徹底レビュー！つばきファクトリー「初恋サンライズ／Just Try!／うるわしのカメリア」

つんくも大絶賛！ついにつばきファクトリーメジャーデビュー

ハロプロ期待の新ユニット、つばきファクトリーが2月22日に新曲『初恋サンライズ／Just Try!／うるわしのカメリア』をリリースします。結成から1年10か月の下積みを経て、待望のメジャーデビュー。そして、この新曲が神曲揃いでとんでもないことになっています。記念すべき新曲の魅力をレビュー！

つばきファクトリーって？

2015年4月29日にこぶしファクトリーに次ぐ同年2組目のハロプロ研修生内新ユニットとして、山岸理子、小片リサ、新沼希空、谷本安美、岸本ゆめの、浅倉樹々の6人で結成。ファクトリーにはあのももちが在籍しているBerryz工房のスピリッツを受け継いで欲しいという想いから、工房=ファクトリーをユニット名に入れて活動するという意味が込められている。その後、小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒の3人が加入。9人になったつばきファクトリーは今までの努力、新メンバーの勢いを結集させ、メジャーデビューの切符をつかむ。今作はつばきファクトリーにとって記念すべきメジャーデビューシングルとなる。

後方左から：岸本ゆめの、山岸理子、新沼希空、谷本安美
前方左から：小片リサ、小野田紗栞、浅倉樹々、秋山眞緒、小野瑞歩

ロックやコメディな曲、ライブで盛り上がる曲など、攻撃的なスタイルのこぶしファクトリーに比べて、つばきファクトリーはカワイイ、クール&ビューティー、正統派アイドル路線の楽曲を歌うことが多い音楽性を持っているユニットです。

続いて、つばきファクトリーの集大成が込められた新曲『初恋サンライズ／Just Try!／うるわしのカメリア』をレビューします！

つばきファクトリーのグループ性がわかる『初恋サンライズ』

出典：YouTube

これがつばきファクトリーの代表形態
まず『初恋サンライズ』の楽曲詳細です。

作詞：井筒日美
作曲：山田祐輔
編曲：近藤圭一
歌割：全員2か所ソロパートで均等
ポジション：浅倉センター

トリプルA面シングル中、唯一の恋愛ソングで今作の代表曲扱いになっています。初恋のパッションや気持ちを抑えられない疾走感をアップテンポの楽曲で表現し、サビ前のセリフパートで女の子の初恋心を伝えています。
MVの撮影が今までにない手法を取り入れていて、被写体の周りにたくさんのカメラを並べ一斉に撮影し、被写体を止めても画像が高速で移動する映像を作る、特殊な撮影方法のタイムスライス撮影。メンバーのシルエットと日の出の映像を組み合わせた演出など、ハロプロ初の撮影方法が駆使されています。

センター浅倉樹々の存在感から目が離せない
『初恋サンライズ』のセンターは、つばきファクトリーのエース・浅倉樹々です。歌割も全員ソロパートが2つ割り当てられていますが、TVサイズでの披露を考えると、浅倉、小片、岸本が優遇されています。その中でもセリフと長めのソロパート両方もらっているのは浅倉のみなので、この曲のセンターエースは浅倉だといっていいでしょう。「これがつばきファクトリーだ！」という象徴的な楽曲です。

初恋のセリフが見どころ
『初恋サンライズ』の見どころは何と言っても、サビ前に入るセリフパートです。

1番の「こんな気持ち初めて」を小片リサ（1：12）
2番の「きっと、これが恋」を新沼希空（2：30）
間奏明けの「本当は、私の全てを見せたいの」を浅倉樹々（3：23）

がそれぞれ担当しています。バックサウンドもブレイクした状態でセリフを言う。超美味しいパートです。
浅倉の部分は、間奏の激しいパートをセンターで踊り切った後なので、いかにライブで息切れせずに感情を込めて言えるかが当面の見どころになるでしょう。

つんくも大絶賛した仕上がり『Just Try!』

出典：YouTube

つんくが作ったマニアックでカッコいい楽曲
続いて『Just Try!』の楽曲詳細です。

作詞：つんく
作曲：つんく
編曲：大久保薫
歌割：岸本が多め（次点新沼が多い）
ポジション：秋山センター多め

あらゆるノイズが飛び交う世の中、結局やってみるしかない。結果は分からないけど、何かつかめるはずというコンセプトの楽曲で、MVも殻を破って、がむしゃらにトライするつばきファクトリーを表現しています。スタイリッシュなカッコよさを持った楽曲です。
楽曲制作したつんくも

「まさかこの曲をつばきファクトリーが歌うことになるとは思ってませんでしたが、力強く、リズムもよく、曲をよく理解して歌っているなと思います。デビュー作には普通選ばない作品だからこそ、面白い仕上がりになったと思います。だって歌詞的にもかなりひねくれたこと歌ってるので、新人としてはかなり面白い立ち位置からのスタートですね。」
引用：つんく公式ブログ

と語っていて、つばきファクトリーが予想を超えるおもしろいユニットになると示唆しました。

岸本ゆめのがスキルメンに
『Just Try!』は最年少の秋山眞緒がイントロ、間奏、アウトロでキレのあるダンスをセンターポジションで披露し、センター多めになっています。歌割はスターティングメンバーの6人が中心となっていますが、その中でも岸本が他の追随を許さない5か所を獲得。「つばきファクトリーのスキルメンは私よ！」と言わんばかりの歌唱力と存在感を見せています。つばきファクトリーは全員が平均的にアイドルレベルがあるため、役割が見えづらいという弱点があったのですが、ここにきてメンバーの役割が見えてきたという印象を受けます。ビジュアルレベルも高いですし期待のスキルメンです。

リズムがエグい楽曲を歌いこなす実力
つんく特有のリズムのエグさが前面に出ている楽曲です。2拍3連や3連符などメロによってリズムが変動するという、なんとなくでは歌えない難しい曲になっています。そのはずなのですが、つばきファクトリーは見事に歌い切ってしまいました。これにはつんくも

「つばきファクトリーには見覚えのある才能を持ってるメンバーや基礎をしっかり身につけたメンバーが含まれていて、リズムや歌唱法が安定して聞こえます。心地よい。」
引用：つんく公式ブログ

と評価。これに加えて16ビートをキープしながらダンスをするので、かなりハードです。これはつんくからつばきファクトリーへのスキルアップ用に贈られた楽曲と言えるかも知れません。

ハイカラさんが通る『うるわしのカメリア』

出典：YouTube

大正時代の世界観と現代アイドルのFIX
続いて『うるわしのカメリア』の楽曲詳細です。

作詞：児玉雨子
作曲：加藤裕介
編曲：加藤裕介
歌割：浅倉が1つソロパート多い
ポジション：小野田センター多め

児玉雨子が作詞したこの楽曲は、大正時代の女学生がスタァになることを夢見ている状況を書いているのですが、実際に出てくる歌詞も「ホットケエキ」「奪わるゝ」「ハンケチ」「今日びのモダンガアル」など、その時代のかな使いになっています。
MVの冒頭も大正感が出るように衣装は袴、蓄音機で聴いているような出だしの音質、大正映画のフィルムを再生しているような映像感を出すなど、世界観を大切に作られているMVです。
その一方で現代の女子高生部分を表現するのに学校を舞台に撮影しているのですが、実はドローンを使って撮影をしています。なので、空中から撮影しているようなアングルや、人の手では取れないカット割りも実現していて、斬新な映像になっています。メイキング映像になりますが、撮影中にドローンに突撃されそうになって、逃げまとうつばきファクトリーメンバーの姿もカワイイです。

センター小野田の出世ぶりがすごい
美味しい部分で小野田がセンターを張っています。小野田のメンバーカラーがピーチ（ピンク）なのですが、ハロプロのピンク系統のメンバーは道重さゆみやももちなど、いわゆるカワイイ担当で、ポジションも推される傾向にあります。小野田自身もピンクに合ったキャラクターで、自分がカワイイと自信を持っているナルシストな一面を持っているようです。スキルも高いので、つばきファクトリーを今後引っ張っていくメンバーに成長するでしょう。

見どころはつばきファクトリーのかわいさ
3曲中、唯一のカワイイ系の楽曲です。タイトルのカメリアはつばきの英語読みで、つばきファクトリーのお嬢様な部分をフィーチャーした内容になっています。大正ハイカラさんというコンセプトとつばきファクトリーのカラーが良く混ざり合っているので、ただただかわいさと世界観を味わって欲しい楽曲です。

つばきファクトリーの新曲『初恋サンライズ／Just Try!／うるわしのカメリア』をレビューさせていただきました！　MVだけ見ればすごく完成された期待のアイドルユニットに見えますが、ここまで来るのに本当にメンバー全員苦労してきました。その大変だった経験が糧になりついにつばきの花を咲かせます！　ミーティア主催の「年度末の天使かよ」にも出演決定。戦えるアイドルに進化したつばきファクトリーの新曲『初恋サンライズ／Just Try!／うるわしのカメリア』は2/22リリースです！

つばきファクトリー