TRITOPS*の真骨頂!歌で魅せる4人の音楽
アップテンポな曲が終わると今度はキャッチーな曲調の『Closer』、『禁断症状』と続く。特に『Closer』のハモリは不思議というか、歌声というより音の1部みたいなハーモニーになっていて、思わず耳にすべての集中力を持っていかれる。その後は『ここにあります』、『あなたのために』のバラードゾーンへ突入。この2曲ではリーダーのヒョンムンがギターを持ち自らも音楽隊として参加した。歌が上手いだけでなくギターも弾けるなんて、もう褒める言葉が見つからない。
ハーモニーや歌を重視するグループはやはり、バラードやミディアムテンポな曲を得意とするイメージがあるが、TRITOPS*はアップテンポ、バラード、ロックなど様々なジャンルを歌いこなすことができる。そして、自分たちの武器であるハーモニーもどんなジャンルであっても崩さずに楽曲の色に出来てしまうのが、彼らの歌唱力の高さを物語っていた。
TRITOPS*は音楽以外の人生は考えられないとインタビューで語っていたことがある。これが人生をかけて音楽を愛しているアーティストの歌唱なのだ。ライブはその想いをたくさんの曲とともに受け取ることができる。やはりライブは最高だ。
TRITOPS*の真のキズナが見れた瞬間
この日のライブはTRITOPS*とファンにとって、大きな会場でライブをするということの他に、もうひとつ大切なことがある。それはユジュンのことだ。
ユジュンは来年から兵役につくためTRITOPS*をしばらく離れなくてはいけない。兵役前に4人のTRITOPS*ライブを見れる最後の機会だったのだ。
メンバーには内緒でサプライズ公開された「ユジュンの手紙」の映像が舞台上で流れ、ユジュンの想いが明かされる。大好きなTRITOPS*の兄たちへのメッセージ。そして、応援してくれるファンに向けたメッセージは、ユジュンらしいお茶目さもありつつ、心のこもった言葉で今までの感謝と必ず戻ってくることを約束してくれた。
そして、映像明けには本ライブ唯一のカバー曲である『ひまわりの約束』を披露。
1番はユジュンのソロで、2番からは4人で歌唱をしたのだが、1番はユジュンからファンに向けてのメッセージ。2番はメンバーからユジュンへのメッセージとなっていた。
1番ではユジュンが感極まって声が出なくなり、目に涙をためるシーンが。ライブ前には「皆さんにちゃんと歌を伝えたいから泣かないように頑張る」と言っていたユジュンだが、実際にファンを目の前にしたら想いが抑えきれず、感情に身をゆだねていた。一方、ユジュンの手紙ですでに涙が止まらなかったイルグンも歌が歌えないくらい号泣。
「遠くで ともる未来 もしも 僕らが離れてもそれぞれ歩いていく その先で また 出会えると信じて」
と自分が歌うはずのフレーズを声に出すことが出来ず、ユジュンの肩に手を置き涙が止まるのを待つしかなかった。
この『ひまわりの約束』はメンバーの強い希望でセットリスト入りした楽曲であり、今のTRITOPS*を1番表現した内容になっているとのことだった。歌詞から伝わるようにTRITOPS*は強い絆で結ばれているのだ。こちらの詳しい4人の想いは後編でもお届けする予定なのでお楽しみに。
次ページ:TRITOPS*の真剣な思い
SHARE
Written by