鈴木愛理最大の魅力は歌唱力
鈴木愛理最大の魅力は、やはり歌唱力です。前述した通りオーディションの頃から群を抜いてうまかったですし、℃-uteも最初から最後まで不動のセンターエースでした。
まず、鈴木愛理がその天才的な歌唱力を見せたのは、”あぁ!”で出演した際のミュージックステーションです。
下記の動画はMステのものではないのですが、当時小学三年生の鈴木愛理がバラードをダンスしながら上手に歌い、さらにロングフェイクまで披露。これには、出演していたアーティストや司会のタモリも「あれで小学三年生なのか!」と驚きの声を上げ、大絶賛。
出典:YouTube
ただ、順風満帆に歌のうまい子としてスターになれるほどハロプロの世界は甘くありませんでした。ハロプロキッズとしてコンサートで披露したタンポポの『乙女 パスタに感動』のリハーサルでは、ボイストレーナーの菅井秀憲に「キレイに歌ってるけど、最初から最後まで一緒。何考えて歌ってんの?」と鼻を折られるような厳しい指摘を受けます。この時のことを鈴木愛理はラジオで「”土曜日明日になれば”って歌詞があるんですけど、菅井先生に”あんたの歌じゃ土曜日なんてこねーよ”」と怒られ、気持ちを込めて歌うという歌手としての課題を叩きつけられたと語っていました。
他にも選抜ユニットのBuono! の活動を通して、自分の歌い方に迷いが出るなど、歌手としての壁を乗り越えながらハロプロNo.1の歌唱力への階段を登っていきます。
出典:YouTube
℃-uteの岡井千聖が、歌唱メンバーとして頭角を表すと、鈴木愛理と共に歌唱ツートップ体制を取るようになります。上記はその代表格ともいえる『悲しきヘブン』です。ハロプロは稀にハモリを重視した楽曲をリリースするのですが、鈴木愛理はハモリパートを喜んでやるというイメージがあります。これは歌に対してレベルアップしたい。もっと自分の歌唱力を見てもらいたいという表れではないでしょうか。または、自分の歌で℃-uteの幅広さに貢献したいという気持ちもあったかもしれません。
℃-uteがハロプロの最年長キャリアになり、卒業発表をする頃には鈴木愛理の歌唱力は文句なしのハロプロNo.1の位置にいました。ハロプロだけでなく、アイドル界を見回してもトップクラスの歌唱力となり、”アイドルが憧れるアイドル”といわれるまでになります。
出典:YouTube
小学生が上手に歌っていた段階から、歌手として気持ちを込めて歌を届けるという領域まで、鈴木愛理は歌唱力を伸ばし続けました。
鈴木愛理は優しさも魅力
筆者は以前、Berryz工房と℃-uteのヘアメイクをしていた方とハロプロトークをしたことがあります。その方が担当をしていたのは結構昔なので当時の話がベースでしたが、共通して出た話題は「鈴木愛理は本当にいい子」というワードでした。
明るく、優しく、責任感とプロ意識が高い。完璧に見えますが、滑舌の悪さと早口なせいでフガフガした喋りになってしまうというウィークポイントでさえかわいらしいというのが、ファンの方がイメージする鈴木愛理の姿だと思いますが、ほぼその通りだと思います。
鈴木愛理の優しさを象徴する出来事に、筆者は”『SHOCK!』事件”をあげたいです。この曲は結成から8人いたメンバーが5人まで減ってしまい、これから℃-uteはどうなってしまうのか? という解散の危機さえあった時期にリリースされたシングルですが、鈴木愛理のソロ曲と言われてもしょうがないくらい、鈴木愛理フィーチャー曲になっています。
出典:YouTube
所属事務所から「℃-uteは今後この体制でいく」と通達され、鈴木愛理は自分以外のメンバーやファンからの目線も気まずい状態に立たされてしまいました。この時、鈴木愛理は事務所の上層部に対して、初めて「℃-uteの他のメンバーも歌った方が絶対良い! じゃなきゃ辞める!」と意見したようです。
こういうセンターの子だけフィーチャーされて、他はバックダンサーみたいな扱いになるダンスボーカルグループは今までたくさんあります。それが原因で解散して、センターの子だけ芸能界で生き残るなんてパターンは良くある話です。
しかし、鈴木愛理は自分がダントツで目立つことよりも℃-uteみんなで歌とダンスを見せていきたいと大人に自己主張しました。もしこれが、“私は芸能界で生きていくから、この高待遇は好都合!”みたいな考えの人だったら黙っていたと思います。メンバーとファンへの愛や優しさがないとできないことではないでしょうか。
不動のセンターエースでありながら、驕り高ぶることなく謙虚。リーダーではないですが、エースとしてグループを引っ張る人格者です。
鈴木愛理のソロアーティストはアップフロントを変える
ハロプロが所属するアップフロントには、ふたつのパフォーマンス集団があります。ひとつは“ハロプロ”ことハロー!プロジェクト。もうひとつは、ハロプロエッグ出身とハロプロOGからなるアップフロント系女性アーティストです。
後者には、ハロプロの研修生機関「ハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)」出身のアイドルが活躍していて、チャオベッラ・チンクエッティ、アップアップガールズ(仮)、吉川友がいます。最近そこに、ハロプロ黄金時代の最終世代にあたるモーニング娘。6期、Berryz工房のハロプロOGが音楽活動を開始して勢いを増しています。
鈴木愛理とあぁ!で一緒だった田中れいな(モーニング娘。6期)は、LoVendoЯ(ラベンダー)でバンド活動、ハロプロキッズの同期であぁ!、Buono!で一緒だった夏焼雅(Berryz工房)は、PINK CRES.(ピンククレス)でガールズグループを結成。さらに、バラエティで圧倒的な知名度誇っていた道重さゆみ(モーニング娘。6期)は、ソロで活躍中です。ハロプロ出身ではないですが、Bitter & Sweetという実力派の音楽ユニットも存在します。
各グループ精力的に活動をしているのですが、ここに鈴木愛理がソロアーティストとして入ったら、かなり層が厚くなると思います。ひとつの形が完成するといったところでしょうか。
それぞれ活動が落ち着いたらコラボレーションもできるかもしれませんし、田中れいなを入れたオリジナル・あぁ!やアップアップガールズ(仮)の佐保明梨を入れたリニューアル・あぁ!のパフォーマンスを見れる日がくるかもしれません。
ゆくゆくは、ハロプロメンバー卒業後の音楽活動のビジネスモデルになる可能性もあるので、鈴木愛理のソロアーティスト活動がどうなるのか楽しみです。
出典:YouTube
℃-uteを卒業した鈴木愛理を紹介しましたがいかがでしたか?
グループが解散すると、その後のメンバーへの注目度は下がってしまうものですが、卒業後の活動にも注目して欲しいです。鈴木愛理はハロプロのパフォーマンスを底上げして、再注目を浴びるキッカケを生んだ一人ですし、ソロアーティストとしてもリスナーを魅了するパフォーマンスを見せてくれるでしょう。
鈴木愛理 公式instagram:https://www.instagram.com/airisuzuki_official_uf/
鈴木愛理 公式ブログ:https://ameblo.jp/airisuzuki-officialblog
SHARE
Written by