今ままでにないJuice=Juiceの新曲が意味することとは?
ハロー!プロジェクトに在籍するJuice=Juice(ジュースジュース)が4月26日に新曲『地団駄ダンス/Feel!感じるよ』をリリース。今作はJuice=Juice史上初のコミカルソングとなる『地団駄ダンス』が早くもハロプロファンの間で話題になっています。そして、昨年の日本武道館ライブを終え、今年は海外公演を予定しているJuice=Juice。今回の新曲は彼女たちにとって転機となる楽曲リリースとなります。Juice=Juiceの新曲が意味する彼女たちのハロプロでの立ち位置や今後などを踏まえ、レビューします。
Juice=Juiceって?
Juice=Juiceは2013年2月25日に結成されたハロプロに所属する5人組グループ。メンバーは宮崎由加(リーダー)、金澤朋子(サブリーダー)、高木紗友希、宮本佳林、植村あかりです。3枚のインディーズシングルをリリース後、同年9月に『ロマンスの途中/私が言う前に抱きしめなきゃね(MEMORIAL EDIT)/五月雨美女がさ乱れる(MEMORIAL EDIT)』でメジャーデビューしました。
その後、着実にCDリリースを重ね、6枚目のシングル『Wonderful World/Ça va ? Ça va ?』でオリコンウィークリーチャート1位を獲得。ハロプロではモーニング娘。以外のアーティストで初の快挙(モーニング娘。からの派生ユニット・ソロは除く)。
1年4ヶ月でライブを225公演するという偉業を達成し、2016年11月に念願の日本武道館ワンマンライブを開催。日々目標に向かってステージに上がり続けるJuice=Juiceは、2017年に海外7ヶ国をまわる海外公演(アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、メキシコ、タイ、マレーシア)を控えています。
出典:YouTube
Juice=Juiceはハロプロにおいて、パフォーマンス力が高いグループとして活躍しています。金澤朋子、高木紗友希、宮本佳林が主にメインボーカルを務めますが、メンバー5人ともパフォーマンススキルが高く、メンバーのパフォーマンス総合力でいえばハロプロNo.1の実力を持っているといっても過言ではありません。
楽曲はカッコいい系やクール系なものが多く、Juice=Juiceのパフォーマンス力を生かした曲が多い。しかしながら、王道のアイドルソングも歌っていて、どんな曲でも高クオリティで歌えるグループです。
マツコ・デラックスもヘビロテしていたという『CHOICE & CHANCE』
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それでは注目の新曲『地団駄ダンス/Feel!感じるよ』をレビューしていきましょう!
初のコミカルソング『地団駄ダンス』
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『地団駄ダンス』の楽曲詳細です。
作詞:児玉雨子
作曲:BLACC HOLE& NOBB-D
編曲:BLACC HOLE&NOBB-D with T
歌割:全員均等(宮本佳林が若干多い)
ポジション:宮本佳林センター
初尽くしの意欲的な楽曲
『地団駄ダンス』が初披露されたのはライブでのこと。当初、ファンの間では今までのJuice=Juiceにはなかった楽曲に衝撃を受けたという声がネットを駆け巡りました。
それもそのはず、Juice=Juiceはカッコいい楽曲が多く、こういったお祭りソングを歌うのは初めて。メンバー自身もこんなに明るくコミカルな歌を歌うのは初めてで、ダンスからMVの撮影まで初体験なことが多く大変だったと語っています。
歌詞自体は、女の子の身の回りに起こる不幸や悔しいこと、思わず地団駄したくなるような出来事を歌った内容です。女子は共感できるのではないでしょうか。間奏ではお祭りサウンドを使っていて、MVもハッピを着て踊る姿が印象的。一方、女子大生風の私服を着て踊るシーンも入っていて、こちらは歌詞を反映させたイメージになっています。
にしてもあんなに高いヒールを履いて、地団駄したり片足でシェーみたいなポーズをとらせるエグイ振付が、筆者的には感動ポイントです。
今後、海外公演を控えているので、盆踊りという日本らしいテイストを入れてきたのかもしれませんし、ハロプロの醍醐味の一つといえるコミカルソングをJuice=Juiceに与えることによって、さらに表現に磨きをかけてもらおうという意図も感じます。
『Feel!感じるよ』
出典:YouTube
続いて『Feel!感じるよ』の楽曲詳細です。
作詞:三浦徳子
作曲:中村瑛彦
編曲:中村瑛彦
歌割:宮本佳林、高木紗友希がソロ一つ多い
ポジション:宮本佳林センター
歌詞の意味とメンバーの歌唱力に注目
タイトルだけ発表されたとき、これはセクシー系な大人の曲で、金澤朋子の無双が見れると予想していました。フタを開けてみれば、自然に感謝をするという壮大な曲で、セクシーとかいってごめんなさいと思わされるほど、癒される神聖な曲です。
MVの撮影は200%撮影という撮影方法が使われています。リップシーンの撮影を通常よりも倍速で撮影して、映像にするときは通常速度で再生する方法なのですが、通常のリップシーンでは表現できない、スロー感や風情ある映像が取れます。これはメジャーアーティストもよく使う撮影放送です。最近のハロプロMVは制作にもこだわりが散りばめられていますね。
自然に感謝する歌なのですが、所々今までのJuice=Juiceを現したような歌詞が入っていることも注目ポイントです。特に冒頭の「考えているだけじゃね何にも始まらない 勇気出して歩こうよ今よりもっと先へ」は220公演に挑む前の彼女たちの葛藤や悩みを表現していますし、「今よりもっと先へ」という歌詞は常に高い目標を掲げて突き進む姿を歌っているように聴こえます。
何よりも、Juice=Juiceの歌を堪能できる聴く系の楽曲です。
今回の新曲が意味するものとは?今後のJuice=Juiceはどう進む?
今回の新曲リリース、時期的にもJuice=Juiceにとって非常に重要なリリースだと筆者は考えています。それは大きな目標であった日本武道館ライブを終え、次はなにを見せてくれるのか?6月にハロプロを代表するパフォーマンスグループ・℃-uteが解散するため、Juice=Juiceがどういう影響を受けるのかを考える上で重要になる情報源だからです。
Juice=Juiceは℃-uteの後継者なのか?
まず、多くのハロプロファンが気にしている℃-uteの後継者問題ですが、℃-uteが「今後、カッコいい大人の曲はJuice=Juiceが歌うと思う」と発言したことから、Juice=Juiceが後継者として騒がれています、しかし、筆者はこのことについて
「Juice=Juiceは℃-uteに次ぐ、パフォーマンスグループになるが、後継者ではない」
と考えています。
それは、Juice=Juiceがハロプログループでは珍しく、ライバルを名指ししたり、こうなりたいというグループ名を出さないという姿勢にあります。「自分たちは自分たちなんだ」という気持ちが強いのでしょう。なので、℃-uteのことは意識していると思いますが、後継者になるということは考えていないのではないでしょうか。
しかし、℃-uteのようなセクシーだったりカッコいい大人のパフォーマンスをスタイリッシュにできるのは、現状Juice=Juiceしかいないのも事実です。
そう考えると今作の『地団駄ダンス』は今後Juice=Juiceはパフォーマンスを売りにするグループに特化していくので、最初で最後のコミカルソングというファンヘのプレゼントという見方もできるかもしれません。上記では海外公演を意識してと書きましたが、こういう考察もあるのではないでしょうか。
今までを振り返り一区切り?
『Feel感じるよ』は上述した通り、自然に感謝するという内容の歌ではありますが、今までのJuice=Juiceの道のりを思わせる歌詞や表現が入っています。これは、225公演をやりきって日本武道館ライブを成功させた感謝を歌っている部分もあると思われますが、同時に次のステージに行くために、一区切りするための曲にも聴こえないでしょうか?
℃-uteが卒業するということは、ハロプロから「パフォーマンスがすごい少数鋭グループ」という一つのジャンルがなくなるということと同じです。しかも需要が高いジャンルでしたから、誰かがすぐにフォローをしないといけません。やはり、そう考えるとJuice=Juiceにかかる期待はものすごく大きいと思います。
そう考えると『Feel感じるよ』は今まで応援してくれたファンヘの感謝を歌っている楽曲に聴こえますし、次の曲からは新しいJuice=Juiceに進化するという予告にも聴こえます。これで一区切りしますというところでしょうか。
以上は筆者の考察ではありますが、こうやってハロプロの歴史や状況をなぞりながら、楽曲の意味を考えられるのもハロプロの魅力です。
Juice=Juiceの新曲『地団駄ダンス/Feel!感じるよ』のレビューいかがでしたか?Juice=Juice初のコミカルソング『地団駄ダンス』に、壮大な歌詞を爽やかに歌い上げる『Feel!感じるよ』は、まったく違う楽曲になっているので、CD1枚でまったく違うJuice=Juiceの魅力を楽しめます。そして、大事な転機を迎えているJuice=Juiceのメッセージを楽曲から考えてみるのも、また別の楽しみ方ではないでしょうか。そんなJuice=Juiceの新曲『地団駄ダンス/Feel!感じるよ』は4/26リリースです!
Juice=Juice
『地団駄ダンス/Feel!感じるよ』
2017/04/26リリース!!
詳細はこちらから
Juice=Juice公式サイト:http://www.helloproject.com/juicejuice/
Juice=Juice公式YouTubeはこちら
Juice=Juice公式ブログ:http://ameblo.jp/juicejuice-official/
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