共演を重ねて深めてきた親交
ビッケブランカ「Winter Beat (chocoholic ver.)」official MV
このように共通の音楽的要素を持つビッケブランカとOfficial髭男dismは、過去に何度もライブで共演している。2017年には「ROCKIN’ON JAPAN」の新世代先取りプロジェクト「JAPAN’S NEXT vol.17」で、2019年には「Spotify presents Early Noise Special」と「NOW PLAYING JAPAN LIVE vol.3」で、おなじステージへと立っている。また、Twitterでも両者の関わりに注目するツイートが頻繁に目撃され、ファンも公認の仲になりつつあるのかもしれない。
#モラジュギ #ビッケブランカ #ナウプレジャパン @VickeBlanka https://t.co/8BtNahxTlP pic.twitter.com/ktOsUfQfAh
— Official髭男dism (@officialhige) May 30, 2019
髭男公式Twitterに投稿されたGIF動画。
ビッケブランカ(左上)が髭男5人目のメンバーのように登場
今投票してる!待ってて💌 https://t.co/Al5NKRvFFc
— 楢﨑 誠 (@narazk_higedan) September 30, 2019
それぞれのツイートにぶら下がっているリプライを見ればすぐに、彼らの関係がそれぞれのファンに受け入れられたものだとわかるだろう。「2組がおなじ現場になるとツイートを期待してしまう。」そんなファンも少なくないはずだ。
クロスオーバーするファンと、その先にある化学変化
Official髭男dism「ビンテージ」official MV
そして最近では、それぞれのファンがクロスオーバーする現象も起こり始めている。ビッケブランカのファンがOfficial髭男dismを、Official髭男dismのファンがビッケブランカを、彼らの親交をきっかけにして知り、愛聴する流れができつつあるというのだ。実際にSpotifyには、彼らの音楽を交互に聴きたい人のためのプレイリストが存在していた。
先の項で説明したとおり、ビッケブランカとOfficial髭男dismの2組には音楽的な共通項が多い。これまではそれぞれの存在を知らなかったために聴くことがなかった人々も、一度聴けばハマってしまう可能性は大いにあるだろう。
特に「アコースティックピアノ」「ピアノポップ・ピアノロック」「ブラックミュージック」といったキーワードや、その掛け合わせを理由にどちらかを聴き始めた人ならば、まだ見ぬ(聴かぬ)favoriteアーティストが意外と近くで見つかるというケースもあるのかもしれない。もしどちらかのファンであることをきっかけにこの記事を読んでいる人がいたら、もう1組のアーティストもじっくり聴き込んでみるのはどうだろうか。
自分自身の過去を振り返ると、「知っているだけの音楽」が「特別な音楽」へと変わる瞬間は、いつもきっかけひとつだったような気がしている。何かと共通項の多い2組のアーティスト。彼らの音楽を分け隔てず深く知ることで、“ファン”を超えた先にある“ファミリー”のようなものになれるのかもしれない。
ビッケブランカ
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