ダンスライターが選ぶ「ダンスパフォーマンスがすごかったハロプロ楽曲2016」とは!?
2016年もそろそろ終わりです。今年もハロプロでは数々の楽曲が生まれ、ライブやイベント、動画などでファンを楽しませてくれました。そこで今回、MEETIAではダンスライターによる、ダンス目線ですごかったハロプロ楽曲2016ランキングベスト5を発表します。どうぞお楽しみください!
今回、色々なダンスシーンを見ているダンスライターが、2016年にリリースされたハロプロのシングル曲から、パフォーマンスがすごいと思う楽曲をランキングにして紹介させてもらいます。ダンスパフォーマンスと言っても、ただダンスが上手いとか、振付がすごいということだけでなく、ファンの間で話題になったりだとか、楽曲のインパクトだったりとか、メンバーの個性、ライブでの進化、MVの再生数などを加味してランキングをつけさせてもらいました。
2016年のネタとして楽しく見てもらえればと思います! それではさっそく5位から発表していきましょう!
第5位 アンジュルム / 愛のため今日まで進化してきた人間 愛のためすべて退化してきた人間
出典:youtube
2016年10月にリリースされた新曲です(アンジュルム新曲記事)。この楽曲のパフォーマンスの見せ場は、イントロの「かっさーロボット起動」のシーンと間奏のダンスでしょう。「かっさーロボット起動」は新メンバー・笠原桃奈をフィーチャーした振付ですね。こういう誰が見ても分かるダンス表現というのは受けが良いですし、近代的なサウンドと、ロボットダンスを連想させる曲に合った全体的な振付、新メンバー・笠原デビュー曲という3つの要素をうまく表現したパフォーマンスだと思います。
そして、筆者が度肝を抜かれたのは間奏でセンターにいる佐々木莉佳子です。動きのキレは相変わらずなのですが、体の使い方や、手の先まで意識した動きなど、かなり細かいところまで考えてダンスが出来ています。デビュー曲の『大器晩成』ではLOCKダンスをキレ重視で大きく踊っていた印象ですが、日に日にキレだけでなく、魅せ方を重視して踊る方向に変わっている印象を受けました。ライブになるとさらに洗練した踊りを見せてくれます。
佐々木莉佳子といえば、ハロプロ研修生時代にあるユニットの帯同メンバーとして出演していたのですが、リハーサルで1人だけダンスが極だっており、振付師から「佐々木目立ちすぎ!」と異例のお叱りをうけるという逸話の持ち主。筆者的には現ハロプロメンバーの中で1番「Berryz工房の清水佐紀」に近い存在だと思います。
第4位 ℃-ute / 人生はSTEP!
出典:youtube
2016年4月にリリースされた℃-uteの楽曲です。初披露時からハロプロファンに「これは℃-uteにしかできない」、「今までのハロプロにはない楽曲に振付」と高評価でしたね。℃-uteにしかできないという理由に、この曲がJAZZ色が強いということにあります。JAZZは表情や踊りで感情を表現しないといけません。ダンススキルだけでなく体に染みついた表現力が必要で、キャリアの長い℃-uteだからこそ、ここまでクオリティの高いものを出せるといってもいいでしょう。形だけは真似できても、見てる人の心を動かすまでの表現は、まだ他のハロプロユニットでは難しいと思います。
振付も有名アーティストの振付やディレクションを手掛けるMASAOが担当していて、ハロプロに新しい風を取り入れた楽曲と言っていいでしょう。常にヒールのダンスレッスンをしているわけではない彼女たちが、高いヒールで華麗に踊る姿も尊敬に値しますね。℃-uteの表現力に注目して見てください。
第3位 モーニング娘。’16 / 泡沫サタデーナイト!
出典:youtube
2016年5月にリリースされたモーニング娘。’16 の楽曲です。これはダンスがスゴイというよりは、パフォーマンスすべてを含めて、世間に受け入れられたキャッチー賞をあげたいという感じですね。
モーニング娘。’16はフォーメーションダンスを採用していた経緯があり、とにかく振りを揃えるということに関しては、ハロプロナンバー1といってもいいでしょう。この『泡沫サタデーナイト!』みたいにフォーメーションダンス要素がない楽曲でも、振りの揃い方はハンパないですね。
この曲では間奏で石田亜佑美のダンスソロがあります。(ライブでメンバーは変わりますが、基本は石田がメインです。)彼女はダンスもそうですが全てを平均点以上出してくれる、頼れるオールラウンダーですね。マジメな歌からお茶らけた楽曲まで、幅広く歌うモーニング娘。らしいダンスのうまさという点では、彼女の右に出るものはいないのではないでしょうか?
後は、11月にリリースした新曲(モーニング娘。’16新曲記事)でセンターをとった牧野真莉愛も注目です。音の取り方やアクセントのつけ方が桁外れに優れています。ダンスが上手い人に褒められるタイプですね。ウインクまでも演出ではなく、音に合わせて振付の一部にしてしまうアイドルは稀だと思います。
第2位 アンジュルム / 次々続々
出典:youtube
2016年4月にリリースされたアンジュルムの新曲です。これはアンジュルムを代表する楽曲になったと思いますし、ダンスというくくりでなければ、2016年ハロプロ楽曲大賞をあげてもいい曲だと思います。
とにかくすべてがカッコいい! まさかここに、この曲からデビューする新人が1人混じってるなんて思わせない完成度がありますね。筆者は次々続々が初披露された「ひなフェス2016」でのパフォーマンスをみて完全に目をロックされました。
歌割が細かいので、メンバーの立ち代わりが激しくなっています。そのことからダンスの構成が豊富ですし、曲中に竹内、和田、佐々木のソロダンスもあるので、歌詞に出てくる通り「ドキドキバクバク目白押し」なんです。あとはなんといってもサビ前に「3.2.1.GO!」の掛け声部分の振付も音にかっちりハマっていて最高です。Go!の部分はその日のメンバーの調子でテンションも変わるのでライブで注目して見て欲しいですね。もちろん一緒にコールするのも忘れずに!
第1位 ℃-ute / 夢幻クライマックス
出典:youtube
栄光の第1位に輝いたのは10月にリリースされた℃-uteの『夢幻クライマックス』(℃-ute新曲記事)です。解散発表をしてから初リリースとなった楽曲なのですが、℃-uteの集大成と言っていい楽曲ですね。文句なしのベストダンスパフォーマンス楽曲です。
実際に振付師のMASAOに取材をしたのですが、ゴシックな感じを出したいという制作側の要望と、高速のピアノの旋律を生かした振付を考案したとのことでした。このドール感や、難易度の高い振付は℃-uteにしかできないですね。過去のハロプロを振り返っても、プラチナ期(モーニング娘。のパフォーマンスが1番洗練されてた時期)の選抜メンバーでやっとできるくらいじゃないでしょうか。
間奏ではカウントのないところがあったようで、苦戦すると思われた箇所だったにもかかわらず、℃-uteの長年の阿吽の呼吸ですぐにこなしたという驚きエピソードもあったようです。
難しい振付をシンクロ率高めでできるのが℃-uteの武器ですね。今後ここまで歌とダンスで見せれるアイドルグループは出てこないかもしれません。そのくらい優れたパフォーマンスです。
ダンスライターが選ぶ、ダンスパフォーマンスがすごいハロプロ楽曲2016ランキングベスト5をお届けしました。
ダンスは表現なので、人それぞれ意見はあると思います。皆さんの中のランキングは違うかもしれませんが、それも有りだと思います!
2017年はどんなパフォーマンスが生まれるのでしょうか? 来年も楽しみですね!
Text_Edit_NOZATATSU(https://twitter.com/nozatatsu)
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