ドナルド・トランプ氏が逆転勝利を収め、
世界中に衝撃をもたらしたアメリカ大統領選挙。
なぜトランプ氏が勝利したのか? 日本への影響は?
いろいろと気になるところではあるけど、少し遡って
選挙と音楽にまつわるユニークな取り組みを発見したので、ちょいとご紹介します。
ミレニアル世代へ「投票に行った人だけに新曲を配信」する理由
3組のアーティストが投票所で新曲を限定配信
11月8日。米大統領選投票日。
架空のラジオ局Election FMが
「投票所へ行った人だけに限定で音源を配信する」という取り組みを行いました。
仕組みはこんな感じ。
専用アプリ「Election FM」をダウンロードしておくと
投票日に通知が届く
現在地を特定して
最寄りの投票所までの経路が表示され
テクテク歩いて
実際に投票所に着くと、GPSが反応して
新曲のストリーミングが可能に。エンジョイミュージック!
どこにいても、ネットさえあれば「音楽は無料で聴けるのが当たり前」になりつつあるけど
「その日そこだけでしか聴けない」仕組みをつくることで、
音楽配信が行動を促すきっかけになる!というわけ。
参加したアーティストは、LAの4人組インディ・バンド 「Local Natives」を筆頭に
「 The Head and the Heart」「 Watsky &Adam Vida」 の3組。
各アーティストも気になりますが、今回はこの企画の仕掛け人に注目。
「Election FM」を仕掛けたのは、音楽やポップカルチャー、テクノロジーを駆使して、
遡ること25年前から、これまでにマドンナをはじめとして
アリシア・キーズ、アリアナ・グランデ、ビースティー・ボーイズ、ベン・ハーパー、ビヨンセ、コールド・プレイ、ジャック・ジョンソン、マルーン5、ザ・ウィングスetc…
挙げるとキリがないくらい、ビックネームなアーティストとコラボして
投票率向上への取り組みを行っています。
大統領選挙って、盛り上がってるんじゃないの?
あれ、そういえば
テレビやネットをみてるとすごい選挙盛り上がってる風だったけど、
投票率上げる必要ってあるの?
気になって調べてみたところ…
アメリカの投票率は、そんなに高くない。
ザ・ワシントン・ポストの調べによると、世間の注目度がかなり高かった今回の選挙でも、前回より2%低い56%だそうで
(正確な投票率は時間が経たないと割り出せないらしく、2016年の投票率が近年最低の48%と報じるメディアもあります)
ニュースをみてる限りだと、みんな落胆したり、歓喜したり、
4年に1度の大統領選挙だしそりゃみんな投票するだろと思いきや
毎回、およそ半分の人は「投票していない」のです。これは意外!
ミレニアル世代は、ヒラリー氏支持が多数。
今年の選挙では、18~29歳の55%がクリントンに投票した一方、トランプに投票した割合はわずか37%だった。
ちなみにForbes Japanの記事によれば、18~29歳のミレニアル世代はヒラリー支持が多めだったようです。
となると、若い世代の投票率がもっと高くなれば、今回の結果も違っていたのかも…!?
投票率が低い原因は?
そもそも、アメリカの投票率が低い理由には、下記が挙げられるようです。
- 義務ではない
- 選挙権は事前登録制であり、面倒に思う人が多い
- 投票の待ち時間が非常に長く、諦める人が多い
- 気に入った候補者がいないと、棄権する層が多い
※参考データ:Newsweek日本版「オバマでも伸びなかった投票率の秘密」
事前登録しなきゃいけないし、待ち時間長いし、要するにすごいめんどくさい。
ここは、日本の若い世代が選挙に行かない理由とも重なってくるところかと思います。
そこにソフトのパワーで「ちょっと行ってみるか」と思わせる取り組みは、かなり学ぶところが多そう。日本で投票率あげるなら、投票所にレアポケモン出現させるとか…
ROCK THE VOTEは25年にわたり徹底的に若者向けのプロモーションを行っているので
気になる人はWEBサイトやYoutubeチャンネルをぜひチェックしてみてください!
<Rock the Vote>
<Local Natives>
これまでに全世界で2作品合計30万枚のセールスを誇るLAのシルヴァー・レイクを拠点に活動する4人組インディ・バンド。2009年、SXSWでのパフォーマンスで音楽業界の注目を一気に集め、翌年にリリースしたデビュー・アルバム『ゴリラ・マナー』はNMEやピッチフォーク等主要メディアから大絶賛を受けた。2011年、ベーシストのアンディ・ハムが脱退、あらたにニック・ユーイングが加入。2012年11月に開催されたHostess Club Weekenderに出演し話題をさらった。2013年にはザ・ナショナルのアーロン・デスナーをプロデューサーに迎えて制作され、ビルボード初登場12位を記録したセカンド・アルバム『ハミングバード』をリリース。2016年9月、サード・アルバム『サンリット・ユース』のリリースが決定。現在のライナップはテイラー・ライス(G,Vo)、ケルシー・エアー(Vo, Key)、マット・フレージャー(Dr)、ライアン・ハーン(G,key,vo)とニック・ユーイング(Bass)。
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