空音、心地よくも遊び心を感じるリリックで魅了する若手ラッパー

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T.O.P (“Fantasy club” Release Tour -2020-)

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ライブで聴いて一緒に盛り上がりたい一曲。
RhymeTubeによるクールなトラックが静かに燃える炎を彷彿とさせます。
“ワガママじゃねえよ　当たり前　現実以外全部飾りだぜ　allright”のパンチラインはエッジが効いていてかっこいいです。
決まっていた内定を蹴って音楽一本で食べていく決意を固めた空音だからこそ、言葉に重みがあります。リアルを歌詞にする性質のラップの良さを最大限に引き出しています。

愛す（空音リミックス

クリープハイプの「愛す」のリミックスです。
インタビューでは尾崎世界観の比喩表現に影響を受けたとも話しており、相思相愛のコラボと言えるのではないでしょうか。
ほろ苦いメロウなビートがセンチメンタルを誘い、チクリと胸が痛くなる切ないリリックが魅力的でたまりません。「陽」や「わすれもの」のフレーズが隠れていてクリープハイプへのリスペクトも感じます。

「Love ya all」にはクリープハイプ「憂、燦々」を思わせるフレーズがあったり、星野源の「うちで踊ろう」をサンプリングした時には星野源の「Week End」を寄せたヴァースがあったりと、遊び心があり繰り返し聴きたくなります。
また、ただフレーズを弄ぶのではなく、原曲のメッセージに沿った使い方で差し込まれているためアーティストへのリスペクトもしっかり感じられます。
フロウは緩急のコントロールが巧みで非常に心地よく軽やか。ほろ苦いリリックも相まって19歳とは思えない成熟感があります。
空音のラップを是非聴いてみてください。

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