続いて「MOTION SONIC PROJECT」に開発段階から関わっている、s**t kingzのkazukiとOguriに独占インタビューを敢行! 二人に「MOTION SONIC PROJECT」のおもしろさと可能性を語ってもらいました。
s**t kingzが語るMOTION SONICの可能性
――ショーケースお疲れさまでした。MOTION SONIC PROJECTは機器の開発段階から関わってきたとのことですが、ダンサー目線でどのような意見を出していたのですか?
Oguri : 最初に体の動きに合わせて音を鳴らすという漠然としたところから始まって、じゃあどういうセンサーを使えば気持ちよく音が出せるかということを一緒に追求していきました。踊るんだったら自分の動きに合わせてとか、振動に合わせて鳴るほうが体感として気持ちいいなと思ったので、それにあったセンサーを採用してもらった形です。最初は動きに対して音が鳴るのが遅いとかズレがあったんですけど、回を重ねるごとに性能が向上していきました。
――今はもう音の鳴り方に関して、ストレスはないですか?
Oguri : そうですね。結構理想に近いです
――見ている側としては。そういう音源なのかなって思えるくらい自然に見えました。音源はすべて機器から出ているのですか?
Oguri : 元々、ループしてる音源が入っていて、動かしている間だけ音楽がかかるって感じですね。
kazuki : 僕らがやっていたのは、手を振ってる時だけ音源が再生されて、止まると何もかからないみたいな感じです。ちょっと動かしたら一瞬だけ音源が再生されるのをコントロールしながら踊ると、自分に動きにあった音がその瞬間だけ出てくる感じですね。腕の方向でそもそも音源が違ったり、動かしてる一瞬だけ、効果音がなるとか、色々なパターンがあります。
――想像以上に色々な音が出せるのですね。「MOTION SONIC PROJECT」でWSをやっていましたが、自分達では気づかなかったけど、他のダンサーが使っているの見て気づいたこととかありますか?
kazuki : 初めて使う人でもこんなにうまく扱えるんだって思いました。WSをやらせて頂いた時には性能がかなり上がっていたので、参加してくれたダンサーも瞬時に使い方を理解してました。手を動かしたら音が鳴るとか、足のステップだけなら音が鳴らないとか、うまく使ってたので、誰が使ってもカッコよく音を操れるんじゃないかと思います。
――WSの参加者の反応はどうでしたか?
Oguri : 楽しそうでした。多分、見ているだけだと楽しさが伝わりづらくて、最初は「ほー?」という感じだったんですけど、実際つけて踊ったり、音を出してみると「おぉ!」って感じでテンションが上がってました!
kazuki : 「使ってみたい人いるー?」って聞いたら、みんな遠慮して何もいわないかなと思ったんですけど、逆に「やりたい!」ってみんな興味津々で食いついてきました。
――イベント会場でも体験ブースの列がすごかったです。s**t kingzが使っているということで、憧れ目線で使いたいと思うダンサーの子もいると思うのですが、実際にダンスの練習とかスキルアップに使えそうな部分はありますか?
kazuki : モチベーションは絶対上がりますよね。前に話していたことがあるんですけど、新しい形のダンスバトルができるんじゃないかって。ダンスバトルって、かかってきた音にどれだけ反応できるか、曲を知ってるかという部分が大きいと思うんですけど、それとは別で自分の持ってる音を自由に操る。加えて自分のダンススキルを魅せるというダンスバトルができたらおもしろいと思います。
――なんか、ダンサーの音に対する意識が変わりそうですね
Oguri : そうですね。かかってる音に合わせるんじゃなくて、自分で音を出しながら踊るから、すごい音を聞くと思うし、音と自分の動きの連動感を普通にかかってる音で踊るよりも感じることができると思うので、音に対する反応が良くなりそうだなって思います。
――表現としてのダンスという部分と、音もダンサー志向で表現できるようになるのが、ミュージシャンではないですけど、新しい可能性があるかなと思いました。
Oguri : 僕たちもそういう話はしていて、自分の踊りでできた曲を録音して、その音に対して自分の動きでエフェクトかけたりして、オリジナル楽曲を作れたらいいと思います。
――一人が音を出して、周りが踊るみたいな形もできますし、表現の幅が広がりますね。
kazuki : 僕らもやってましたけど、一人一楽器持って音を出すということはできます。僕の場合はホーンなんですけど、自分が手を振った時はホーンが鳴って、止まってたらホーンが鳴らずに、落ち着いた音だけがなるみたいなコントロールもできるのでおもしろかったです。
――もしかしたらダンサーが作った音楽ライブが実現できるかもしれないですね。
kazuki : そうですね。ダンサーだけで色々なことができるかもしれないです
Oguri : 音を入れておけば、しゃべることもできますしね。使い方はアイデア次第で広がると思います。
――s**t kingzとしての活動でウェアラブル型端末を今後取り入れていこうというビジョンはありますか?
kazuki : 舞台とかやっているので、いつかそういうのをさらっと自然に見える感じで使いたいですね。この演出どうなってるのって思われるような感じで。
――s**t kingzにとってマストアイテムになりますか?
kazuki : 使い方次第ですごい武器になると思います。僕らは舞台で使いたいなって思うし、アイデアもたくさん出てくると思いますね。これじゃないとできない表現も実現できるようになると思いますし、そうなったら僕らにとってマストアイテムになります。確実に表現の一つとして色々なものを作れる可能性を秘めてますね。
――ここまでダンスで使うことを前提にお話ししましたが、ダンス以外のシチュエーションで使いたいって思うことはありますか?
Oguri : 何ですかね(笑)?
kazuki : 赤ちゃんあやすときとか(笑)。カランコロンって。子供って音を素直に受け入れるじゃないですか。
――これで泣き止んだら新しい使い道の発見ですよね(笑)。
kazuki : 赤ちゃんにも絶対ハマる音があると思うんで(笑)。
Oguri : 家事とかしながら、音が鳴ったら楽しいですよね。魔法みたいに「ドゥルルルン」って(笑)。
kazuki : 退屈な時間が退屈じゃなくなるかもね(笑)。
Oguri : コンセプトとしても日常生活がもっと楽しくなるというダンス以外のコンセプトもあるので、音に溢れる日々が送れるんじゃないでしょうか!
kazuki : まとめた(笑)。
出典:Youtube
人の体と音楽を結びつける「MOTION SONIC PROJECT」を紹介させて頂きました。実際に体験して思ったのは、確実に音楽を使った表現方法の一つになりえる存在だということです。今回はダンサーをフィーチャーして紹介していきましたが、生活や遊び、教育にも利用ができる注目のアイテムになるのではないかと思います。s**t kingzの二人も話していたように、ダンサーにとっても新しい表現を生むキッカケになる、夢のアイテムになる可能性も秘めていますね。今の実験段階でもこの高いクオリティです。これは完成版がどんなすごいものに仕上がってくるか今から楽しみでしょうがない! そう思わせてくれるイベントでした。
MOTION SONIC PROJECT
スペシャルサイト: http://motionsonic.sony/
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=VT4GzjhwqHI
s**t kingz公式サイト:http://shitkingz.jp/
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