アジカンのゴッチにそっくりなアーティスト出現。双子? 従兄弟? THE CHARM PARK(ザ・チャーム・パーク)とは?
アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のゴッチにそっくりなアーティスト、THE CHARM PARK(ザ・チャーム・パーク)がじわじわと注目を集めている。
THE CHARM PARKは、歌、ソングライティング、演奏をほぼひとりで行うアーティスト。映画の劇伴やCM音楽などを多く手がけ、他アーティストへの楽曲提供も行っている(V6『The ONE』、三代目 J SOUL BROTHERSの登坂広臣『Not For Me』、ASIAN KUNG-FU GENERATION『はじまりの季節』などなど)。
音楽好きの人ならば、2017年8月にテレビ朝日系列で放送された『関ジャム 完全燃SHOW』で「音楽業界のクセ者が選ぶ、次来るアーティスト」でTHE CHARM PARKが大々的に紹介されたことを覚えているかもしれない。その「次来る」の“次”が、いま、来始めているというわけ。
では、THE CHARM PARKとはどんなアーティストなのか?
(THE CHARM PARK『Imperfection』MV)
ほんとにゴッチに似てる?
まずは、ほんとうにゴッチに似てるのか、THE CHARM PARKとゴッチのツーショット写真を見てみよう。
ふたりの対談写真はこちら。どっちがどっちか、わかりますか?
答え:左がゴッチ、右のキャップをかぶっているのが“チャムパ”ことTHE CHARM PARKでした。
めちゃめちゃ似てる……。ゴッチ本人も「従兄弟に会いました」とコメント。
こっちの写真だと、もうほんとに、よく知ってる人じゃないと見分けがつかないかもしれない。
よーく見ると、Nulbarich(ナルバリッチ )のJQにも似ているような……?
THE CHARM PARKとは
THE CHARM PARKは、8歳の時にアメリカ・LAに渡り、24歳までアメリカで暮らした。ボストンのバークリー音楽大学卒業後に本格的に音楽活動を開始。
アメリカ、日本など何カ国かに音源を応募していたが、かねてより日本に憧れていたことと、日本からの返事が圧倒的に早かったこともあり、来日。以後、活動拠点を日本へ移す。
日本語は大学に入ってから本格的に学び始めたというが、そう言われなければ誰も気づかないほど流暢。
2015年、1stミニアルバム『A LETTER』をリリース。これがタワーレコード・スタッフのおすすめ「タワレコメン」に選ばれ、早耳リスナーのあいだで話題に。ソロと同時に、大橋トリオとの共作やサポート、南波志帆のサウンドプロデューサーとしても活躍しはじめる。
そして2018年12月、2枚組アルバム『Timeless Imperfections』をリリースし、メジャーデビュー。
記事冒頭で紹介したリード曲『Imperfection』は、ラジオの全国総合オンエアチャートで2週連続1位を獲得している。
美しいメロディと、英語・日本語の歌詞
THE CHARM PARKのおもな魅力としては、叙情的で美しい洗練されたメロディ、暖かくオーガニックかつダイナミックな楽曲、繊細なアレンジ、英語と日本語を絶妙にブレンドさせた歌詞などがあげられるだろう。バークリー音楽大学仕込みの理論をもとにしつつ、ほとんどすべての楽曲が、あくまでポップで聴きやすいものに仕上がっている。
たとえば、1stミニアルバム『Holding Hands』を聴いてみよう。この曲は、『タワレコメン』に選出される際、タワーレコードのスタッフが最初に目をつけた作品。
(THE CHARM PARK『Holding Hands』MV)
歌い出しから惹きつけられる優しい歌声、ピアノの美しくあたたかい音色、叙情的なアコースティックギター、ポップなストリングスの使い方。オーガニックかつダイナミックなサウンド展開とはこういうことだ。
また、歌詞がすべて英語であり、MV内で本人の顔がはっきり映らないため、これを洋楽だと勘違いする人も多いかもしれない。近年は洋楽と邦楽の垣根は消失しつつあるわけだが、THE CHARM PARKは音楽的にも本人の出自的にも、そうした線引きを越えたアーティストであると言えそうだ。
日本語詞の代表曲としては『Lost』などがある。
(THE CHARM PARK『Lost』MV)
『Lost』は、アルバム『THE CHARM PARK』のリード曲。LAから東京へと「上京」してきた彼が抱いた寂しさや決意などが歌詞には込められている。
こちらは『Holding Hands』とくらべると、少しブリットポップ感が強いかもしれない。OASISの『Don’t Look Back In Anger』などを思い起こさせるが、音に対して日本語がナチュラルに乗っているため、日本のマーケットではより切実な響きを持つだろう。
日本語は、音に乗りにくいと言われることがある。しかし日本語を母語に持たないTHE CHARM PARKが日本語を選び、歌うことで、言葉は独特な響きを持つ。
このように、THE CHARM PARKは、英語と日本語の使い分けにもセンスがありそうだ。
楽曲の幅広さ、J POPの影響
楽曲の幅の広さも特徴のひとつで、ジャンル的にはポップス、カントリー、ロック、ジャズ、ファンクなど様々。
THE CHARM PARKにとっての最初の音楽体験は、アメリカ・LAにあるリトルトーキョーでX JAPANのCDを見つけて、X JAPAN初期の名曲『WEEK END』のライブ音源を聴いたことだったそうだ。それから日本の音楽や文化に憧れるようになった。その後、くるりやASIAN KUNG-FU GENERATION、大橋トリオなどを好んで聴いていたという。
たしかに、『そら』『Fly Free』などの楽曲にはくるりや大橋トリオの楽曲との近しさを感じることができるし、『Favorite Songs』のギターソロなどにはX JAPANのhideとPATAによるツインギターの影響を見ることもできるだろう。ライブではKIRINJI『エイリアンズ』のカバーを披露することもある。
幅広いレンジを持ちつつもJ POPの影響が色濃く反映されており、それが聴きやすさにつながっているのかもしれない。
(THE CHARM PARK『そら』MV)
(THE CHARM PARK『Fly Free』MV)
2019年要注目アーティスト
以上書いてきた通り、THE CHARM PARKは、ジャンルや地域の境界線を越えつつもJ POPとの共通点を持ち、その楽曲のメロディは美しく叙情的で、温かい音色に満ちている。英語と日本語をほどよくブレンドさせた歌詞は独特の響きをもって胸に刺さる。
そして、見た目がアジカンのゴッチに似ている。
メジャー1stアルバムである2枚組の『Timeless Imperfections』リリースを機に、THE CHARM PARKの名前はさらに広く世の中へ浸透していくだろう。
リリース情報
『Timeless Imperfections』
“新世代ポップマエストロ” として多彩な才能で注目を集めている
THE CHARM PARKのメジャー1stアルバム「Timeless Imperfections」がリリース!
メジャー1stアルバムにして2枚組の豪華仕様!
ジャンルレスでダイナミックなサウンドに彩られた
竹内涼真が出演の「フォー・ユー」メナード 薬用ビューネ「ビューネくん」編TVCMソングなど多数のタイアップ曲を収録の他、多幸感に溢れた新曲含め、新世代ポックスの名盤。
初回盤には「D.I.Y. 顔パズル」ステッカー封入!
未完成な部分を購入者自身が完成できる仕掛けになってます。
★タイアップ情報★
・ワンダーランド: フジテレビ「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド―事件の方が放っておかない探偵―」主題歌
・カルペ・ディエム: 日本郵便 かもめ~る Web 動画『ラストセーラー』篇 主題歌 リアレンジヴァージョン
・Mothers: SEIBU SOGO「2018 年全国一斉母の日テスト」WEB 動画楽曲
・フォー・ユー: メナード 薬用ビューネ「ビューネくん」編TVCM ソング
2CD] Timeless Imperfections
2018-12-05
RZCD-86709~10 ¥3,402(税込)
初回盤:「D.I.Y. 顔パズル」 ステッカー封入
▽試聴・配信はこちら
Disc-1 [Side-A]
01 三十一
02 アタック
03 Imperfection
04 マジック
05 カルペ・ディエム
06 Turn It Around
07 ワンダーランド
08 Leap of Faith
Disc-2 [Side-B]
01 タイムレス
02 くちづけ
03 Mothers
04 君の声が聴こえてくるよ
05 For Me
06 休日
07 フォー・ユー
08 Put your love in it
09 Always
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