つばきファクトリーの勢いが急上昇! 新曲が神ってる
今年2月にハロー!プロジェクト(以下 ハロプロ)からメジャーデビューした、つばきファクトリーが7月26日にトリプルA面の新曲『就活センセーション/笑って/ハナモヨウ』をリリース。長かったインディーズ時代から華々しいメジャーデビューを飾ったつばきファクトリーが、2枚目にシングルで魅せる音楽性とは? 各曲のレビューをしながら、つばきファクトリーの現状を考察します。
つばきファクトリーって?
2015年4月29日にこぶしファクトリーに次ぐ同年2組目のハロプロ研修生内新ユニットとして、山岸理子、小片リサ、新沼希空、谷本安美、岸本ゆめの、浅倉樹々の6人で結成。ファクトリーにはあのももちが在籍しているBerryz工房のスピリッツを受け継いで欲しいという想いから、工房=ファクトリーをユニット名に入れて活動するという意味が込められている。その後、小野瑞歩、小野田紗栞、秋山眞緒の3人が加入。9人になったつばきファクトリーは今までの努力、新メンバーの勢いを結集させ、メジャーデビューの切符をつかみました。メジャーデビューシングル『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』は、オリコンウィークリー3位を記録し、2017年要注目のアイドルグループです。
リクルートスーツでパフォーマンス 『就活センセーション』
出典:YouTube
『就活センセーション』の楽曲詳細です。
作詞:中島卓偉
作曲:中島卓偉
編曲:ダンス☆マン
歌割:岸本、小野のみソロパート有り
ポジション:岸本センター
あのハロプロOGが出演! 就職活動スイッチを押してくれる楽曲
タイトル通り、就職活動をテーマにした就活あるあるリリックが特徴的な楽曲です。つばきファクトリーのメンバーが、リクルートファッションを身にまとい、都心の街中やキャリアセンター、面接会場など、就活にゆかりのある場所でパフォーマンスしています。
MV内では、大学のOG訪問をするシーンで、Berryz工房の熊井友理奈が登場。Berryz工房の意思を継ぐつばきファクトリーと初共演しました。
作詞・作曲は℃-uteの『次の角を曲がれ』やアンジュルムの『大器晩成』を作った中島卓偉が担当。編曲はモーニング娘。の大ヒット『LOVEマシーン』を編曲したダンス☆マンが担当し、中島卓偉とついに初タッグ。
中島卓偉の人間の弱いところに寄り添つつも、大きい目標に向かってがんばろうぜ! という楽曲の世界観と、ダンス☆マン特有のダンス&ファンクミュージックで、今までにないつばきファクトリーの一面を引き出しています。
アイドル界のWORLD ORDER?! 実は難しいことをやっている
このMVを見たとき、なんて難しいことをやっているんだという印象を受けました。まず、MVではラインを崩さず移動しながらダンス。間奏ではアニメーションの要素を取り入れた振付を採用。ストリートダンス界でも、ここ数年で女性のPOPやアニメーションを踊るダンサーが増えましたが、アイドルグループが取り入れるのは斬新です。体の使い方やアイソレーションなど、ダンスの基礎力が必須のダンスジャンルなので、ハロプロ研修生での鍛錬の成果が試される振付になっています。
須藤元気がプロデュースするWORLD ORDERという、スーツを着て踊るダンスアーティストがいるのですが、このMVを見るとWORLD ORDERを思わせるものがあります。いつかコラボしたらおもしろいかもしれません。
出典:YouTube
トレンドを抑えたMVがファンに大好評 『笑って』
出典:YouTube
『笑って』の楽曲詳細です。
作詞:津野米咲
作曲:津野米咲
編曲:平田祥一郎
歌割:浅倉、岸本、小方、小野田が多め
ポジション:浅倉、岸本、小方、小野田のセンター多め
楽曲・衣装・MV・振付すべてが好評価
公式YouTubeにアップされた新曲の中で、ファンの評価がもっとも高い楽曲です。『笑って』のMVはリップシーンやダンスシーン以外にも、アイテムを使ったシュールな演出もあり、視聴者の目を奪う絵が多数用意されています。振付もヴォーグやパンキングを取り入れた手振りが多く採用されていて、昨年流行した「恋ダンス」に通じるものがあります。近年のハロプロの中では、めずらしく最近のトレンドを採用したMVになっているのではないでしょうか。
つばきファクトリーらしい表現
つばきファクトリーといえば感情が表に出てこないグループだと、インディーズ時代から言われていました。それが悩みだったのですが、今はクールさという個性に変わったと思います。この楽曲でも「笑って」と歌っているのに、笑わない。むしろ無表情を貫き通しています。これもつばきファクトリーらしさとして認知されていくのではないでしょうか。歌詞ではちょっとすましてる子が、笑っていたら人生変わるかもということを歌っているのですが、これもつばきファクトリーの現状を歌っているように聴こえます。彼女たちは今後どっちに進むのか? 数年後に聴いたらまたおもしろい楽曲になりそうです。
つばきファクトリーのスキルを見よ! 『ハナモヨウ』
出典:YouTube
『ハナモヨウ』の楽曲詳細です。
作詞:MEG.ME
作曲:KOUGA
編曲:KOUGA
歌割:小片、谷本、秋山、小野が多め
ポジション:秋山、小方、浅倉がセンター多め
感情表現力を打ち出した成長を見せる楽曲
トータル的に完成度の高い楽曲です。80年代アイドルソングのテイストを随所に入れつつ、EDMで構成し、間奏ではロックになるという豪華さ。作曲・編曲を担当したKOUGAは、つばきファクトリーの『青春まんまんなか』や、℃-uteの『我武者LIFE』の作曲を担当しましたが、編曲は『ハナモヨウ』が初です。かなり気合を入れて作ったことが伝わる、作り手の愛を感じる音作りになってます。
そして、注目して欲しいのは振付です。振付にコンテンポラリーとJAZZの要素が入っていて、こんなダンスも踊れるの?! と驚かされます。JAZZダンスを取り入れたことで、より抑えられない感情をうまく表現。アイドルとしてはかなりな高度なことをやっています。
初恋サンライズに続く セリフパート
この楽曲では前作の『初恋サンライズ』に続いて、サビ前に印象的なセリフが用意されています。今回は、1番を谷本安美、2番を小片リサ、間奏明けを秋山眞緒が担当。特に秋山眞緒のパートは音がブレイクして「スキ、キライ、スキ・・・」というのですが、このパートがこの曲のすべてなんじゃないかと思うほど、印象を持っていきます。つばきファクトリーのクール&ビューティー路線を打ち出した楽曲です。
心配なユニットから隙のない注目アイドルへ
ハロプロ誕生20周年に向けて、様々な変動を見せているグループが多い中、つばきファクトリーは虎視眈眈とハロプロでの地位を上げています。ユニット結成からメジャーデビューまで、「暗い」「方向性が分からない」「こぶしファクトリーの方がBerryz工房っぽい」など言われ心配されていましたが、メジャーデビューしてから一気に頭角を現し、前評判を吹き飛ばすようなパフォーマンスを見せて注目を集めています。「よくも今まで好き勝手言ってくれたわね!」とも言いたげな勢いが最高です!
今作でつばきファクトリーのカラーやメンバーの役割も固まってきた印象を受けます。センターに浅倉樹々、スキルメンに岸本ゆめのと小片リサ。そこに楽曲や頑張りによって、歌割やセンターが変わるシステムで、全員にチャンスがあるという層の厚さを持っています。
その中でも、今作や最近のライブパフォーマンスで頑張りを見せているのが小野瑞歩です。今作では3曲とも歌割を多く獲得していて、ライブではCD音源とまた違った迫力のあるボーカルとしゃくりを入れたテクニックで、絶妙なセクシーさを持った歌唱をしています。ファンからもその変化を評価されているようです。
次の新曲は誰が頭角を現すのか? 非常に楽しみなグループです。
つばきファクトリーの新曲『就活センセーション/笑って/ハナモヨウ』をレビューさせていただきました! 今作は楽曲自体も素晴らしのですが、MVも合わせてみてもらいたいです。「パフォーマンスがすごい!」と呪文のように謳っているハロプロですが、今回の新曲は目に見えて分かる部分から、よく見ないと分からない細かい部分まで完成度が高くなっています。そんなつばきファクトリーの新曲『就活センセーション/笑って/ハナモヨウ』は7/26リリースです!
つばきファクトリー
『就活センセーション/笑って/ハナモヨウ』
2017/07/26リリース!!
詳細はこちらから
つばきファクトリー公式サイト:http://www.helloproject.com/countrygirls/
つばきファクトリー公式ブログ:http://ameblo.jp/countrygirls/
つばきファクトリー公式YouTubeはこちら
SHARE
Written by