではの新しい刺激が待っています!
工藤遥卒業シングルにして、今年の総決算かつ来年へ繋がる楽曲、モーニング娘。’17の新曲『邪魔しないで Here We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!』は10/4(水)リリースです!
モーニング娘。’17
『邪魔しないで Here We Go!/弩級のゴーサイン/若いんだし!』
2017/10/04 リリース!!
詳細はこちら
モーニング娘。’17公式サイト:http://www.helloproject.com/morningmusume/
モーニング娘。’17公式YouTubeはこちら
モーニング娘。’17公式ブログ
9期:http://ameblo.jp/morningmusume-9ki
10期・11期:http://ameblo.jp/morningmusume-10ki
13期・14期:http://ameblo.jp/morningm-13ki/
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