showmoreのマストナンバーを紹介
circus
1stミニアルバム『overnight』収録。
言わずと知れた彼らの名刺代わりとなる1曲。2人体制となった“新生”showmoreのこれからに対する意気込みを感じずにはいられない。
彼らの音楽は一部で『オルタナティブ・ポップ』と形容される。この楽曲では、ある種の「オルタナティブさ」と、誰にでも聴きやすい「ポップさ」を両立することに成功した。バンドからユニットへと編成を変えたことで、これまででは珍しい、打ち込みからアプローチした楽曲となっている。
一方、歌詞では、不安を抱えながら生きなければならない人間の心模様を、サーカスのピエロにたとえて描き出す。まさに根津まなみの真骨頂とも言える詞世界だ。ただキャッチーなだけでは終わらない、言葉への強いこだわりが垣間見える。
MVにはshowmoreの2人とも親交の深い、LUCKY TAPESの高橋海、大比良瑞希、ermhoiらが出演している。
rinse in shampoo
1stミニアルバム『overnight』収録。
見方によっては、circusよりさらにキャッチーとも取れるのがこの楽曲。人目を憚らなくてはならない恋愛を、「リンスインシャンプー」というワードに寄せて感傷的に紡ぎ出す。必要最小限なアレンジまで含め、showmoreがshowmoreたる理由を感じ取れる珠玉のアーバンポップチューンだ。歌詞の内容とリンクするMV内の場所と時間にも注目したい。
実はこの楽曲のMVには、こっそり(かつ堂々と)本人たちが出演している。ファンでもなかなか気づかないらしい“showmoreさがし”にもぜひチャレンジしてほしい。
unitbath
1stミニアルバム『overnight』収録。
上記2曲と比べると、少しポップとは遠い位置にある1曲。都会に生きる2人の日常をえぐり、「ユニットバス」へと着地させる。静かだからこそ、余計に根津まなみの詞が響いてくるナンバーだ。こういった暗い真夜中を舞台にしたパーソナルな世界も、彼らは得意としている。聴きやすさに偏った楽曲以外もシングルとしてリリースできる点は、良質な音楽にこだわるshowmoreの強みとも言える。
aurora(feat.田中光)
1stミニアルバム『overnight』収録。
2ndデモシングルに収録したナンバーに客演としてラッパーの田中光を招き、アルバムへと再録した。ここまでの3曲と比べると、やや俯瞰視点の抽象的な世界が印象深い1曲だ。土臭く無骨なラッパーではこの曲を表現できなかったようにおもう。彼らがその実力を買う田中光の魅力が、曲中に詰まっている。
ぜひ聴いてほしいのは、1コーラス目のラップ後、1分30秒のボーカルワークだ。こういう表現力は、ある程度の音質で聴かなければなかなか気づけない。記事冒頭のSIRUPをフィーチャーしたナンバー『now』のサビでも、根津まなみのおなじようなボーカルワークを感じることができる。
また、ここまでの4曲は、1stミニアルバム『overnight』の1~4曲目と合致する。ぜひアルバムを通して聴いて、楽しんでほしい。
dryice
4thデジタルシングル『dryice』収録。
曲の雰囲気は先に紹介した『unitbath』に通ずる、暗くて深い真夜中を感じさせるもの。この楽曲は、井上惇志の演奏するピアノとストリングスのアンサンブルが特徴となっている。このアレンジからは、アンサンブルに対する彼の高い理解度が窺えるだろう。根津まなみの声と弦楽器の相性が良いことも、きっと理解して取り組んでいるに違いない。プログラミングにはいまをときめくミュージシャン、Shin Sakiuraも参加している。
そして、この曲でもやはり根津まなみの言語感覚が秀逸だ。カップルの関係を「ドライアイス」にたとえるセンス、さらにはサビでの韻の踏み方、すべてが褒め言葉としてエグい。一見埋もれがちな1曲だが、showmoreの音楽のたいせつなところが詰まった1曲、それが『dryice』だ。
「みんなで自由に楽しんでほしい」showmoreのライブに足を運んでみよう
普段は都内を中心にライブ活動をおこなっている彼ら。最近は地方へも積極的に遠征しています。フェスやサーキットイベントに参加することもしばしば。生で観る機会は意外と多いかもしれません。
ライブでは「常識の範囲」で撮影・録画も公認されているよう。いまここでshowmoreを知り、気になったという人は、ライブに参戦してみてはいかがでしょうか?映像や音源とはまた違った、彼らのあたらしい魅力に気づけるのかもしれません。
showmoreのライブ撮影、拡散についてのお願いです。ご理解、ご協力お願いいたします。 https://t.co/maTLqh60ke
— showmore (@showmore_tokyo) July 3, 2019
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