Da-iCE、歌詞・曲・振付すべてが深い！『トニカクHEY』を考える

Da-iCE、トニカクHEY

新曲『トニカクHEY』に込められた、これからのDa-iCEとは？

誰もが恋する“顔面偏差値75グループ” のDa-iCEが6月14日に新曲『トニカクHEY』をリリース。今年1月に念願の日本武道館ライブを成功させ、アルバム『NEXT PHASE』の売上も好調。最近はメディアでの露出やイベント出演オファーなども激増し、名実ともに有名アーティストの仲間入りを果たしました。6月23日からは全国ツアー「Da-iCE LIVE TOUR 2017 -NEXT PHASE-」を敢行する。ミーティアではツアーでも披露される新曲『トニカクHEY』の見どころや、MVから伝わるDa-iCEの想いを考察した新曲レビューをお届けします。

Da-iCEって?

左から：岩岡徹・花村想太・和田颯・大野雄大・工藤大輝

Da-iCEは2011年1月に結成されたダンス＆ボーカルグループ。アカペラグループのリードボーカリストとして活動していた大野雄大、ソロボーカリストとして活動していた花村想太のツインボーカルに、工藤大輝、岩岡徹、和田颯の3人がダンサーとしてパフォーマンスするグループで、新たなダンス＆ボーカルグループのスタイル確立を求めて活動を開始。

楽曲の振付には、国内外の有名ダンサーをコレオグラファーに起用し、世界基準のパフォーマンスにこだわりを持って取り組みながら、場所はクラブからスタジアムまで年間100本を越えるライブを展開し、実力が認められ数々の大型ファッションイベントや大型フェスなど、多数のイベントや雑誌からの出演オファーが殺到するように。

今までにリリースしてきたシングルとアルバムはすべてオリコンウィークリーTOP10入りを果たしていて、ここ数年リリースしたシングルはすべてTOP3に入っている。

誰もが恋する“顔面偏差値75グループ”の肩書通り、イケメンビジュアルを持っていますが、Da-iCEの真の武器はパフォーマンス力。アカペラグループで培った、包み込む様なアーシーボイスを持つ大野雄大と、花村想太の女性の声帯を持つ稀有なハイトーン・ベイビーボイスが織りなす2人の4オクターブボイスは、他のボーカルダンスグループにはない圧倒的な存在感を放ち、有名コレオグラファーの振付で様々な世界観を吸収したダンスも常に磨きがかかっています。

Da-iCEといえば、6面（Da-iCEファンの名称）の存在も不可欠。メジャーデビュー曲をファンの投票で決める「デビュー曲国民投票！」という前代未聞の企画を実施。メジャーデビューというスタートから、活動を6面と共有してきたグループなのです。

出典：YouTube

2017年は悲願の日本武道館公演を成功させ、がむしゃらに駆け抜けたアーティスト活動に一つの大きな成果を打ち出したDa-iCE。
アーティストとして一皮むけた彼らが、2017年初のシングルリリースとなる注目の新曲『トニカクHEY』をレビューしていきましょう！

歌詞・曲・振付すべてが深い『トニカクHEY』

出典：YouTube

『トニカクHEY』の見どころ
この楽曲はタイトル通り、とにかく「HEY」というフレーズが耳に残る、ライブで必ず盛り上がるサウンドに仕上がっています。メロディーだけでなくラップを取り入れたHIPHOPのフロウが楽曲の疾走感を高めていて、「スピード上げて」など歌詞とリンクした音になっているのが特徴的です。
歌詞やメロディラインの作りなど、ちょっとWHITE JAMっぽいなと思い調べてみたら、作詞作曲を手がけたのはWHITE JAMのSHIROSEが担当。SHIROSEといえば数々の有名アーティストに楽曲提供している人気トラックメーカーの一人。Da-iCEに近しいアーティストでいえば、nissyの『DANCE DANCE DANCE』などを手がけた方です。
SHIROSEによると、1月に開催されたDa-iCEの日本武道館公演を見て、感じたことを曲にしたとのこと。第三者から見たDa-iCEの姿が表現されています。

作詞、作曲で関わった Da-iCE ニューシングル「トニカクHEY」が6月14日(水) 発売決定。チェックしてください！
”僕” ではなくて ”僕ら” がNext Phase
武道館で感じた感動、曲になりました。
— SHIROSE（WHITE JAM） (@WJF_SHIROSE) 2017年5月29日

そして、Da-iCEといえばダンスも注目したいところ。今作の振付は今までにもDa-iCEの楽曲を振付してきたs**t kingzからOguriが担当。OguriがDa-iCEのシングル曲で振付を担当するのは、7枚目の『HELLO』以来。世界レベルのダンサーが作る振付をDa-iCEが常に進化し続けるダンススキルを駆使してカッコよく踊る。特にストップを多用したムーブが多いのですが、このストップの技術やシンクロ率が、プロダンスチームと変わりないクオリティでキメています。

トニカクHEY！！！
Da-iCEが攻めてます！！
カッコいいMV！！！https://t.co/1Ka5AKiAjq
— motohiro oguri (@motostkgz) 2017年6月1日

『トニカクHEY』がこのタイミングで出た理由
次に『トニカクHEY』のリリースが何を意味するのか考察します。
Da-iCEは今まで「期待の新生」「ネクストブレイクアーティスト」など、立ち位置的に期待のアーティストという立場で、がむしゃらに活動してきました。その結果、ついに日本武道館公演という1つの節目を迎えたのですが、それでは次はどうしたらいいのか？期待の新生から、人気アーティストの土台に上がったDa-iCEは次の目標を設定しなければいけません。そこでDa-iCEが出した答えが「考えてもしょうがない。トニカク走り続けて、盛り上がろう」ということではないでしょうか？

『トニカクHEY』のMVでは、Da-iCEのメンバーが全力疾走で走り抜けるイメージシーンがあるのですが、これは上述した「このまま前を見て突っ走って行く」というメッセージを感じさせます。6面はこれからもDa-iCEを信じて一緒に走っていけばいいというメッセージと受け取っていいのではないでしょうか。

出典：YouTube

上記は『トニカクHEY』のリリックビデオです。リリックビデオを公式で出すということは、楽曲のメッセージを伝えたいという気持ちの表れだと思います。
アッパーな曲で「トニカクHEY」のフレーズも強いですし、Da-iCEといえばバラードやミドルバラードを歌うイメージが強い方も多いので、見逃している方もいるかも知れませんが、この楽曲は、今のDa-iCEとこれからのDa-iCEを歌っている、非常にメッセージ性の強い曲になっているので、歌詞含め細部まで注目して欲しいです。

特に筆者は「僕らは進むしかない」「まだまだ見せたいものがある」という歌詞に、”これからも迷わずDa-iCEで走り続け、音楽界のTOPを目指す”という意気込みや決意を感じますし、サビのラストフレーズ「”僕” ではなくて ”僕ら” がNext Phase 」は、Da-iCEのメンバー5人だけではなく、Da-iCEを支えるスタッフ、応援してくれる6面全員含めて、Next Phaseなんだという感謝ともとれる歌詞に、Da-iCEって応援しがいあるアーティストだという新しい認識を得ました。

『トニカクHEY』の楽しみ方
Da-iCEの楽曲タイトルにカタカナ表記がある時は盛り上がりソングになるというジンクスでもあるのでしょうか。シングル曲では『エビバディ』『パラダイム』に続く、コールをしたくなる盛り上がり曲です。砕けた言い方をすれば「ヘイ曲」ですね。

この曲はライブで6面と一緒に盛り上がることを想定しているため、サビの「トニカクHEY」の部分は真似しやすい振付になっています。
Da-iCEのメンバーは、みんなに真似してもらってSNSとかでアップして欲しいと発言していたので、トニカク動画をアップして応援してみるのも楽しみ方の一つです。
言葉で振付レクチャーすると

ト（両手をパーにして前に出す）

ニ（物を受け取るように、両手のパーを上に向ける。）

カク（指を手前に素早く2回動かす。カモン！カモン!）

HEY（カッコよく自由にHEY！）

となっています。

Da-iCEの想いがこもった歌詞を噛みしめながら、連発される「HEY」に対してコールと振付で参加する。これはライブ参戦する6面は忙しくなりますね。今後ライブで歌い続けられる楽曲になるでしょう。今からツアーが楽しみです。

Da-iCEの新曲『トニカクHEY』のレビューをしましたが、書いていてDa-iCEのおもしろさを改めて痛感しました。たくさんの男性ダンス＆ボーカルグループがひしめく中、Da-iCEは見てすぐ分かる高い実力と様々な音楽で楽曲をリリース出来る表現幅の広さが魅力です。1月に開催された「Da-iCE PHASE 5 FINAL in 日本武道館」のDVDも新曲と同日に発売されます。6月後半から始まるツアーの予習に向けて必須アイテムになりそうです。そんなDa-iCEの新曲『トニカクHEY』は6/14リリース！