力強い歌声が支持されている島爺
2016年にメジャーデビューを果たしたシンガー、島爺。2011年にニコニコ動画で「歌い手」としてカバー動画をアップし始めて以来、多くのファンを魅了し続けています。2019年にはアルバム『三途ノ川』をリリースし、10ヶ所11公演で開催された全国ツアーも敢行。活動開始から8年を経た現在、ますます人気は高まっています。そんな島爺の活動と楽曲を振り返りながら、最大の魅力である「力強い歌声」を紹介していきたいと思います。
ニコニコ動画で島爺再生回数は約970万回。「ブリキノダンス」でブレイク
島爺が活動を開始したのは、2011年9月。それまで彼はバンドのボーカルとして音楽活動をしていました。しかし、プロとしてデビューすることができず、バンドは解散してしまいます。その後、地元に戻って新たな仕事を始めるも、趣味として音楽を続けようと決心。そして「しまじい(SymaG)」として、ニコニコ動画にカバー動画をアップするようになります。ちなみに「島爺」という名前は、精神年齢が82歳と診断されたことがきっかけだったそうです。
当初、彼はJ-POPのカバー動画をアップしていましたが、ある時からボーカロイドの楽曲をカバーするようになり、そこで転機が訪れます。2013年5月に公開した「ブリキノダンス」が大きな話題を呼んだのです。
「ブリキノダンス」
島爺は不思議な響きを持った言葉と、次々と繰り出されるような特徴的なメロディを、力強く特徴的な声でカバーしたことで、多くのリスナーから支持を受けました。「ブリキノダンス」は現在でもニコニコ動画の再生回数を伸ばし、約970万回を記録。その後も定期的にボーカロイド楽曲のカバーをアップし続けます。そして2016年にワーナー・ミュージック・ジャパンから、アルバム『冥土ノ土産』でメジャーデビュー。さらに、翌年には赤坂BLITZでの初ワンマンライブを開催し、チケットはソールドアウト。ニコニコ動画から話題になった彼は、一躍若者に人気のシンガーの仲間入りを果たしたのです。
名前からは想像できない!島爺の力強い歌声の原点
そんな島爺の最大の特徴は、独特で力強い歌声。米津玄師にも通じるような、鼻にかかるような声は、楽曲の魅力を最大限に引き出します。また、広い音域を難なく歌い、なおかつパンチの強い声を響かせることができる歌唱力も、多くのリスナーから支持されている大きな理由です。
そんな彼の歌声の原点は、高校時代にあります。小学校の時から野球少年だった島爺は、高校でも野球部に入部しました。しかし、高校一年生の冬に腰を故障。野球の道を断念してしまいます。野球を辞め、なにもしない放課後を過ごしていたある日、彼はクラスメイトからカラオケに誘われます。そこで歌を褒められ、自信をつけた島爺はそこから毎日カラオケで歌を歌うようになったのです。
彼が影響を受けたシンガーはT.M.Revolutionこと西川貴教と、MAGGIEMAE(マギーメイ)のボーカルとしても活躍したシンガーソングライター中島卓偉。どちらもパワフルで声をこもらせるような歌声が特徴的なシンガーです。この二人の歌が、現在の島爺の歌にも大きな影響を与えているようにも思えます。
島爺のオススメ楽曲
「バケモノダンスフロア」
代表曲「ブリキノダンス」と同じく日向電工の作品。赤坂BRITZでの初ワンマンライブの一曲目にも選ばれました。和風のメロディに合わせて、島爺がこぶしを利かせた声を出すのが印象的。彼自身よく「歌い手は曲に合わせなければいけない」という信念を語っていますが、まさにその言葉がふさわしい歌い方です。この曲を聴くだけで、彼のシンガーとしての表現力が十二分に伝わってきます。
「OVERRIDE」
ファーストアルバム『冥土ノ土産』に収録された、島爺にとって初めてのオリジナル楽曲。ナナホシ管弦楽団が作り上げた攻撃的なイントロと言葉を、パワフルな歌声を響かせて歌います。まさに島爺のロックシンガーとしての側面が引き出された一曲。
「世余威ノ宵」
ボカロPの蜂屋ななしとのコラボ作品。バンドサウンドや三味線の音やピアノ、エレクトロビートが一曲の中で入り乱れているのが特徴です。アレンジに合わせて移り変わる声は、楽曲の奇怪な雰囲気を一層引き立たせています。
「アヴァターラ」
最新アルバム『三途ノ川』に収録されたオリジナル楽曲。再びナナホシ管弦楽団とタッグを組んだロックチューン。四つ打ちのリズムに合わせて、島爺のシャウトが光ります。冒頭のコーラスやサビでシンガロングしたくなること間違いなしです。
歌声が最大限に生かされる弾き語りライブ
島爺の魅力をより堪能できるのがライブ。持ち味である歌声を最大限に堪能できます。白髪の老人のお面をつけながら、音源以上にパンチの効いた声を出す姿はまさに圧巻。さらに注目なのが、弾き語りでの演奏です。島爺の声とギターだけであるからこそ、楽曲や歌声のよさをシンプルかつじっくり味わうことができます。通常のバンド編成のライブでも弾き語りコーナーがありますが、是非足を運んでみて欲しいのが毎年開催される弾き語りライブ。ボカロの定番曲からJ-POPの名曲たちまで幅広くカバーするこのライブに行けば、島爺の魅力をより深く知れること間違いなしです!
公演情報
6月には「三途ノ川 全国ツアー2019」の追加公演として、バンド編成のライブが開催されます。さらには、恒例の弾き語りライブを敬老の日に行うことが決定。この機会に彼の歌声を堪能しに行ってはいかかでしょうか。
「三途ノ川 全国ツアー2019」追加公演
6/1(土)沖縄 桜坂セントラル (バンド編成)
開場17:00 開演 17:30 チケット ¥5000(+1D)
「敬老の日スペシャル 敬老爺82 令和元年弾き語り」
9/16(月) ニッショーホール(弾き語り)
開場16:00 開演 16:30 チケット ¥4800(全席指定)
「ミーティア先行」
受付期間:4/29(月祝)12:00~5/8(水)23:59
[受付URL]
https://l-tike.com/st1/meetia-symag
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