ミーティアで紹介しているローチケ内のライブハウス情報ページBEATERがマンスリーでお届けするアーティストセレクション。毎日のようにライブハウスを駆け巡る担当者が自信を持っておすすめするバンド・アーティストをご紹介します!第4回目は、2019年にフェスオーディションで頭角を現した恐るべきスーパールーキーたちをご紹介。
フェスオーディションで光る、恐るべきスーパールーキー
昨今、音楽フェスの勢いは国内外を問わず大きく盛り上がりを見せています。イギリスのグラストンベリー・フェスティバルやアメリカのコーチェラ・フェスティバルなど、グローバルスタンダードなミュージシャンが出演する大きなフェスは、一大産業として世界中を席巻していますよね。日本でも、国内外のアーティストが一堂に集結した大きなフェスが一年間に何度も開催されます。夏フェスひとつ挙げても、フジロックにロックインジャパン、サマソニやライジングサンなど、開催される地域や音楽性も多種多様。音楽リスナーも、フェスを心待ちにしている方はどんどん増えていっているのではないでしょうか?
大きなフェスを境目にブレイクを果たすミュージシャンは少なくありません。なぜなら、フェス内で新人アーティストを発掘するためのコンテストなどが開催されることは多く、数多くのミュージシャンたちが、そこからさらに活動を広げていく流れが確立しつつあるのです。今や誰もが知っているあんなバンドやこんなバンドが、実は巨大フェスでオーディションに出場していたり、若手枠として出演していたり、なんてこともあったかもしれません。ビッグネームのフェスでも引けを取らない実力と、まったく新しい潜在能力を掛け合わせた、今後ブレイク間違いなしのミュージシャンたちに要注目です。
BEATER Monthly Selection 1
素朴な歌声とゆるい心地よさ『東京少年倶楽部』
東京少年倶楽部は、京都で2017年に結成されたボーカル/ギター松本幸太朗、ドラムス古俣駿斗、ベース三好空彌による3人組オルタナティブロックバンドです。
素朴なボーカルと耳心地の良いメロディが印象的な彼ら。ゆるめのコメントやアー写から、自由奔放な若者像を想起させられますが、ロッキング・オンが主催するバンド・アーティストのオーディション「RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」で優勝を果たすなど、その勢いを増しています。
そんな彼らがRO JACKでも披露した楽曲「1998」MVをどうぞ。
BEATER Monthly Selection 2
ソウルフルで言葉にできない実力派。『んoon』
2014年に結成された巣鴨発のんoon(ふーん)は、ボーカルのJC、ベースのNaoto Sekijima、キーボードのKensaku Egashiraに加え、ハープのYuko Uesuという4人組のグループです。ソウルフルでありつつどこか不思議な、定義できない複雑な音楽性を持つ彼らですが、自身を「ジャンルを無駄にクロスオーバーさせるより、その境界面に揺蕩うことを重視する」と表しています。そんな彼らが今年出演したのがフジロック2019のROOKIE A GO GO。過去には踊Foot Works(2017年)やyahyel(2016年)もアクトとして登場したこのステージを飾りました。今回は、2019年6月にリリースされた最新EP「Body」の収録曲「Gum」MVです。
BEATER Monthly Selection 3
文学的な歌詞とノスタルジックな音楽。『KOTORI』
んoonと同じく、フジロック2019のROOKIE A GO GOに出演していたのが越谷の4人組バンドKOTORIです。ボーカル/ギターの横山優也、ギターコーラスの上坂仁志、ベースの佐藤知己、ドラムスの細川千弘という現体制で、10月にはセカンドフルアルバムのリリースも決定しています。繊細なメロディに乗せられる文学的な歌詞は、幅広いリスナーに受け入れられていきそうな潜在能力を秘めた力強さを感じます。
今回は、彼らのノスタルジックな一曲「RED」MVをお届けしますよ。
BEATER Monthly Selection 4
新たなを挑戦を続けていく『Kroi』
Kroi(クロイ)は、東京を拠点に活動する4人組ミクスチャーバンド。ブラックミュージック好きであるメンバーの共通点と、あらゆるジャンルを取り入れた音楽性を追求していくことで到達する「黒色」を表現した「黒い=Kroi」と言うのがバンド名の由来なのだそう。ギター/ボーカルのLeo Uchida、ベースのMasanori Seki、ギターのYuuki Hasebe、ドラムスのHidetomo Masudaが、常に新しい挑戦をしていくことを揺るがずに活動を続けています。
Kroiが出演したのは、「サマソニ2019 出れんの!?サマソニ!?」。2018年は最終審査進出に終わったものの、2019年に優勝を果たしています。そんな彼らの「Suck a Lemmon」MVです。
以上の4組は、今後どんどん会場キャパが大きくなっていく可能性を秘めた実力派揃い。ライブで彼らを見ることに、タイミングが早すぎるなんてことはありません。新進気鋭のニューカマーを運命的に発見して、彼らがリアルタイムで音楽性を磨き上げていくそのプロセスを追いかけていくのもまた、フェスに行って音楽に出会う醍醐味のひとつでしょう。
次回のBMSもお楽しみに!
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