PVのインパクトが、圧倒的!公式HPで公開されているディスコグラフィは3本だが、ヒロインは「イエスマン」の紅一点、sayoko NAGAMUUだ。そのほんわか優しい癒し系ボイスと、等身大少女感に溢れるルックスに、文字どおり「萌え」た。しかも実は意外なほどに力強いメッセージが、その穏やかな歌詞に込めれていることに気づく。「人生、なかなか楽しいよね」…みたいな。
歌声もダンスも演技も、素顔の元気が弾ける「ながむー」
2009年に日本で公開されたジムキャリー主演のハリウッド映画が「Yes Man」…邦題のサブキャッチは「”YES”は人生のパスワード」だが、ここでご紹介するポップバンド「イエスマン」のコンセプトも同じ方向性。とにかく前向きな気持ちにさせてくれる楽曲が揃っている。もちろんただひたすらに能天気なワケではなく、時に昔の友達のことを思い起こして後悔したりする瞬間も歌われているが、それは決して生き方を否定するものではない。
今までの行き方も、これからの行き方も、「イエス!頑張った!!」と褒めてあげようよ…そんなメッセージを、カドのない丸くて柔らかな声音で伝えてくれるのが、ボーカルのsayoko NAGAMUU(以下、ながむー)。彼女はベースも担当、軽快で力強いパフォーマンスを「Googleダンス」のPVで見せてくれる。飾り気のない「健康的」という表現がぴったりの存在感で、ヒロインとしてもナチュラルな演技が印象に残る。さらに付け加えるなら、ダンスがとっても楽しげで、見ている方の身体も思わずシェイク気味に。ちょっといい汗、かけそうだ。
ライブオーディションなどで実力開花! 癒し系の男子力も注目度高し。
イエスマンが活動を始めたのは、2013年のこと。翌年にはいったん活動を休止したが、2014年10月からメンバーチェンジを経て復活、ライブ活動を積極的にこなしながら、これまでに3枚のデモ盤を製作してきた。現在は、初期からのメンバーであるドラム担当のたかきひでのりと、「123の八(いずみのや)」からサポートメンバーとして加わったキーボード兼コーラスのりょーちん(水井涼佑)が、ながむーとともに頑張っている。バンド活動そのものも、決してず〜っと順風満帆、というワケではなかったということだろう。
注目を浴び始めたのが、2015年に出演したSMA(ソニー・ミュージック・アーティスツ)主催のライヴオーディションシリーズ「HARENOVA(ハレノヴァ)」だった。さらに大阪発の人気サーキットフェス「見放題」が東京で初開催された時には、激戦のオーディションを見事に勝ち抜いた。その後も、人気ライブイベントなどを通して知名度は上昇中。キュートなながむーはもちろんだが、男子ふたりもとっても自然体な癒し系キャラということで、男女を問わず人気を博している理由がなんとなくわかるだろう。
多彩な表現力で「これから」がますます面白くなりそう
最新のデモ盤「くり出せ!ムーンナイト盤」をはじめ、3枚のデモ盤に収録された計6曲は、それぞれに違ったイメージが表現されている。イエスマンが、まだまだこれから大きく成長していく可能性を秘めていることが、感じられる。叶うことならこれからも、3人の元気が晴れ晴れとした気持ちの良い音楽を生み出してくれますように…それを聴けば、若者たちは未来を夢見る勇気をもらえることだろう。もちろんおじさんも「人生まんざらでもないね」と、きっと思えるハズ。そういえばながむーが、都内の深夜イベントでDJをやっているのだとか。本当に、芸達者さんである。
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