TRITOPS*のファンへの思いが真剣
今回のライブMCでは常にファンが楽しんでいるかをずっと気にしていたTRITOPS*。
『伝えたいこと』の歌唱が終わった後のMCでは、さっきまでの涙のシーンとは打って変わって、明るい自分達を見せる。これは今までリリースイベントなどで見せてきた彼らの親しみやすさだったり、フレンドリーな部分だ。
そのMC中では、軍隊に行くユジュンに、軍隊経験のあるウゴンから軍隊の敬礼のレクチャーが。正直、日本人にとってこの軍隊の話はどこまで突っ込んで聞いていいか分からない部分がある。そういう想いを持っているファンも多いだろう。しかし、彼らはそんな不安を取り除くかのように、軍隊の敬礼エピソードをコントのように明るく話して、軍隊に行くユジュンや見送るしかないファンを安心させていたように見えた。
本当に優しいアーティストだよ、あなたたちは。
その後は『My princess』、『You can fly』、『悪いやつだ』のロックテイストで盛り上がる曲が続く。TRITOPS*が熱唱すれば、ファンも立ち上がって彼らに熱い声援を送る。どこまでこの会場は熱くなるんだろうか? そう思えるほどに会場はTRITOPS*を軸に一体に! そうかこれが「TRITOPS*の音楽でハートをキャッチする」ということなんだという光景を見ることができたのだった。
そして、この日のために書き下ろした新曲『all4one』を披露。この曲はTRITOPS*を支えてくれた、全てのみんなに恩返しをしたいという想いから作られた曲で、「1人で辛いときに聞いて欲しい」とメンバーからのメッセージがこめられている。次に最後の曲となる『ありがとう』を精一杯歌ってTRITOPS*の大舞台は幕を閉じた。
TRITOPS*の今までとこれからを真の心で語る
しかし、まだTRITOPS*のライブは終わらない! 彼らにはまだ伝えきれてないことがあるのだから。
鳴りやまないアンコールの声援を受け『ノラネコ』、『SAKULOVE/なつらぶ/あきらぶ/winter love Mix ver』を披露。
MIXはそれぞれ季節を歌う歌詞があるのだが
春担当:イルグン「君が好きだ」
夏担当:ユジュン「君は僕のエンジェルだ」
秋担当:ウゴン「好きになってもいいですか?」
冬担当:ヒョンムン「死ぬまで君を愛してるよ」
などというセリフを言うもんだから、ファンの表情と心は半熟トロトロ状態に。その後も、メンバーが客席に降臨しハイタッチをしながら歌うなどファンサービスも忘れない。
そんな楽しい時間も終わり、最後の曲を歌う前のMCでTRITOPS*はその真剣な思いを語り始める。
ユジュン「辛いこともあったけど、皆さんのおかげでステージに立っています。これからも皆さんと一緒に進んでいきたい。僕たちの歌はみなさんのそばにあります。」
イルグン「ライブが始まってからずっと、皆さんの愛で胸がいっぱいで、泣いてしまいました。一緒に頑張っていきたい。約束だよ」
ウゴン「事故にあったりして大変だったけど、みなさんからたくさんいい思い出をもらいました。ユジュンがいなくなる実感はまだないけど、ユジュンの居場所を作って待ちます。」
ヒョンムン「本当に色々なことがあって、やっとこの会場にたどり着きました。関わってくれた人すべてに感謝を伝えたいです。離れてても心は一緒です。」
そんな心の内を1人1人話す。決して日本語が流暢なわけではないが、だからこそメンバーの言葉にはいっさい飾らない純粋な気持ちが伝わる。本当に素直な気持ちをぶつけていた。
その想いを胸に最後は『Here I Am』を熱唱。エモロックな曲調にTRITOPS*のソウルフルなボーカルが交わり、全ての力をぶつけているような心を揺さぶる音楽でTRITOPS*のライブは大歓声に包まれて終わりを告げた。
TRITOPS*史上最大級のワンマンライブ「TRITOPS* One for all, all for one @Zepp DiverCity」はこれ以上ない大成功で幕を閉じた。しかし、TRITOPS*はこう語る「このライブは次へのステップ。この規模の会場で定期ツアーをやらなくちゃいけないし、もっと大きい舞台。日本武道館を目指したい」。そう彼らは話すのだ。
イベントで人間的魅力を知ってもらい、ライブで質の高い音楽を魅せて真の姿を披露する。どちらもTRITOPS*にとって大事なことなのだ。
「One for all, all for one」
今、TRITOPS*が大切にしている言葉。彼らのさらなるステップには、ファンの力も必要になってくるだろう。このライブはTRITOPS*と一緒に未来へ走り出すためのライブであった。
次ページ:TRITOPS*からライブ直後の感想を述べる動画を掲載
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