今年のサマソニ東京で来日を果たし、オーディエンスのド肝をブチ抜く圧巻のアクトを行ったRADIO HEAD(レディオヘッド)。これから先のレディオヘッドの明るい未来をまざまざと見せつけてくれたステージだったのは素晴らしき夏の思い出。
そんな彼らの作品すべてのアートワークを手がけるスタンリー・ドンウッドが、レディオヘッドのレコーディング中の曲に耳を傾けながらアートワークを描く姿が動画でアップされました。
REC中のレディオヘッドの音に耳を傾けながら描くスタンリー・ドンウッド。
場所は南フランス。レディオヘッドの最新作『ア・ムーン・シェイプト・プール』のレコーディングが行われた「ラ・ファブリック」という19 世紀の建物を改造した施設。ゆったりとした空気の中をトム・ヨークの声が泳いでいるようです。映像で聴こえてくるのは『トゥルー・ラブ・ウェイツ』。なんとも最高で贅沢なロケーション、イマジネーション掻き立てられる環境です。撮影されたのは2015年の10月8日。Youtubeチャンネル「CitizenInsaneVideos」にアップされています。
スタンリー・ドンウッドが手がけたレディオヘッドの作品をちょっと眺めてみます。
こうしてジャケット画像を並べてみると独創的な色づかいと、具象と抽象がクロスする不思議な世界が、レディオヘッドのその時々の音像を見事に表現していることに唸ります。
『The Bends』(ザ・ベンズ)1995年
『OK Computer』(OKコンピューター)1997 年
『KID A』(キッドA)2000年
『AMNESIAC』(アムニージアック)2001年
『HAIL TO THE THIEF』(ヘイル・トゥ・ザ・シーフ)2003年
『IN RAINBOWS』(イン・レインボウズ)2007年
『THE KING OF LIMBS』(ザ・キング・オブ・リムズ)2011年
『A MOON SHAPED POOL』(ア・ムーン・シェイプト・プール)2016年
また、スタンリー・ドンウッドは昨年5月に『The Panic Room』として展覧会を開催。25年におよぶ過去の作品を振り返る大規模なものでした。この展覧会のためにトム・ヨークは『Subterranea』のタイトルでサウンドトラックを18日の期間をかけて制作。正式な音源のリリースはないみたいですが、こちらで会場の様子とサウンドピースを聴くことができます。なんて素敵なフレンドシップ。
STANLEY DONWOOD
すたんりー・どんうっど/英国の作家・芸術家であるダン・リックウッドのアーティストネーム。レディオヘッドのボーカル、トム・ヨークとはエクスター大学で美術を学んでいる時に出会った。アルバム『ザ・ベンズ』のカバー・アートの制作依頼を受けたことをきっかけに、それ以降すべてのアートワークとプロモーションを協働する。
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