showmoreの音楽性とその魅力
公式プロフィールでは、“センセーショナル・ポップ”と形容されるshowmoreの音楽性。噛み砕いて伝えれば、“さまざまなジャンルのエッセンスを詰め込んだアーバンポップ”という表現がしっくりくるとおもいます。
ブラックミュージックやクラブミュージック、ロックといった日本人にも馴染み深いジャンルの核を、ジャズを下地とした彼らの感覚でポップへと昇華する。そのバランス感覚は、おなじミュージシャンであっても簡単に真似できるものではありません。ここには、両者による作曲はもちろんのこと、井上惇志のアレンジセンスが大きくかかわっているでしょう。
また、根津まなみの卓越した言語感覚もshowmoreの個性となっています。ごく個人的、私的な心の機微を楽曲のテーマとすることも多い彼ら。そのような言葉にしづらい感覚的な部分を、彼女はいとも簡単に(実際には見えない苦労があるかもしれません)共感できる言葉へと落とし込みます。特筆すべきは、横文字に対する言語感覚で、まさに圧巻のひとこと。「リンスインシャンプー」「ドライアイス」「ユニットバス」といった何の変哲もない言葉たちに吹き込まれる特別なストーリーは、彼女が培ってきたセンスによるものにほかなりません。それぞれの楽曲の詳細については、マストナンバーの紹介として後述します。
showmoreのディスコグラフィー
showmoreはこれまでに、3枚のデモシングルと5枚のデジタルシングル、1枚のミニアルバムを発表しています。うち、デモシングルについては会場限定での発売で、1st『moonflower』、2nd『cookie monster/aurora』はソールドアウト。3rd『I don’t love you/strobo』のみ手に入れられます。(2019年7月現在)
そのほか、デジタルシングルやミニアルバムは、各種ダウンロード、ストリーミングサイトで試聴・購入が可能。アルバムについては、CDも全国流通で発売しています。根津まなみの声や井上惇志のアレンジを堪能するために、個人的には圧縮音源ではない音質で聴くのがおすすめ。彼らをとりまくサポートミュージシャンやエンジニアの優秀さもぜひ感じていただければ。
この項では、唯一発売されているアルバム『overnight』の情報を記載します。
overnight
showmore 1st album『overnight』
DQC-1608 / ¥1,852+tax
1. circus
2. rinse in shampoo
3. unitbath
4. aurora (feat.田中光)
5. 恋をした (Chara cover)
6. flashback
7. have a good day
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